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【オトナのギャンブル対談】井川意高× 元SONYのギャンブラー「日本よ、カジノに備えよ」

2017.7.2 2017.7.2
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2017.7.2

 

井川:その点アメリカはものさしがはっきりしてますよね。特に多民族国家だからルールをシンプルかつはっきりさせておかないと、混乱しますからね。子どもを連れてラスベガス行ったとしても子どもは台に近づけないようになっていますもんね。スロットなどの周りにちゃんと線がひいてあって、子どもが線の中に入ろうとするとガードマンが来るようになっている。ハッキリしていますよね。

makiko:日本は子連れでパチンコ行けますもんね。

井川:そういえば、対談のテーマのひとつは「カジノの嗜み」でしたっけ。

松井:嗜むどころか僕はカジノに夢中になってしまいました。

井川:私も“嗜む”程度では終わりませんでした。

松井:あの空間に入るともう我を忘れて、夢見心地になるんです。まさに“ギャンブル依存症”ですよ。

井川:マカオだったら、飛行機を降りて、フェリーかヘリを乗り継いで…だんだんカジノが近づいてくると、始める前からドキドキしてきますからね。

 

松井:遠足前の幼稚園児みたいですよね(笑)。あんなに心が躍る感覚は日本では味わえないんですよね。

makiko:単に「お金を稼ぎたい」わけではなくて、スリルを味わいたいと。

井川:そうですね。それが依存症の特徴です。それを言えば孫さんなど経営者の方々は“経営依存症”なんですよね。ユニクロの柳井さんにしても、お金儲けをしたいんじゃなくて、売り上げや利益の“数字”で満足感を得ている。それは僕らがチップ積み上げて「やった!」と思うのと一緒ですよね。

makiko:やっぱり国によって雰囲気は全然違うんですか。

松井:例えばマカオは鉄火場。切った張ったの世界で、テーブルが壊れるんじゃないかというくらいぶっ叩くんですよ。初めて行った人は怖いだろうなと思いますが、私はそういうのが好きです。

007カジノロワイヤルの世界は存在する

井川:中国人の遊び方があまり上品ではないので、やっぱりガチャガチャですよね。特にリスボアはダメですね。

松井:マカオの場合はフロアに売春婦が入り込んでいて、勝つと声をかけてくるんですよ。すごいシステムです。あれが典型的なアジアのカジノという感じですよね。

makiko:私のカジノのイメージって007のカジノロワイヤルのような世界で、ボウタイで決めていくんじゃないかなと思っていたんですが違ったんですね。

井川:もしかして僕が今日ボウタイでくると思ってましたか(笑)。

松井:確かにああいうカジノもありますよね。オーストリア・ウィーンのカジノはみんな正装でしたね。一度だけ、僕が持っている一番良いジャケットで行ったことがあるんですけど、黒豹の中に三毛猫が紛れてしまったように浮いてしまって。ディーラーもみんなイケメンの男ばかりだし、全然知らない人がワインやシャンパンを振る舞ってくれるんですよ。ヨーロッパのカジノは社交ですからね。

井川:私は鉄火場の方が(笑)。

makiko:カジノはVIPのような“高く張れる部屋”があると聞いたことがあります。

井川:そうですね。そこで張るお金がなくなったら下にゾロゾロと降りて行ってましたけど(笑)。
どこのカジノにもありますよ。そこは例えば最初の持ち込みがいくらかによって、入れるか入れないかが決まる。そんなに厳密でもないと思うんですけど、マカオのウィンで当時800万香港ドルを持ち込まないと一応ダメなことになっていたので、当時のレートで9000万円くらいですかね。シンガポールのマリーナベイサンズでは持ち込み2000万円からそっちの方に入れてくれましたけどね。カジノホテルもどんどん増えていて、お互いにお客の取り合いなので、建前では金額制限を設けていても、実際は満たさなくても入れてくれたりします。
そっちでは張れるレートが高いんですよ。テーブルマックスというのがありまして例えば1回の勝負でこのテーブルにいくらまで賭けられますと。その代わり最低額も高くなっちゃうんですね。マリーナベイサンズでは50万シンガポールドルが最高額なので、当時私がやっていた部屋だと3150万円くらい。今だと4000万円くらいなんです。最低額が2万5000シンガポールドルとかなので150万円〜250万円くらいですね。この幅があまりにも広いと倍々でかけてくる人がでるから上限、下限を決めているわけです。
理論上だと、天井がないと「どこかで取り返せるはず」なんです。この幅が狭いカジノほど厳しいカジノなんですね。シンガポールはすごく緩かったです。マカオから客を取らないといけないので、ローリングも緩かったですし。

井川意高のとんでもない賭け方!

makiko:気が遠くなる金額!ということは“大金チップ”もあるっていうことですよね。

井川:シンガポールでは一番大きいレートが10万シンガポールドルなので、だから600万円ですね。それを5枚張ったら3000万円という。

makiko:月給ン十万円の私でいうなら、年収数年分が一枚のチップに…恐ろしいです。素朴な疑問なのですが、1億円をカジノに持ち込むとして、日本から現金をキャリーするんですか。それとも向こうで引き出されるんですか。

井川:どちらも違います。日本で預けるんです。僕は日本にオフィスをもっているカジノでしかやらないのですが、そのカジノの日本オフィスに預けておいて、1回のトリップで勝てばその分返してくれるという仕組みです。でも勝ち金は日本円では返してくれないので、勝っちゃったら向こうから持って帰らないといけないですね。

松井:一説には日本の場合はチップを廃止して、全部電子マネー式にして全部一括計算にするという案もあるようです。でもチップを積む快感を味わいたいからやっているのに、それじゃ面白くないですよね。

井川:日本の悪いところは結局物事の本質を知らない連中が横から口を出しちゃうから、訳がわからなくなっちゃうんですよ。
世界中どこのカジノもチップでやっていて、それに対応した税制でやってるんだから、日本もそれに合わせればいいだけなんですよね。どうして日本のガラパゴス的な変な税制を優先しちゃうのか。

makiko:そんなんじゃぁ外国人も遊びに来ないですよね。

井川:そうですね。“角を矯めて牛を殺す”で訳が分からない。

松井:しかも、今の予定ではギャンブル依存症対策として、日本人は入場料が1万円取られるんですけど、かえってそれはデメリットになると思います。結局その1万円を取り返そうとして、余計に賭けちゃう。

井川:まずはパチンコ屋に入場料取れって話ですよね。

松井:もしギャンブル依存症対策として1万円取るなら、それが全額ギャンブル依存症対策の基金になればまだ分かりますけど、結局カジノの収入になるわけですからね。おかしな話ですよね。

makiko:それでは、ハマりすぎないコツというのを…お二人にお聞きするのもあれですけど教えていただけたらと思います。

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