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【オトナのギャンブル対談】井川意高× 元SONYのギャンブラー「日本よ、カジノに備えよ」

2017.7.2 2017.7.2
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2017.7.2

 

井川:確率的にいうとそうですね。パチンコは20%近く、競馬では最初から25%引かれてるわけですが、カジノではバカラで2.3%くらいですし、カジノ全体を平均してもカジノ側が抜いているのは5%もいってないんです。これは私の自論なんですけど、松井さんの本も拝見しましたけれども、全く同意見でしてそもそも日本のコンビニの数ほどあるパチンコ屋を野放しにしておいて、“日本にカジノができることによるギャンブル依存症”の増加を心配するのはナンセンス。カジノを3つ4つ作ったって関係ないと思うんです。
私がいつも言っているのが、カジノができるのは日本のギャンブル中毒者には朗報ですよ。だって競馬は25%、パチンコ屋は20%、宝くじは50%抜かれるわけですから。それに比べて3%しかないカジノはよっぽど良心的なんですよ。

松井:むしろカジノができたら、ギャンブル依存症の患者数は減るはずですよね。

井川:たぶんそうですよね。

松井:例えば、釣り好きの人は四六時中釣りのことを考えて釣り堀に入り浸っても“釣り依存症”なんて言われないですよね。でも四六時中ギャンブルのことを考えてカジノに入り浸ると“ギャンブル依存症”と言われてしまう。要は“金を損するかどうか”なんですよね。買い物依存症も同様だと思います。

井川:そうなんですよね。法案に反対の人たちがどうして「他人様がギャンブルやろうがやるまいが関係ないのに反対するのか」っていったらね、“借金を作って周りに迷惑かけるかもしれない”とかが理由として浮上してくるわけですが、それを言ったら登山だって釣りだって遭難して家族を悲しませるリスクがあるわけです。要するに日本って先に感情が出ちゃって、そこに理屈をくっつけてくるから“理屈が方便”になってしまうんですよね。

パチンコとカジノの仁義なき戦い

松井:これでもしカジノに人気が出て、「試しに行ったら面白かった」っていう人って、一番反対していたおばさんだったりするんですよ。知らずに反対しているだけで、「いつもパチンコ行っていたけどカジノもいいじゃん」っていう風にね。

makiko:そもそもパチンコがあるのに、なぜカジノ反対なのかがイマイチ分からない。

井川:全く理屈になってないですから。

松井:厚生労働省は、日本の“ギャンブル依存症”が500万人以上いるって言っていますけど、そのほとんどは“パチンコ依存症”ですからね。

井川:パチンコと競馬ですよね。

松井:法律ではパチンコはギャンブルではないことになっていますよね。でも、お客さんは景品の缶詰めとかをもらうためにパチンコやってるわけじゃなくて、お金を稼ぎたいからやってるわけですよね。こんなに明白なのにも関わらず、議員も国会で大きな声出して言えないようなことを僕らが言って大丈夫なのかな(笑)。
ただ、パチンコからカジノに上手く誘導させれば、ギャンブル依存症は減るはずです。ただカジノを巨大なパチンコ屋にしてしまったら終わりですけどね。今度日本にできるカジノはスロットの台数規制を設けないと駄目ですね。みんなハマるのはスロットですからね。

makiko:やっぱり簡単だからですか。

松井:スロットは考えなくても出来るし、少しずつお金が減っていくので、負け感が薄いんですよね。「少しくらい大丈夫」という感覚でお客がハマっていくんです。

makiko:スロットはどうだか分かりませんがカジノって脳内麻薬が分泌されると聞いたことがあります。どんな状態なんでしょうか。

松井:僕は金額としては、井川さんの何百分の一、いや、もっと少ない金額しか賭けていないんですけど、井川さんの本『熔ける』を読んで同じような気持ちになったことがあって。ジリジリ身を焦がすような、神様しか知らないその確率が自分の能力で分かるような錯覚を覚えるんですよね。

井川:よく分かります。

ギャンブル中に考えていること、その超絶的な快感

松井:でも不思議と賭けている間は本当に見えてるんですよね。自分が神様になったような…錯覚にすぎないんですけど本当ににあるんですよ。

井川:「次こっちくるぞ」ってね。かなりドーパミンが出てるんでしょうね。

松井:お腹も空きませんし、トイレにも行かない。

井川:同様です。我々、同類ですね。

松井:井川さんと僕の唯一の違い、それは僕に大金がなかったということなんですよ。お金を借りることができなくて、お金がないからまだ自分の貯金がゼロになっただけで済んだという。

 

井川:そうですよね。金借りてまでバクチはしちゃいかんですね。

makiko:お二人は1回にどれくらい勝たれて、逆にどれくらい負けたことがあるんですか。

井川:『熔ける』にも書きましたが、数億円持っていって最初は負けていたんですけど、最後に残った25,000シンガポールドルのチップを張った4時間で日本円で23億まで戻したというのはありますね。戻したというより、差し引きで20億円勝ったんですね。でも翌日の朝日本に帰るときにはオケラになっていましたけどね(笑)。

makiko:すごいですね。桁が違う。松井さんはいかがでしょう?

松井:僕は桁がその1000分の1くらいなんですけど、激しい浮き沈みもあります。SONYにまだ勤めていたときで、思い切って200万円を持ってラスベガスに行き、信じられないことに800万円くらいになったんですよ。それで200万円が800万円になったんだから、このままなら2000万円〜3000万円はいけるんじゃないかと思ってやり続けたんですが、深追いが災いしてあっという間に負けて、結局元の200万円で帰国しました。

編集makikoのリクエストに応え、バカラ遊びを披露してくれたお二人の勝負師

 

makiko: お二人の武勇談が刺激的でクラクラしてきました。少しお話を戻しますが、先ほど松井さんは「日本ではパチンコはギャンブルではないことになっている」とおっしゃっていましたよね。カジノが日本に来たら、カジノの中のスロットは”ギャンブル”でパチンコは”ギャンブルではない”とされるのでしょうかね。なんだか曖昧ですよね。

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