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FASHION ー 松竹梅

ファッション界の賢人が提案!干場に着させたい「松竹梅」

伊勢丹メンズ館シューズバイヤーがオススメ ドレスシューズの「松竹梅」

2017.6.12
2017.6.12

1シーズンに1000足売れる! 超人気の2万円台シューズの秘密

ファッション業界の賢人が編集長・干場に買わせたい逸品を価格帯別に紹介する連載第14回。ご登場いただくのは三越伊勢丹 メンズシューズのカリスマバイヤー中村良枝さんです。お題は黒のストレートチップ。紳士靴の定番中の定番の中から、干場のお眼鏡に適う逸品は登場するのか!? ガチンコ対談のスタートです。

干場編集長(以下敬称略):この対談は今までいろいろな編集長やファッションに精通している方に出ていただいていまして、皆さん、着眼点がとても面白いんですよ。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

中村さん(以下敬称略):よろしくお願いいたします。

干場:今日のお題は、黒のストレートチップということなんですが……。何故、黒のストレートチップというお題を選ばれたのですか?

村:黒のストレートチップは冠婚葬祭、どこに履いていっても恥ずかしくない、というのがまず一番に挙げられます。社会人1年生になったときに、まず揃えておくべき靴であり、スーツスタイルのときにコレならどんなシーンでも失礼になりません。また公式行事の際に格式の高いデザインであるために定番になっています。男であるならば、ストレートチップは持つべきだ、という考えからです。

干場:おっしゃるとおり、きちんとしたストレートチップを持っていれば恥をかくことはありませんね。

中村:ストレートチップひとつとっても作りや履き心地で全然変わってくると思うので、今日は木型が異なるものをお持ちしました。このデザインを知らずして、次のステップへ行くべきではない、という存在なのが黒のストレートチップかなと思います。

干場:なるほど。皆さんに干場に似合うもの、ということでいろいろお持ちいただいているんですが、僕にも黒のストレートチップが似合う、ということでしょうか。

中村:はい。干場さんは、当然、お持ちだと思うんですが、最近、進化を遂げているブランドなども出ましたので、一度見て頂きたい意味もありまして。もし、持ってないようでしたら、ぜひご購入なさるべきかと思います!

干場:ひょっとして、営業かけられてますか?(笑)。

中村:ストレートチップを履いたとき、パンツで隠れて、甲から先しか見えないですよね。ストレートのデザインが入ることによって、そこに光沢を出したり、ポリッシュで表情を明るくしてみたり、マットな状態のままでもいいですし、そういった表情を作ることも出来る靴なんですね。スーツスタイルが一番落ち着いて、まとまって見えるのがストレートチップです。

干場:なるほど。中村さんは、男性の靴のどんなところが気になりますか?

中村:やはり「綺麗に履いているかどうか」を必ず確認してしまいますね。靴は履き心地なので、サイズがきちんと合っているか、そして「ファッションとして合っているか」も重要です。同じ靴をずっと履き続けているとボロボロになってしまうんですが、それはダメですよね。やはり靴がお手入れされていて綺麗でないと格好よくは見えません。

干場:みだしなみでもありますね。靴のトレンド(流行)に関してはどのように思われていますか?

中村:お好みだとは思いますが、細いパンツにロングノーズや、パンツを短めにして丸いトゥの靴にする方と分かれます。

干場:では今は、その2つの傾向に分かれるということなんですね。

中村:はい。それが顕著な傾向で、その流れの中で選ぶ方が大半ですね。それとはまた違って、パンツの裾幅も20から22cmくらいのダブルで、オールデンのような靴を選ばれる方も増えてきているようです。

干場:それはかなりお洒落な人ですね! 僕はだいたい裾幅17cmくらいで、それに割とボリュームのある丸い靴。最近は、自分がプロデュースしていることもあるので、手前味噌ではありますが、「WH(ダブルエイチ)」しか履いてません。伊勢丹や三越で扱って頂いていますもんね。ありがとうございます! そう考えると、今、中村さんから出てきた22cmって結構太いですよね!

中村:綿のパンツだったりすると、また変わってくるんですよね。タックが入ってダボっとしたシルエットをダブルで短くして着こなしていらっしゃいます。

干場:アメリカンな着こなしなんですね。なるほど! では、最近の傾向を教えていただいたところで、梅の靴からご紹介をお願いいたします。

日本人に合った木型によってインドで生産することによって抑えたプライスを実現。アッパーと中底を直接アウトソールと縫い付けたマッケイ製法で、返りの良さと軽量なのが特徴。2万6000円(税別)/ジェイ・エー ラミス

中村:はい、こちらはJ.A.Ramis(ジェイ・エ- ラミス)のものになります。2万6000円です。こちらの靴は、パッと見はグッドイヤーウエルト製法に見えますが、実はマッケイ製法でインドで作られています。

干場:インド製!

中村:はい。近年までは、中国製の靴が多いかったのですが、仕上がりがあまり綺麗じゃないものも多いんですね。そこで良質適価なものを、と考えたときのスタートラインが、この靴なんです。インドで生産することで関税などが抑えられ安く作れるのですが、通常のブランドの工程と同じなので良質なものが出来ます。ベジタブルタンニンなめしで、化学薬品をなるべく控えて仕上げています。コストパフォーマンスの素晴らしい靴です。

干場:なるほど。これは売り場でも人気ですか?

中村:はい。おかげさまでとてもよく売れています!!

干場:ワンシーズン、どれくらい売れるのですか?

中村:1000足くらい出ます。

干場;1000足! 凄いですね!

中村:中敷きが剝がれないように縫いこんであるんです。中底を1枚挟んで、マッケイ縫いが入っていて。よく見るとコバの縫い目は飾りで貫通していないんです。 2万6000円の靴をお求めになるお客様は、実はそこまでこだわらないんですね。ただ、2万6000円レベルでグッドイヤーを作ると固くなってしまう。マッケイの良さは返りがいいこと。作りは正統なものであって、踵がついてきて履き心地が柔らかい。丁寧な作りで工程が多い。そのマッケイをこの価格で、というのはなかなかないと思います。次第に中敷きが剥がれてきたり、という声も少ない。良い靴は中を見るとわかります。

干場:そうですよね。これもきちんと縫ってありますし。 今のビジネスマンの購入するストレートチップのボリュームゾーンって、2万6000円くらいなんでしょうか。

中村2万3000円から2万6000円ですね。一般的にスーツが10万円くらいで、靴にかける金額がその3分の1と言われていますので、やはり3万円を超えるか超えないかが(売れ筋かどうかの)目安になってきます。

干場:ところで、このブランドは伊勢丹のPB(プライベートブランド)になるんですか?

中村:伊勢丹のPBではないのですが、卸している会社の商標権を使って仕入れています。技術開発はバイヤーサイドからの要望を伝えて、作っていただいています。

干場:踵の部分が、内側に入っているピッチドヒール(底に向かってテーパードしているヒール)になっているんですね。

中村:そのままの直線的なヒールですと、重たい雰囲気の靴になってしまいますし、後ろ姿も美しく見えるように手を加えました。 どこまで2万6000円の靴を求める方が、こだわるのか、ということになると、そこまでのこだわりは必要ないのかもしれませんが…。そういった小さなこだわりからスタートして良いものを作ることが大切かと。内貼りも敢えてこげ茶にして、汗染みが目立たないようにしています。

干場:高級感もありますよね。では、次の竹をお願いいたします。

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