『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、ネイビーの3ピーススーツの着こなし方について学びたいと思います。
LESSON 130 デヴィッド・ガンディに学ぶネイビーの3ピーススーツの着こなし方
36歳という若さにも関わらず、貫禄のあるスーツの着こなしに定評のあるスーパーモデル、デヴィッド・ガンディ。前回の初登場でかなり反響があったので、今回も彼の真骨頂であるクラシックなスーツスタイルを取り上げてみたいと思います。
ここ数年、スーツをカジュアルに着崩す傾向が見られたスーツスタイルですが、その反動もあり今季よりタイドアップした王道の着こなしが復権しつつあります。特に、今季は英国調がトレンド。今回は、意外に難しいネイビーの3ピーススーツの着こなしにスポットを当て、早速 彼の着こなしをチェックしてみましょう。
クラシックな印象の強い3ピーススーツですが、彼の選んだ生地をよく見ると、白いネップが散りばめられた夏向きな涼しげな雰囲気。このように、ダークトーンのベーシックな生地に少し変化を加えたものが今季のトレンドになっています。
着こなしのポイントは、まずはシャツ選びから。ベースは白いシャツなのですが、襟型をよく見ると、タブカラーになっているのがおわかりでしょうか? タブカラーとは、襟と襟の間にループとボタンがついていて、襟をとめられるように作られているシャツのことを言います。
このシャツの最大の魅力はネクタイを締めたときの立体感です。キュッとコンパクトに結ばれたノット部分が、隙のないエレガントな表情を作ります。ベーシックな無地のネイビータイもご覧のとおり、個性的に見せることができるのです。ネクタイの幅は、ラペル幅に合わせて細すぎないもの(8.5㎝ほど)を選ぶのがポイント。ラペルの太さとネクタイ幅が違いすぎるとバランスが悪く見えるのでご注意を! コンサバなコーディネートだけに、こうした細かなサイズバランスが3ピーススーツを着こなす重要なポイントになるのです。
そして、トレンドでもあるタック入りのテーパードシルエットのパンツが、最大のキモ。この最新シルエットがクラシックスーツの印象を現代的に見せるのです。足元は、ブラウンシューズを合わせて程よくカジュアルダウンするのが、デビッド・ガンディ流。
いかがですか? クラシックなスーツスタイルも、パンツのバランスを変えることで最新型のスーツに変化します。ダンディズムを貫くダンナのみなさま、デヴィッド・ガンディにのクラシックスーツをモダンに見せる彼の着こなしに注目してみてください!
Text:Satoshi Nakamoto
【デヴィッド・ガンディのように装うならこんなアイテムがオススメ】
リネン100%の生地を使用した3ピーススーツ。パンツは1プリーツモデル(NEWモデル)をセレクトし、クラシカルな雰囲気を演出。「De Petrillo(デ ペトリロ)」の中で最も細いノープリーツモデルより腰周りにややゆとりはありますが、ワタリや裾幅は細くテーパード感の強いモダンなシルエットです。
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シャギー加工がもたらす表情の変化はコーディネイトにピリリとアクセントを効かせてくれます。3代にわたり良質なネクタイを作り続けているイタリアはミラノの老舗STEFANO BIGI(ステファノ ビジ)。生産はハンドメイドで行われており、Vゾーンが華やぐその品質の高さは確かな物です。
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入りのムラやシワ感に、上質なレザーが高級感漂うボルドーカラーのプレーントゥシューズ。今季のオフィチーネクリエイティブも期待ができる出来栄え。エイジング調のデザインを強みとし、程良い皺感と色ムラが特徴的ではあるのですが、決して野暮ったく履き潰したシューズではなく、何年も履きなれているかのような完成度の高い一足。
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