昭和な看板の下で、ワイハーな肉肉めし
初夏の晴れた日は、グラミチの短パンにポケTでお気楽散歩するのが日課になっている。とはいえ、気分は夏でもまだ5月。そんな季節は、暑けりゃ肩にかけて着こなせるグレーのパーカが手放せない。
こいつはアメリカ製時代のヘインズで、もう10年くらい愛用している。今までパーカはいろんなブランドのものを買ってきたが、結局シンプルな王道だけが手元に残るもの。40男はタイトすぎず、大きすぎず普通のものを力まずにサラッと着ればいいのだ。
ローカルな世田谷線に乗り、松陰神社前でぶらり途中下車の散歩。俺が尊敬する吉田松陰先生にお参りした後に、なんとものんびりした雰囲気が残る商店街を歩く。昭和な老舗の商店だけでなく、今っぽい本屋やパン屋もありアド街ック気分になってきたぞ。美女でも探すかな~
昔はどこにでもあったエイジングされた昭和な看板がいい感じ。サンエス食品店は食事もできるみたいだ。
えっ?サンエス食品なのにアロハ?アレ?ハワイにワープしちゃったのか。
なんじゃこりゃ!肉肉しい肉が美味そすぎるぞ!
なに?ハワイでカレー?こりゃあピンときた。あの湘南の有名店カレーを彷彿させるこのルックス。食うなら今しかねえ!俺は口の中が完全に肉肉カレーになっちまった。
店内に入ると、昭和なサンエス食品店は、いい感じのハワイだった。「アロハベイビー」というお店で、古い商店をリノベーションする際に、あまりに味があるので元の看板を残したらしい。
ロコモコにスパムむすび、ガーリックシュリンプとハワイのローカルフードと手書きのボードも現地っぽいぞ。
コナビールが美味すぎる~ってことで気分は完全にロコ。ここは世田谷の昼下がりではなく、ダイヤモンドヘッド沖で波乗りしてきたワイキキの午後だ。
アンチョビポテトがゴキゲンに美味い!俺は完全に確信した。およげ!たいやきくんで手を振っているのはサンゴ。そう、たいまつが燃える湘南の味に限りなく近い。期待が高まる。気分はハワイ&湘南になってきた。
ビフテキライス!ドーン!でかすぎる~えっ、大きさがわからないって?
肉を2倍にしたダブルビフテキライスはこのサイズ。もうこりゃあ美味いに違いない。
強烈に美味すぎる!肉肉気絶……ビフテキ昇天!柔らかすぎる牛肉にバター&ガーリックソースがからみ、ゴハンがとまらない。めちゃくちゃ美味い!ああ美味い!!
あっ!カレーを忘れていた。しかし腹はパンパンだし食えるのか俺。とその時、うれしすぎるメニューを発見、ミニカレー!
ビフテキライスの肉をミニカレーに乗せてみた。ヤバい。ああヤバウマ。完全肉カレー気絶……サン昇天!
サンエス食品店のサンは、あのサンに違いない。俺だけが確信しいていてもかまわない。世田谷の昭和な商店街で、あの美味さを味わえるなんて。
行列のできる有名店も悪くないがローカルで気軽に行けるこんな店こそ、心からリラックスできるものだ。
ヘインズのパーカ。今は生産されていないMADE IN USAの霜降りグレーは薄手のスウェット生地で着こむ程に体に馴染んでくる。ヴィンテージのパーカは極端に丈が短かったりするので、実は新しめの90年代くらいのもの方が絶妙のバランスで着やすい。
Photo & Text:Eiji Katano
\\\ 2018年11月23日アニクルーズ開催決定!!! ///
アニクルーズ11/23(金)祝日出航
「東京の海は気絶な色やね」 限定40名
フリードリンク&ブッフェスタイルで2時間のクルーズパーティ
<ご乗船のお申し込みはコチラから>
今回のアニキおすすめの店
「ハワイアンレストラン アロハベイビー」
東京都世田谷区世田谷4-1-12 1F
Tel. 03-6805-2375
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13177656/
営業時間 11:30~14:30 18:00~23:00
定休日 火曜日
プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。