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FASHION 干場の「エロサバ」

ほぼ週替わり! THE STYLE GUIDE 54th

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初夏の出張スタイルは、Wのブレザーに白パン

最近の出張スタイルをご紹介します。それがコチラ……。

詳細は、ハイパーリンクを貼っておきましたので、そちらをご覧になってください。

アイテム

ブレザー/ハケット・ロンドン
チーフ/ムンガイ
Tシャツ/ジェイムスパース
パンツ/ジェルマーノ
シューズ/オールデン
腕時計/セイコーアストロン

メガネ/モスコット
バッグ/エルメス
スーツケース/ブルネロ クチネリ
(すべて干場私物)

昔からネイビーブレザー好きなんです。持っているのを端から数えると結構な数になります。シングルの金ボタンと銀ボタン。ダブルの金ボタンと銀ボタン。これだけで4着。でもって、さらにダブルは写真の6ボタンの他、8ボタンなんていう変わり種も持っています。エコラグでも紹介していますので、良かったらそちらもご覧になってくださいね。

 

なんて言ったらいいんでしょうか。金でも銀でも、メタルのボタンがついているから、なんとも華やかでスポーティな印象に見えるのがその理由かもしれません。

そもそも、ブレザーが公式の場で通用するには理由があります。ダブルブレステッドのブレザーは、そもそも英国海軍のユニフォームでした。ヴィクトリア女王が、海軍の艦船「ブレザー号」を閲兵したときのこと。その際、艦長が乗組員の服装を正すために、ユニフォームであった上着に真鍮のボタンを付けさせたのです。女王がそのスタイルを気に入り、以降、他の艦隊もその服装を真似るようになったと言われています。

出自が、英国海軍の制服が元になっているから、歴史的な背景ときちんとした印象があるのです。それが理由に、カジュアルでありながら、ダークスーツ同様のドレスコードも備えているんです。そう、普段着にも、公式の場でも大丈夫な極めて稀な上着なのであります。

って語っていくと、どんどん長くなってしまうので、蘊蓄はこのへんにして……。いずれにしても、このブレザーというのは、華やかさとスポーティさ、そしてなんとも言えない魅力があるから好きなのです。

全然関係ないですが、ブレザーを着てる女性が昔から好きなんです。ガンダムに出てくるマチルダさんみたいな人が理想なんですよね。なんというか、上品で制服が似合いそうというか……(笑)

そして、着回しの高さも魅力。ボトムスなら、グレーパンツはもちろん、写真のように白いパンツ、それからデニム、ショートパンツ、そしてチノパンなんかにも似合う、汎用性の高さも特徴。インナーなら、シャツ、ニット、ポロシャツ、Tシャツなど、ほとんどのものに似合ってしまうのです。

そんな、着回し力の高いアイテムなんですが、僕の場合は、やっぱりオーソドックスに着るのが好み。初夏の時期なら、写真のように白いパンツとかに合わせて着ると、爽やかな印象になります。

ある意味、昔からある王道のスタイルなんですが……。ともすると、古くさくも見えてしまうので、今年らしさを出すために、僕は白い丸首のTシャツでスポーティに着ています。合わせる白のパンツも、裾幅は17cm。ダブルの折り返しの幅は5cm。写真では見えませんが、今年っぽい2プリーツものを選び、着丈を短くして、抜け感や軽やかさを出しています。

よく見ると、チーフは無くても良かったかも知れませんね。日々、勉強です。そうそう、このハケット・ロンドンのネイビーブレザーは、7年前ぐらいに手に入れたものなんですが、肩の傾斜が自分には合わなかったので、お直しして、なで肩仕様にしています。

このスタイルのキモは……。
●色使いはネイビーに、白、茶の3色で。
● シャツもTシャツも、基本白。Tシャツなら丸首。
● 出来れば、ボタンの金具の色はすべてのアイテムで揃えたいところ。だが、あまりに難しい場合はそのままで。
● 金ボタンで、十分に華やかさがあるので、チーフは白無地の麻。もしくは入れなくてもOK。
● 白パンツ意外なら、グレーのパンツもあり。
● 今年なら、パンツの丈を少し短くして、タッセルスリップオンやローファーなんかで、くるぶしを見せてはくと軽やかさが出ます。

ということで今回は、最近気に入っている初夏の出張スタイルについてでした。最近、あまり着ている人を見かけなくなったブレザーですが、ぜひ、皆さんもトライしてみてくださいね。上品で、スポーティで、着ると気分があがりますよ。

今回はこの辺で。

そうそう、2冊目の書籍が出来ました。
今回の本のテーマは、「色気」についてです。
ぜひ、読んでくださいね。

Photo:Tatsuya Yamamura,Ikuo Kubota(OWL)
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


一流に学ぶ
「色気と着こなし」
〜普通に見えて「なぜか、人を惹きつける」男の共通点〜

去年出した、1冊目の書籍も、読んでない方はぜひ!


世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
〜スーツの着こなし術から、世界の一流品選びまで〜


エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

『FORZA STYLE』編集長
干場義雅

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。

 



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