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FASHION ー こじラグ

シニアエディター ヤナカの「こじラグ」

第51回 夏の陽射しで輝く エルメスのカノエ

2017.5.12
2017.5.12

夏が来れば思い出す、こんな靴があったのを〜

自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせてるのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかは分かりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

さて、51回目はエルメスのデッキシューズ「CANOE(カノエ)」です。TURBO(ターボ)」を買った後に、これも知らぬ間にディスコン(廃盤)になるんじゃねぇか?って勝手に不安に煽られて清水ダイブしたんですが、案の定ディスコンに。今では展開されておらず、僕の不安テナが間違ってなかったのをきっちり証明してくれたアイテムです。

キャンバスのデッキシューズを日灼けした素足で履いてるカッコいい先輩たちに憧れて、「トップサイダー」やコンバースの「シースター」など、いろいろ試したんですが、あのさり気なく抜けた感じってのがどうにも出せず…。まぁ、そもそも海のない県で育った自分には荷が重かったのか、挫折すること数回。

だったら思い切って、ラグジュアリーに攻めてやろうと狙いを定めたのが、この「CANOE」。砂浜をガツガツいくと言うよりは、豪華な客船に乗ったお金持ちのオジさんがノンビリゆったりと甲板の上を歩くような感じの靴をハナタレ小僧が履く。そっち側(どっち側?)で攻めてみることにしました。

これが正解だったのかは定かではありませんが、履いてると意外に好評。ありがたいことに、よく褒めて頂きました。こちらはスムースレザーなので、ターボほど気を使って履いてはいないんですが、もう買えないとなると、やっぱり慎重にはなる。そもそもスニーカーにしては高額すぎるし…。気がつくとシュークローゼットの奥の方に大切に大切に仕舞ってしまい、日の目を見ないハメに。

毎年、ゴールデンウィークが明けて陽射しが強くなる頃、そろそろリゾートでも行きてぇなぁ〜なんて時期が来ると思い出して、奥の方から引っ張り出すんですが、そこで思い切って履くか、躊躇するかで、その年の着用回数が決まるわけです。

「ターボ」のときも書きましたが、「カノエ」も一生履きたい靴のひとつ。あと30年生きられるとして、1年に10回履いて 300回。1回8時間履くとして、約2,400時間。直しながら履いたとしても、耐えられるのかい? こんなモヤモヤを繰り返しながら履くのは正直シンドいので、「ターボ」と一緒に復活させていただけませんかね??

Photo:Ko Maizawa
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎

さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。

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