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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 昭和なアニキのアニ散歩

第42回 チャンピオンのスウェットと「鈴傳」の日本酒

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レアな日本酒でいい日、酔い立ち

俺が愛してやまないスウェットはチャピオンだ。まだ10代の頃にUSA製をアメ横で手に入れてからマイ・スタンダードとなり、ここ数年は復刻モデルをよく着ている。

アメカジイメージの強いチャンピオンを、ニット感覚で白シャツの上に重ね着すると一味違う雰囲気になるのだ。そんなお気に入りの1枚で、日本酒の角打ちをしに四ツ谷の名店へ向かう。

表通りを路地裏へ入ると、なんとも貫禄のある日本酒看板に圧倒される。「鈴傳」は1850年創業の由緒ある酒屋で日本酒好きの間では超有名店なのだ。角打ちスペースがあり17:00から超レアな日本酒とつまみが味わえる。ちなみに酒屋での立飲みのことを角打ちと言う。

まだ開店から30分なのに、カウンターは満席状態だ。平日の夕方でこの盛り上がり方はすごい。

実は日本酒は、それほど詳しくない俺。さてさて、どれも名酒らしいが、こりゃあ悩む。そんなはじめての酒場ではどうするべきか。まずはカウンターで呑んでいる常連に聞いてみることに。

カウンターが満席の時は、となりの酒屋スペースで呑めるらしい。この注文コーナーで会計を済ませ、移動して待っていればいいと。

数あるリーズナブルなつまみの中から、常連のおすすめをチョイスしてみる。

酒屋コーナーに移動して、まずはビールをグイっと。

常連おすすめの新潟の地酒、山間(やんま)を一口……美味い。楽しいぞ、角打ち!!

マカロニサラダは王道の一品。奇をてらわずシンプルで美味い。酒屋の店内もいいけどカウンターで呑みたかったなあ~

金曜日にしかない串カツも美味すぎる!!日本酒がスイスイ進み、気分が良くなってきた。とその時、俺と常連の会話を聞いていたお店の方が、「カウンターが空いたので、移動しますか?」と……嬉しすぎる!!やはりどんな時も気持ちをアピールすることは大事だ。

さっそく再びカウンターへ移動してみると、やはり活気が違う。この雰囲気こそ「鈴傳」なのだろう。

カウンターの上には素晴らしい言葉が。ここはカウンター越しに注文できる呑兵衛には嬉しいクイックレスポンスなエリア。先ほど親切に教えてくれた常連に、再びおすすめの日本酒を聞いてみる。

とにかくこれを飲めと。余計な能書きは語らず、かっこよすぎるダンナだ。本当に知識のある人は、むやみにそれを自慢しないものだろう。山形の十四代というレアな地酒らしい。

ヤバい!!美味すぎ気絶……酔いどれ昇天!!なんかここの雰囲気にも慣れてきたぞ。

ホタルイカをカウンター越しに注文する。もう日本酒がとまらない。酔い気分になりすぎて大丈夫か俺?

もうここからは、「考えるな!感じろ!」の酔いゾーンに突入。
名前の響きで東洋美人をおかわりする。あまりに楽しくなってきたので、となりで1人呑みしていた若者に1杯ご馳走してしまった。後ろのローカル常連とも話が盛り上がる。

金曜日限定の煮玉子も強烈に美味い。マジで日本酒がとまらない……本当に大丈夫か俺。

はじめての日本酒角打ちですっかりいい気分だが、調子に乗って呑みすぎてはAG⚡泥酔になっちまう。俺は常連にお礼を言ってサッと店を出た。角打ちは長居せず1時間以内と決めている。いい酒場には、必ずいい常連がいるもの。心からレアな地酒と出会いに酔えたいい日だった。

チャンピオンのリバースウィーブ。キングオブスウェットと呼ばれる生地の目を横に使用した超名作だ。着こむ程に絶妙な味が出てくる。この復刻モデルはアームホールが適度に細くモディファイされているので、やぼったくならない。

Photo & Text:Eiji Katano

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今回のアニキおすすめの店


「鈴傳」
東京都新宿区四谷1-10 鈴伝ビル
Tel. 03-3351-1777
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13006763/
営業時間  17:00~21:00  
  定休日 土・日・祝
        

プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。



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