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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

第172回 普通じゃ選ばない色にあえて挑戦したモンテドーロのジャケット

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

常に新しい発見があるからファッションは面白い!

こちらのジャケットは昨年6月にピッティ・イマージネ・ウオモ取材前に、スローウエア ジャパンのセールで買ったもの。そのとき、ちょうど自分のワードローブがあまりにも代わり映えしないので、どうにかしたいと思っていたときだったんです。それで、同社代表の鈴木雄一朗さんに相談したところ、すすめられたのがこれだったんですよ。当日の僕の格好といえば、自分にとって夏の鉄板スタイルの麻紺シャツと白の短パンの組み合わせ。その格好にはおった途端、自分のスタイルが見違えたんですよね。本当、目からウロコ、ってこんなときにいう言葉なんでしょうね。紺、白、ほかにも自分の好きな色に妙に合うんですよ。

そのころ、なんとなくではありますが、ボルドーやくすんだ赤系の色が気になっていたというのもあります。でも、普段だったら絶対に手を出さないですよね、この色は。百歩譲って、サトシーノが一緒で、おだてられたのが原因かもしれませんが、これは久々の発見でした。一応、スローウエアのことを説明すると、インコテックス、ザノーネ、グランシャツ、モンテドーロと、“それぞれの専門分野で最良のものをつくる”という哲学のもとに集まったイタリアを代表するグループ。そのなかで、モンテドーロはテーラーメイドの伝統と技術、現代人のニーズを満たす都会的なアウターを売りにしているブランドなんです。

これはコットン製で、製品洗いが施されたタイプ。いい感じにこなれているのも気に入りました。で、そのあとにピッティに行ったら、ブルネロ クチネリやロロ・ピアーナといった僕の大好きなブランドがこぞってこういったボルドーを提案していて……。自分の感覚は間違っていなかったと、マジで浮き足立ちました(笑)。結論としては、食わず嫌いせずに、なんでも試してみるべき、といったところでしょうか。白シャツにネイビーパンツとかも似合いますし、特にこのカラーリングはいいですよね。ただ、これに白パンはショーツ以外は合わせません。なんだか、長いやつだと五輪代表みたいな感じがして気恥ずかしいじゃないですか(笑)。

でもね、新鮮な高揚感があるうちはいいんですが、冷静になって考えてみると、常にいまだけかもなあ、とも思ったりするわけです。常にトライ&エラー。まぁ、ファションには永遠に正解がないんだとも思うんですよ。まるで修行僧のようですが……(笑)。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。



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