TOP > COLUMN > SONY元社員の艶笑ノート
BUSINESS ー SONY元異端社員の艶笑ノート

大事なことはみんな女が教えてくれた

SONY元異端社員の艶笑ノート 「NHKと天才ヤクザ」仁義なき戦い

2017.4.2
2017.4.2

「困ったことがあれば何でもいいなさい」

まだ会社に入る前、学生時代に引っ越した府中にはヤクザさんが多かった。
街を歩くと、田舎の少年が見てもそうとわかるような人が大勢いた。パチンコ屋で何気なく隣を見ると、明らかにヤクザさんだろうと思われる人が座っていたし、食堂に行ってもきっとそうと思われる人が食べていた。

ぼくが住んでいたのは駅から徒歩5分のボロアパートだった。2階建てで、1階2階ともに3部屋ずつ。ぼくは2階の端っこの部屋だった。

ちなみに1階の突き当たりには男子学生が住んでいて、一見清楚な感じの女の子と同棲していた。しかし、本当に清楚な子であれば同棲なんかするわけないから、それなりにヨロシクやっていたのは想像できた。

二人が同棲していたその部屋では、たびたびトイレが詰まって騒ぎになっていた。何であの部屋ばかりが? と思っていたら、原因はその女の子が生理用品をトイレに流すためで、

「どんなに注意してもやめないんだ」

と、大家さんが嘆いていた。

つい、余計なことまで思い出してしまった。

ぼくの隣の部屋にはヤクザのおじさんが住んでいた。パンチパーマで小太りで、いつも横縞のポロシャツを着ていた。あくまで田舎の少年だったぼくのイメージだが、もしあの人がヤクザさんではないとすれば、一体どんな人がヤクザさんなのかと思えるほど、漫画から抜け出して来たようなイメージ通りのヤクザさんのように思っていた。

そんな人が隣室に住んでいるなんて想像もしていなかった。
引っ越しの挨拶をしようと、確か、おまんじゅうかおせんべいを持って挨拶に行った際、彼が現れた時は、エライところに引っ越してしまったと思った。
おじさんは菓子折を受け取ると、

「困ったことがあれば何でもいいなさい」

と、ぼくに優しくいってくれた。
こうして、ビクビクしながら、ぼくの府中での生活は始まった。

NHKを撃退したヤクザさんの知恵

アパートには鉄製の外階段があり、安普請のため、人が上がってくるとすごい振動でアパート全体が揺れた。
アパートには、とにかく色んな業種の営業マンがきた。新聞に健康食品、ふとんのセールスに英会話教材。中には新興宗教の勧誘や消火器の押し売りまできた。
彼らが階段を上がるたび、アパートが揺れた。

階段は真ん中の部屋の前についていた。なので、上がってきた人はまずヤクザさんの部屋の前に立つことになる。そうとは知らずにノックすると、出てくるのはパンチパーマのおじさんだ。
その風貌を見て、

「なぁんだ、会社をズル休みしているサラリーマンか」

と思ったとしたら、その人は営業マンを今すぐやめたほうがいい。人を見る目が全くないからだ。
しかし府中の営業マンは人を見る目は確かだった。

府中には競馬場もあるが刑務所もある。そんな荒れ地を担当して目も肥えていたのだろう。中には、真ん中の部屋をノックして、出てきたおじさんを見た瞬間、

「間違えました」

といって帰った者もいた。

だが、ある日訪ねてきたNHKの集金人だけは違った。
NHKだけは他と根性が違ったのだ。

Page 1/2

WHAT's NEW

SPECIAL

view all
  • 49000円から干場義雅編集長のオーダースーツが作れる!タカシマヤ「スタイル オーダーサロン」とは?【PR】 2017.9.19 update

SELECT 10

CELEB

SNAP

FORZA FAMILYの連載コラムをいますぐチェック!

ランキング

HOT TOPICS

VIDEO