FASHION ― エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第167回 ボリオリのジャケット

2017.4.2
2017.4.2

製品洗いのジャケット 人気の火つけ役

ボリオリの代表作といえば、この「K.JACKET」。一枚仕立てでガーメントダイを施したジャケットの先駆者であり、ブームの火つけ役ともいえる存在です。これは7年前に、男女向けのライフスタイル誌『Sette mari(セッテ・マーリ)』で地中海クルーズを取材したとき、寄港地として立ち寄ったカプリ島のセレクトショップ「ルッソカプリ」のアウトレットで購入しました。ルッソカプリはキートンやブルネロ クチネリなど、ハイクオリティなブランドばかりを扱っていて、この島に休暇で訪れた富裕層たちがショッピングを楽しむ場所として知られています。

カプリ島は『LEON』編集部在籍時から数えると、かれこれ10数回は行っているので、地理的なことはだいたい頭に入っているんですね。で、取材の同行スタッフと、アウトレットでものぞいてみようか、という話になって彼らを案内したところ、出合ったのがこのジャケットです。生地を触ったら全然シワにならないし、適度に洗いがかかっていていい雰囲気だったので、まずは試着と……。そしたら軽くて、すごく動きやすい。「K.JACKET」のことは前から知ってはいましたが、機会がなくてちゃんと見たことがなかったんです。でも、実際に着てみて売れている理由が妙に肚落ちしました。

このジャケットにはイタリアのお金お持ち特有の、なんといえばいいのかな、ハズしがあるんですよね。いい素材を使って、いい仕立てをしているのに、味わいを出すためにわざわざ製品洗いしているわけでしょう。これって、すごくイタリア人らしいセンスだと思うんです。例えば、高級時計をしているのに袖口が擦り切れたシャツを着ているとか、ストレートにいいものを身に着けているのをアピールしないんですよね。彼らはそれを“フィント(フェイント)”といったりするんですけど、粋ですよね。

これも旅にもって行くことが多いんですが、白シャツや白パン、デニムと合わせて着ています。最近よく思うんですけど、結局、買っているものってここ20年ぐらい変わっていないんですよ。コーディネイトもずっと一緒ですし、ネイビージャケットだけでもすごく数がある。ただ、時代によって少しずつ変化している。それはシルエットだったり、ディテールだったりするんですが、周囲には同じように見えるかもしれません。でも、それがいいんですよね。自分のスタイルをつくるって、そういうことだと思うので……。

Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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