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春の肝試し、現代版『雪女』がデートに効くわけ

2017.3.7
2017.3.7

雪の結晶のように繊細ではかなく美しい愛の物語

『耳なし芳一』や『ろくろ首』など、日本人には言わずと知れた「怖い話」を集めた小泉八雲作の短編集『怪談』。その一編『雪女』を、国際派映画人・杉野希妃氏が独自の解釈で現代風に映画化したのが本作です。

ストーリー
©Snow Woman Film Partners

ある時代、ある山の奥深く、吹雪の夜。猟師の巳之吉は、山小屋で、雪女が仲間の茂作の命を奪う姿を目撃してしまう。雪女は「この事を口外したら、お前の命を奪う」と言い残して消え去る。翌年、茂作の一周忌法要の帰り道に、巳之吉は美しい女ユキと出会う。やがて二人は結婚し、娘ウメが生まれる。14年後、美しく聡明な少女に成長した。

©Snow Woman Film Partners

ウメは、茂作の遠戚にあたる病弱な幹生の良き話し相手だった。しかしある日、茂作の死んだ山小屋で幹生が亡くなってしまう。幹生の遺体には、茂作と同じような凍傷の跡があった。ユキの血を引く娘のせいだと、巳之吉を激しく問いつめる幹生の祖父。巳之吉の脳裏に14年前の出来事が蘇り、以前から自分の中にあったユキに対する疑心と葛藤する。自分があの夜の山小屋で見たものは何だったのか、そしてユキは誰なのか...。

©Snow Woman Film Partners

本作は、『マンガ肉と僕』、『欲動』に続く、監督第三作としてかねてから映画化を切望していた杉野が、自ら雪女とユキの二役に挑戦。この映画に対し杉野氏は、「小泉八雲の雪女の面妖さが、ここ数年私の心を掴んで離しませんでした。雪女はなぜ雪景色の向こうに現れ、人間と交わろうとするのか。それは何を象徴しているのか。(中略)目に見えないものと共生しているという神秘。この得体の知れない存在を通して、それらについて現代社会に問いかけたかったのです」と、コメントを残しています。

©Snow Woman Film Partners

主人公の巳之吉役を演じるのは、映画や舞台で大活躍中の青木崇高氏。青木氏が演じる、雪女の美しさに惹かれ愛する巳之吉役には期待が高まります。他にも、娘・ウメ役を演じる若手女優・山口まゆをはじめ、脇を固める演技派・若手役者や大ベテランの水野久美氏の演技も注目です!

現代風にアレンジされた『雪女』は、果たして巳之吉に会いたくて戻ってきたのか、約束を守るか監視するためだったのか…。パートナーとじっくり吟味しながら見てみてはいかがでしょうか。愛とは何か考えさせられるかもしれませんよ、ダンナ!

Text:Naoki Fujita

雪女
2016年/日本/日本語(英語字幕付)/96分/カラー&モノクロ/シネマスコープ/Stereo/
出演:杉野希妃、青木崇高、山口まゆ、佐野史郎、水野久美、宮崎美子、山本剛史、松岡広大、梅野渚 ほか
監督:杉野希妃

エグゼクティブプロデューサー:坂本敏明、田中弘樹、梶浦隆章、小野光輔、門田大地、市村友一
プロデューサー:小野光輔、門田大地
コプロデューサー:福島珠理、山口幸彦
配給:和エンタテインメント
2017年3月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマ・ジャック&ベティ、4月1日(土)よりシネ・リーブル梅田、大阪シネ・ヌーヴォ、京都みなみ会館、神戸元町映画館
ほか全国順次公開
http://snowwomanfilm.com/

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