川崎：それは強固な呪いがかけられているわね。それを解かないと、「超イケメン」と「追いかけたい欲」を突っ走っていたら幸せが遠くなると思うのだけど。
夏川：そうですかね？ 今好きで追いかけてる人のことも、この人の子ども産みたい～って追いかけまわしてるんですが、付き合いだしてもそれはそれで楽しいと思いますが。
川崎：でも結婚して生活が安定したらいつもいるのよ？ それも以前よりかっこよくなくなって。手に入っちゃったら当然追いかけたくなくなる。それが結婚ですよ。
夏川：うわあ……。
川崎：追いかけるのはタレントでいいじゃない。あなたは結婚して子どもがほしいんだよね。旦那さんというのは家を一緒に作っていく人だから、タレントみたいな容姿を持っていても何の役にも立たないよ。追いかける娯楽の対象を２次元で見つけて、誠実な男性と幸せな結婚をしている人はたくさんいるよ。それに、容姿に気を取られて結婚したものの、すぐに離婚とか嫌でしょ？
夏川：そうなんです！ その通りで、でも家にはちゃんといてもらわないと困るんです。いきなりシングルマザーはきついんで。
川崎：あなたはイケメン好きと言うけれど、実はイケメンを「愛する対象」じゃなくて物扱いしているんじゃないかしら？ イケメンを自分の欲求を満たす道具にしているように見えてしまう。そういう考え方のままだと、まだまだ結婚は遠いと思うわ。
欲しいのはイケメンか、それとも子どもか
夏川：うう……どうしたらいいんでしょう？（泣）
川崎：本当に欲しいのはイケメンの夫？ それとも子どもなの？
夏川：（熟考の末）……ぶっちゃけ、子どもです！！
川崎：子どもはずっと自分と一緒にいて、あなたのことを愛していてくれる気がするから？
夏川：そうですね、自分も子どものことは一生好きだと思うし。それは自信あるんですけど、まだイメージつかないな……。
FORZA：今まで一番長く続いた人はいないんでしょうか？ あるいは心の交流があった人は？
夏川：昔はいたんですよ、心の通った恋愛ができた人。その人とは一緒にいる時間が多くて、楽しいことも悩み事も共有できていて。そう考えたら、〇〇〇で出会う人とはうまくいかなかったですね。フラれたり、お金貸してって言われたり……。私だからうまくいかないのかなぁ、と思っていました。
川崎：あなたはそもそも出会い系自体が向いてないと思う。まず自分がなんで面食いが好きなのか掘り下げたほうがいいわ。さあ、カウンセリングを始めましょう。
カウンセリング開始！ 面食いは幼少期の呪い！？
夏川：その原因は実はわかってるんです。うちのお母さん、顔は普通なんですが、お父さんがジャニーズ級のイケメンなんですよ。お母さんに「目鼻立ちのいい男がええねんで」って小さい頃からずーっと言われてたんです。イケメン以外は男じゃないくらいの勢いで。
川崎：夏川さんも結構濃い系の可愛いお顔をしてるけど、それで濃い男の人しか好きになれないってなかなか受難よね。
夏川：そうなんです。私は自分の顔が濃いから、逆に向井理タイプの顔の薄い人に好かれるんですよ。だから、自分に言い寄ってくる人の中から選んだら幸せになれるってよく言われますけど、それが無理なんです。
川崎：好きな顔っていうけど、それは本当にあなたの好きな顔かどうかってことなの。それはあなたの好きな顔じゃなくて、お母さんの好きな顔じゃないの？
夏川：いや、ほんとに好きなんです！！ 目が大きくて、垂れてる人が！
川崎：夏川さんの場合、「イケメンしか見えない」というお母さんの呪いを解く必要があるわよね。
夏川：はい！ お母さん羨ましいです。イケメンと結婚できて（笑）
川崎：その二人の間にできた幸せな子っていう意味では素敵なんだけど、二人みたいにならないと幸せになれないっていう刷り込みがあるわけよ。ジャニーズ並みのイケメンじゃないといけないとか、ああ、母親って娘にすごい呪いをかけるのよね～。娘２人を持つ自分が怖いわ！
夏川：知らず知らずのうちに呪いにかかっていたのかもしれないですね。
イケメン鑑賞は盆栽やゲートボールと同じ
川崎：優先順位が子供、ということなら女性はリミットもあることだし、「誰の子でもいいから作ってしまう」という手もありますよ。もちろん、一緒に家庭を作れる人程度に好きじゃないと厳しいけれど。ずっと友人同士でいられる人。イケメンは老後の趣味にしてもいいわよね。
夏川：盆栽みたいに縁側でイケメンを鑑賞……って違うか（笑）。今は割り切ってフツメンと子ども作っとけってことですか？ ムリですよお～～！
川崎：あなたはガッツと経済力があるから大丈夫よ。もし失敗したらその時考えればいいのよ、私みたいにね。大体出会い系で遊んでるモテ男って結婚に向いてないのよ。世の中には生き物として結婚に向いてる人と向いてない人がいるわけ。もしも〇〇〇に、すごくいいイクメンになりそうな結婚願望のあるモテ男がいたとしたらとっくに他の女に狩られてるわ。出会い系でイケメン追いかけてるなんて、「愛する子供に出会いたい」という夏川さんには大いなる時間の無駄よ。
FORZA：夏川さんは、もともと素材がいい人じゃないと受け付けなかったんですよね。でも今の話聞いて、素材がイマイチでも改造してかっこよくさせればOKかなと思えるようになりましたか？
夏川：うーん、まだ思ってない。
FORZA：本当にイケメンが好きなんでしょうね。
川崎：いえ、私は彼女の場合そっちが問題ではないと思っています。
