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干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第160回 ニール・バレットのセットアップスーツ

2017.3.8
2017.3.8

90年代を彷彿とさせる 雰囲気にヤラれました

僕がビームスのアルバイトを辞めて、雑誌業界に入ったころの話です。1994年にプラダのメンズウェアがスタートして、すごく話題になっていました。究極のミニマルというか、あれは本当に衝撃でしたね。キャンペーンモデルにジョン・マルコヴィッチやティム・ロス、ホアキン・フェニックスとか、ひとクセある俳優を起用していたりするのもツボで、僕の目にすごくカッコよく映ったんです。

そんな90年代中盤から後半にかけてのムードがいまの気分と妙にシンクロしていて、シューズデザイナーの坪内浩さんと一緒に「WH(ダブルエイチ)」という靴ブランドを始めたのも、そういった動機から。あのころってボリュームのあるシルエットで、ソールも厚底が多かったんですよ。僕はここ最近、ずっと裾幅16〜17センチのパンツを穿いているんですけど、いまってそういうパンツに合う靴がほとんどない。それで、ないなら自分でつくっちゃえ、ってことでスタートしたのが「WH」なんです。

でも、実際に理想の靴をつくってみたら、今度はそれに似合う服がない(苦笑)。パンツはお直しに出すとしても、当時の空気を汲み取ったデザインの服ってなかなか見つからないんですよ。90年代のプラダみたいな服が欲しくって、アウトレットも探したりしてみましたが、あるわけないですよね…(苦笑)。 で、いろいろ考え抜いた結果、思い出したんです。あのころ、プラダのメンズデザイナーとしてブイブイいわせていたニール・バレットはどうだろうか、と。

それで、阪急メンズ東京のお店をのぞいてみたら、思い描いていたスーツがあるじゃないですか! 伸縮性のあるテクノストレッチ素材で、色は黒。遊びでも着られるし、案外フォーマルもイケるんじゃないか、と思ってしまった次第です。

ここで紹介しているのは2ボタンで2パッチポケットの着丈が短めのタイプですが、3ボタンの3パッチというタイプもあり、実は、そっちを先に買っちゃったんですけど、やっぱり2ボタンもいいなあと思って買い直しました。これは国内出張のときにすごく便利。イベントでは白シャツに黒タイとか合わせて着ていますが、シワになりにくいし、単品でも組み合わせられるので、もう手放せません。ちなみにパンツも2本買い。ジャケットより先にヘタっちゃうんで、気に入ったセットアップは、いつもそういうふうに買っています。本当は、パンツをもう1本欲しいんですけどね(笑)。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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