アストンマーティンとレッドブル
いつもながら悩ましいのが❝Limited❞という響き。コレだけでブツヨクは2割増し。ついつい財布のヒモが緩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
クルマに置き換えると❝限定車❞となりますが、この限定モノも2つに大分できます。ひとつはお買い得車で通常よりお安くオプション装備満載というパターン。もうひとつはいわゆる企画モノで、メモリアルなネーミングでリリースされるパターン。
英国ゲイドン発、アストンマーティンからのインビテーションは、F1チームのレッドブル・レーシングとのパートナーシップを記念した限定車「ASTON MARTIN V8 & V12 VANTAGE S RED BULL RACING EDITION」です。
両社のパートナーシップにより開発が進行中のAM - RB 001
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ベースモデルはその車名が示すように、現行ラインナップのなかでもレーシングなDNAを宿すヴァンテージ・シリーズ。で、エンジンはV8とV12、どちらも選べるという寸法。
このレッドブル・レーシング・エディションのハイライトは内外装の仕立てにあります。
専用色で彩られたボディはF1マシンそのままに、レッドブルのイメージカラーであるマリアナ・ブルーを採用。さらにオプションでもう2色、マット系のサテン・マリアナ・ブルーとグロス・タングステン・シルバーを用意。限定車でも選択肢があるのが流石ラグジュアリーブランドです。
エッジの効いたアクセントカラーはF1マシンをモチーフにしており、レーシーなスパイスを効かせます。サイドシルには今季のドライバーであるダニエル・リカルドもしくはマックス・フェルスタッペンのサインが入ります(顧客のリクエストで選択)。ちなみにシートのストライプは❝12オクロック・アクセント・ストライプ❞というのがその正式名称。
パフォーマンス的に変更はなく、リリースにも特にアナウンスはありません。ということは4.7リッターV8が最大出力436ps/7300rpm、最大トルク490 Nm/5000rpm。6リッターV12が最高出力:571ps/6650rpm、最大トルク620Nm/5500rpmとなります。
最高速度はV8でも300km/hオーバー。速さは既に十分ですが、何より魅力的なのはどちらを選んでも今や希少な自然吸気エンジンという点です。澄んだエキゾーストノートは何ものにも代え難いマニア泣かせのキモなのです。
最後にこのレッドブル・レーシング・エディションの限定数をお伝えしたいところですが、なんとアナウンスがありません! ただ一文「希望者は正規販売店へ……」とのこと。
なお、今回は動画もありませんので、2016年後半に追加されたマニュアル・トランスミッション仕様のV12ヴァンテージSの激走をお楽しみください。
Text:Seiichi Norishige
価格:未定
アストンマーティン ジャパン リミテッド
03-5797-7281
■Introducing the Aston Martin V12 Vantage S Manual with AMSHIFT