ニッポンの底力はオヤジ力です!
前々回、ベスト10形式で日本における2016年輸入車ランキングをお届けしましたが、今回はジャンル別にアレコレ検証してみたいと思います。もととなるデータはJAIA(日本自動車輸入組合)発表による輸入車新車登録台数。
それではまず『スーパーカー部門』から。1位はブッチ切りでフェラーリ。なんと678台のお買上げです。次点はランボルギーニで382台。で、スーパーカー御三家のポルシェは911系の詳細データがないので数字でお示しできませんが(ひとまず置いといて)、世界的にも希少なブガッティが5台も日本で登録されています。
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ブランド力、モデル数、生産規模を考慮すれば順当なランキングかと思いますが、2016年のランボルギーニの総生産台数は3457台へと増加。およそ10台中1台が日本向けと同社にとって日本は世界で3番目の上顧客だそうです。
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注目は新興勢力マクラーレンの169台というデータ。同社の年間販売台数を見ると2015年1654台、2016年3286台と世界的に絶好調! ちなみにスーパーカー世代に欠かせないロータスは197台でした。
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お次は『ラグジュアリー部門』。初めにお断りしておくと、メルセデス・ベンツSクラスとBMW7シリーズ、アウディA8は個別データが公表されていませんので、この3車種を除いたランキングとなります。
栄えあるセレブ御用達1位はベントレー。なんと434台も売れています! スーパーカーのようなわかりやすさはないものの、登録すればどう転んでも2000万円オーバー。いやはや、オドロキます。創業者である今は天国在住のW.O.もさぞ喜ばれることでしょう。
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続く2位はコウキュウ車の代名詞ロールス・ロイスで223台。近い将来のトピックとして、すでに発売が公表されているSUVのカリナン、また、時期レイスやドーンのスクープ(?)画像が出回っており、それが最高にクールな印象です。ロールス・ロイスのイメージを深化させるポテンシャルを秘めています。
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3位はこれまた英国車でアストンマーティンが186台でランクイン。同社は間もなくメルセデスAMGエンジンを搭載した新型ヴァンテージを発表するとのウワサ。2017年も販売台数を落とすことはないでしょう。
最後に期待値を含めた『伸びシロ部門』で締めくくります。1位ランドローバー3259台、2位ジャガー2883台、3位アバルト1857台、4位アルファロメオ1767台、5位マセラティ1323台、6位DS1129台と続きます。どのメーカーも新型車の導入が期待できますし、各ブランドともにさらなる魅力を訴求可能。
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何かとワカモノのクルマ離れが嘆かれる昨今ですが、今やクルマの楽しさを知っているのはオヤジの特権(私を含む)です! 先が読めない世界情勢でありますが、個性的なクルマで街を、生活を彩る。それがニッポンのオヤジが担うべき使命かも知れません。
さて、今回ご紹介する動画は先頃“The Most Supercar of the Year”(主催フェスティバル・オートモービル・インターナショナル)を受賞したフェラーリGTC4ルッソに敬意を評しチョイス。まさに大人の選択なのです。
Text:Seiichi Norishige
■Ferrari GTC4Lusso T - Official video