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FASHION 僕が捨てなかった服

スタイリスト小沢 宏 第7回「プラダ」のシューズ

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

圧倒的なパワーを感じさせる画期的なデザイン

人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ります。トップバッターのファッションエディター山田恒太郎氏に続き、10回にわたり、スタイリストの小沢 宏氏が膨大な数の所有してきた服の中でも捨てられなかった服をご紹介する企画、第7回目は「プラダ」のシューズです。

プラダのフットウェアは画期的なデザインのものが多く、そのパワーに圧倒されることが多いんです。そして以前作っていたものをよいタイミングでモディファイしたり、ミュウミュウで出したり、時にはレディスに登場して進化させているのが面白いんです。

どちらもいつ購入したものかは忘れてしまいましたが、ジュートのソールのものは春夏のもの。スタッズのものは秋冬のものです。

このジュートソールのシューズは、コレクションで見たときにはソールがもっと厚くてすごい靴だな~と、とても興奮したのを憶えています。

ジュートとラバーの組み合わせが斬新でかなり気に入っていたら、ソールが薄くなって履きやすそうなこのバージョンをブティックで見つけたんです。その後、レディースでもジュートの靴が登場していましたね。

このスタッズのシューズは、スタッズの配置がとても綺麗でよく考えられているな~と思いますね。チャーチがプラダの傘下に入ってから、スタッズ付きの靴が出ましたよね。グッチでもスタッズ入りのビットローファーが出ていたり。このジューズがその後のスタッズシューズ人気のはしりなのではないでしょうか。

両方とも残念ながら最近は出番がほとんどないのですが、大切にとってあります。

スタッズとかラバーとかを使っていてもハードに見えないんですよね、プラダの靴って。ちょっと可愛気がある。それが僕の選ぶ基準のひとつなのかな、と思います。悪そうに見えない。

プラダは靴に限らず毎シーズン、必ずチェックするくらい本当に大好きで、自分で特に気に入ったものがない時には、レディスを奥さんに買ってあげたいくらいなんです(笑)

Photo:Riki kashiwabara
Text:Yoshie Hayashima
Edit:Ryutaro yanaka

小沢 宏
スタイリスト、デザイナー
1964年、長野県生まれ。大学在学中に雑誌『POPEYE』のスタイリストアシスタントとしてキャリアをスタート。『POPEYE』を始め『BRUTUS』『Huge』『Uomo』『Men’s Ex』など様々なジャンルのエディトリアル スタリングを手掛ける。またデザイナーやディレクターとして数々の企業やコラボブランド、自身のブランド「オザワヒロシ エディストリアル」も手掛ける。そろそろ春物シーズンも本格的にスタート。忘れていた頃に届く個人オーダーで発注していたモノ、 はたまた大人買いしていたモノと早くも買物モード全開の日々。

 

 



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