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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

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JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶してまいりました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。

「遅くまでデートした後って最高!」

だって彼女を家まで送れるんだよ
わざと腕組んで景色がいいところを通って
二人で歌を一緒に歌いながら歩く

しばらくして僕らは立ち止まり
彼女が微笑みかける

すると彼女は
顔を僕の胸に押し当ててくる
彼女の化粧が僕の上着につきまくる

俺はネクタイをまっすぐに直し
彼女は僕のコームで髪を直す

だけどやっぱりたまらなくて
彼女にキスをして
また始まるんだ

『Walkin’ My Baby Back Home(彼女を家へ送る)』より

Brian Scott Peterson

御機嫌よう。親愛なるFORZA STYLEのスマフォーの皆様、またお会いできたわね。この連載でご紹介した曲を聴いている時だけは、ぺぺの事を想い出してくれると嬉しいわ。恋愛中毒のJAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。

この連載では、意外と知られていないJAZZの歌詞の世界から男女のあれこれを学びとり、「JAZZを知らない」「聴いてみたいけどきっかけがない」そんなお悩みをお持ちのスマフォー読者の方々に、ぺぺが分かりやすく、色っぽく。JAZZを通してFORZA STYLEの読者の皆さまに、ドキドキの恋愛指南をお届けします。

「彼女を家へ送るまでがデートです」

なんて、考えは古臭いのかしら? ファーストデートの醍醐味は「恋人を家まで送る」瞬間だと思っているのだけれど。スマフォー諸君もそう思わないですか? でも近頃の20代のデートでは現地集合・現地解散があるって聞いて、本当に驚いちゃった! あまりにも合理的過ぎないかしら? 「送り」って言葉の響きだけで女性は気絶するのに。

©gettyimages

今回ぺぺがご紹介するJAZZの名曲は、彼女を家まで送る男心がドラマティックに描かれている「Save The Last Dance For Me」。作詞ドク・ポーマス、作曲モート・シューマンがコンビを組んで作り、1960年にザ・ドリフターズが歌って全米のN0.1に輝いた名曲です。

恋人同士でクラブへ踊りに出掛けて、彼女が他の男から奢られたりナンパされて激怒した経験はありませんか? その瞬間に女性は男性の器の大きさを見てしまうので要注意なのです。もし、そういう場面になってしまった時は、この曲の様に紳士な振る舞いを。

まずは、優しい眼差しで彼女を見送ったら、そそくさとバーカンへ移動。バーテンと小話でも嗜みながら踊る彼女を眺めつつ飲む。そして、戻ってきた彼女の腰を優しく抱き、ノースリーブの肩に上着をかける。これをマスターすれば、貴方もジャジーな紳士の仲間入り。
では、イメトレしながらサウンドを聴いてみましょう。

 
ぺぺお勧めは、マイケル・ブーブレ様。
ビッグバンドをバックにモテ要素しかないライブ。
甘いヴォイスに女子の黄色い声が印象的。
 
 
お次はベン・E・キング様。
大人の余裕が心地よいです。

【歌詞】
「さあ、フロアで踊っておいで」
君に視線を送ってくる男たちと
どんな踊りでも愉しんでくるといいよ

皆にその可愛い笑顔を振りまいておいで
薄明かりの下で
君をエスコートする男と踊ってもいい

でも、これだけは忘れないで
君を家まで送る役目は僕
君が帰るのは僕の腕の中
最後のダンスは
僕のためだけにとっておいてね

ダンスホールに流れる音楽が
君をゴキゲンな気分にさせて
シャンパンの泡みたいに
君を誘惑させることも僕も承知
僕はここにいるよ
さぁ、遠慮しないで愉しんでおいで
心から笑って歌っておいで

でも、これだけは約束して
僕らが離れ離れになっている間に
ハートを奪われるのはダメだよ

でも万が一、ダンスをした相手の男から
「僕が家まで送るよ」と言われたら
ノーと答えるんだよ

これだけは忘れないで
君を家まで送る役目は僕
君が帰るのは僕の腕の中
最後のダンスは
僕のためだけにとっておいてね

彼女が他の男と愉しそうに踊っていても、何も動じないこの余裕は、スマフォーの鏡。映画「プリティ・ウーマン」のリチャード・ギア様が一瞬脳裏を過ぎりましたね。万が一、彼女が他の男に心を奪われてしまったときは、RIKAPEPEに一杯奢って❤ 貴方のために慰めのナンバーを歌ってあげるからね。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー(アデュー)!

Photo:Yoshihiro Kamiya
Text:RIKAPEPE

Edit:栗P

RIKAPEPE
自らを「シネマ女優JAZZシンガー」と名乗り、映画の中で歌い演じる往年女優のスタイルを表現。CM、イベント出演の他、オーダーメイ ドスーツブランド「SUITBAR」とコラボし衣装デザインをおこない、「ストリートでクチュール(仕立て服)を気軽に愉しむ」「ストリートクチュール」の提案も開始。自身のエンターテイメントJAZZバンドでは、「何処にも実在しない、何処でもない場所」にて開催されるキャバレースタイルのJAZZエンターテイメントを発信中。
【HP】rikapepe.jp
【instagram】https://www.instagram.com/rikapepe/







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