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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
媚薬ジャズの聴かせ方

悪用禁止!~気絶級! エロサバな一曲~

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JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶してまいりました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。

チャーミングな美魔女が主人公

君のルックスが好きだよ
君のその魅力も優しさも
素直なところも良い
目も鼻も口も
君を完全に管理したい
心や魂まで操作したい
数パーセントだけでもいいから
僕を愛してくれないですか?
『All Of You(君がすべて)』より

御機嫌よう。親愛なるFORZA STYLEのスマフォーの皆様、一週間振りですね。ちょうど貴方のことを考えていたところ。恋愛中毒のJAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。

この連載では、意外と知られていないJAZZの歌詞の世界から男女のあれこれを学びとり、「JAZZを知らない」「聴いてみたいけどきっかけがない」そんなお悩みをお持ちのスマフォー読者の方々に、ぺぺが分かりやすく、色っぽく。JAZZを通してFORZA STYLEの読者の皆さまに、ドキドキの恋愛指南をお届けします。

©gettyimages

1月も下旬ですね。「もうー、幾つ寝ーるとー、バレンタイン!」そろそろ心の感度をを2月仕様にチューニングしとかないとね、ダンナ! 俺は関係ないって顔はしないで、今年のバレンタインはぺぺと一緒ににジャジーで甘い夜を過ごしましょう。「バレンタインに一緒に過ごす相手も居ないし」なんて、ノリが悪いのはダメですよ。相手は彼女だけに限らないわけだし、たまには素敵な奥様やパートナーを食事にでも誘って、花でも贈ってあげてね。そういう小粋なギフトの贈り方もスマフォーの嗜みですからね。

さてと、この流れでちょっと可笑しなことを言ってもいい?
「ぺぺ、ギフトのラッピングに色気を感じるんです」
ぴっちりと体裁が整えられた上質な紙の上に、キュッと結ばれている細めのリボン。包装紙のインクの匂い。そして、中身を少しづつ開ける愉しみというか、そこまで辿り着くのにストーリーを感じるんですよね。それって、音楽を聴くときも洋服を選ぶときも同じで、作り手の緻密さに清潔感のある色気を感じるの。こんな完璧なギフトを贈られた日には女性は気絶します。

今回ぺぺがご紹介するJAZZの名曲は、女性を悦ばせる方法が詰まった「Peel Me A Grape」。1962年にデイヴ・フリッシュバーグによって作詞作曲されました。邦題は「葡萄をむいてちょうだい」。何これ、深読みしかできないこのタイトル! バレンタインに女性を悦ばせるため方法論がうまく歌詞の中でまとまっていますし、歌詞自体がすごくセクシーなのにうまい比喩表現でお洒落に仕上がっています。

ぺぺが推測するに、1950年代のNYマンハッタンに住む経営者女性(46歳)が主人公。きっと、アッパーイーストサイドのペントハウスに住んでいて、香水を郵便受けに忍ばせているようなチャーミングな美魔女。彼女のエロサバな極上ナイトライフが垣間見れる一曲です。では、気になるサウンドを聴いてみましょうか。

 

 

こちらは、ダイアナ・クラール姉さんが
大人の色気の間を感じさせてくれるアレンジ。
※気絶しすぎに注意!

 

 

かわいいブロッサム・ディアリー。
こんな叔母ちゃまになりたいです。

【歌詞】
ねえ、葡萄をむいてちょうだい。あと氷も割ってね。
桃の皮をはがして。ピローの毛羽はとらないで。
タバコを吸わせて。話しかけてね、素敵に。そう。
あなたは私をワインで酔わせて。
ご馳走でお腹いっぱいにして。
私をしつけたりしないで。
だって、ラーメンが食べたいの。

私をもてなす最高の方法はこうよ
まずはオードブルを私にちょうだい。
お腹がぺこぺこになったら、
優しく葡萄をむいてちょうだい。
コルクをポンと抜いてね。フレンチフライも。
胡桃を割ってね、ボウルいっぱいのボンボンを持ってきて。
ワインは冷やしておいて、いつでも飲めるように。
ただ愉しませて頂戴! ほら、シャンパン!

私を香らせる最高の方法はこうよ
シャネルを私にちょうだい。

私を元気付ける最高の方法はこうよ
カシミヤのニットを私にちょうだい。
お腹がぺこぺこになったら、
葡萄をむいてちょうだい。

ここに条件にかなった男になる方法を列記するわ
1、贅沢させてくれて、すぐおいとましてくれる人。
2、私が叫んだらホップして。
3、指をスナップしたらスキップして。
4、「やりなさい」と言ったら、するのよ。
5、その後は、スコッチを注文してタクシーを呼んでね。
6、バラを切って、その花びらをお茶に入れてね。
7、ただ周りにいるだけにして、勘定は払ってよね。
8、外に出ても、私を思ってて。
9、ミンクだけでいいのよ。
10、ホッキョクグマのラグがいい。ラグに南京虫は駄目よ。
11、新車のサンダーバードを買ってね。

ねえ、聞こえたんでしょ。
お腹がぺこぺこになったから。
葡萄をむいてちょうだい。

タイトルで気絶! サウンドで気絶! 歌詞で気絶! これぞ大人の媚薬ジャズではないでしょうか? バレンタイン前に高嶺の花を落としにかかりたいときは、この曲をご参考に彼女を口説いてみてね。万が一、彼女とのセッションが上手くいかなかったら、RIKAPEPEが「Peel Me A Grape」を貴方のために歌ってあげるわね❤ では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー(アデュー)!

Text:RIKAPEPE

Edit:栗P

RIKAPEPE
自らを「シネマ女優JAZZシンガー」と名乗り、映画の中で歌い演じる往年女優のスタイルを表現。CM、イベント出演の他、オーダーメイ ドスーツブランド「SUITBAR」とコラボし衣装デザインをおこない、「ストリートでクチュール(仕立て服)を気軽に愉しむ」「ストリートクチュール」の提案も開始。自身のエンターテイメントJAZZバンドでは、「何処にも実在しない、何処でもない場所」にて開催されるキャバレースタイルのJAZZエンターテイメントを発信中。
【HP】rikapepe.jp
【instagram】https://www.instagram.com/rikapepe/
 

 

 







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