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【親に言われたコンプレックスで一ヶ月も鬱です…】美人カウンセラーのお悩み相談室

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弱さを見せることは、時として強さにもなるんです

ビジネスの戦場で働く40代は、仕事やプライベートで悩みを抱えていても、プライドが邪魔して、なかなか人に相談できなかったりするもの。そんな迷える子羊に、手を差し伸べてくれる救世主が、“美人すぎる臨床心理士”としてメディアで活躍中の、山名裕子先生です。仕事に、プライベートに悩むみなさまに裕子先生が心理学的な観点からアドバイスをしてくれます。スマートな40代、”スマフォー”必見のコラムです。

Q.恋愛や、友達との喧嘩など、プライベートで嫌なことがあると、仕事にモロに影響してしまいます。この間も、親に言われたコンプレックスに関する一言で、一ヶ月近くも公私ともに落ち込んでグズグズ過ごしてしまいました。自分でもダメだなと思いながらも、気持ちの切り替えがうまくできません。悩みを一人でため込んでループしてしまうのが悪い癖になっています。落ち込んだとき、気持ちを切り替えるオススメの対処法などはありますでしょうか?(36歳・旅行代理店)

裕子先生のカウンセリング結果

「なるほど、仕事にプライベートを持ち込んでしまうということですね。まず、嫌なことがあったときは、それを人に語ることでカタルシス効果(浄化作用)が得られ、少しラクになったりします。仲の良い友人や家族に話しても良いですし、カウンセリングでも、電話の無料相談でもいい。とにかく1回吐き出すことが大事なのですが、男性はあまり話したがらない人も多いですよね。男は強くなきゃいけない、泣いちゃいけないというように考える方も多いと思いますが、実は弱みを見せることは、その人の魅力になったりもするんですよね。たとえば彼女でも、彼が悩みを話してくれると嬉しいというコのほうが統計的に多いんです。

話をする上で信頼できる人がいないというなら、カウンセリングを利用するのもアリでしょう。私のところにも恋愛の話をしに来られる方はいますし、不倫していて、奥さんへの罪悪感を吐き出しに来られた50代の方もいました。カウンセリングというと、敷居が高い、相談することが恥ずかしい、という風潮が日本にはありますよね? でも、アメリカだと、歯医者さんに歯石チェックに行くような感覚で、予防的にカウンセリングに行く方が多いのです。そのくらい普通のことなんですよ。逆に、日本人は鬱傾向が強くなるまで人に話さないといわれますが、それだと、治るまでにかなり時間がかかってしまうんですね。

誰かに話す以外では、家でくつろいでいるときに嗅いでいる香りを普段から持ち歩いて、それを嗅ぐことでリラックスしたり、自分の好きな音楽を聞くことでリラックスしたり……というアンカリングという手法もあります。これをすればリラックスできる、集中できる、元気が出るなどという、どんな状況でも「特定の気持ちや状態」を再現するためのスイッチを自分の中につくるわけです。それから、相談者のような方は、趣味やサードプレイス(家や職場以外の場所)を持つことも大切です。やはり恋愛と職場の往復だけでは、気持ちを切り替える場面がありません。これまでしたことのない趣味にトライしてみるとか、何か新しいことを始めるのも良いでしょう。ダライ・ラマさんは、「1年に1回は知らないところに行きましょう」と言っていますが、それもオススメです。いつもと違う環境に身を置くことで、自分の悩みがちっぽけに感じたり、新しい刺激を受けることで考え方の幅が広がったりするからです。

具体的な対処法としてはそんなところですが、「気持ちを切り替えるのが苦手』という、ご自身の認識そのものを変えることも大事です。人間の脳は、自分で苦手だと思い込んでしまうとマイナスの思い込みをしてしまいますし、『僕なんかどうせダメだろう』とか、『どうせ告白しても失敗するだろう』といったネガティブな予言は、それを現実にしてしまいがちです。逆に、うまくいくと思っていたほうが成功率は格段に上がるといわれますし、スポーツ選手などは、自分だけの験担ぎや、おまじないを持っていたりしますよね。私自身も小さい頃、それを唱えれば嫌なことを忘れる、という呪文を持っていました。こういうのもアンカリングのひとつなんです。

言葉は割と現実をつくるものなので、あまり自分で決めつけすぎるのも良くありません。その辺も意識しながら、頑張ってみてください」

Photo:Mitsutoshi Watanabe
Text:Naoya Aoyagi

山名先生へのお悩みを募集します。どんなお悩みでも結構です。気軽にこちらの編集部のメールアドレスまでご連絡下さい。プライバシーは秘匿いたします。

>>>forzastyle.web@gmail.com

山名裕子
著名な精神科医師の父を持つ 心理学会のサラブレット。 心理学資格の中で最難関とされる臨床心理士の資格を取得。 学業に励む傍ら各ファッション誌で読者モデルとして活躍。自身のメンタルケアオフィス「やまな mental care office」を東京青山に開設。心の専門家、臨床心理士としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。

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