WOMAN ― こじらせ映画評

日髙夏子の「こじらせ映画評」

信念の持つ美しさに気づく「ジョン・ウィック」

2016.12.19
2016.12.19

見惚れるほどの復讐劇

みなさん、こんにちわ!

12月を迎え、慌ただしくなってきたこの季節。いかがお過ごしですか?

私は先日、友人の結婚式に出席してきました。小学校からの同級生である彼女とは高校時代に急激に仲良くなり、大学時代はほぼ毎日顔を合わせていて、2日間会わないとお互いになんだか落ち着かないよねーと言い合うほど同じ時間を過ごしていました。そう、彼女はあのこじらせた女子校生活を一緒に過ごしたかけがえのない仲間なんです。

でも、彼女はめちゃくちゃ頭が良かったので自分がこじらせていることに早めに気付き、一生懸命勉強して一流大学院(もちろん共学)に進学。リア充なキャンパスライフを謳歌したのですが。そんな彼女は、とってもまめで友達想い。披露宴で、出席者それぞれに合わせたアルバムをプレゼントしてくれました(はい、これを見て披露宴前に既に号泣。)そんな感動的なシーンだったはずが・・・。結婚式の内容も吹っ飛ぶほどに、このアルバムの中身が衝撃的だったんです。

何がって? アルバムの中の学生時代の自分にドン引き。だって、なんじゃこりゃ? っていうようなファッションやメイクばかりだったから。昔から圧倒的にビビリだったので、ギャルとかバンドギャルみたいなぶっとんだファッションには手を出せなかったのですが、その分、中途半端でメイクが変に濃かったりとんでもない色の服を着ていたり・・・。黒歴史ってこういうことを言うんだろうなぁーと震撼してしまいました。

あれから約10年。色々な経験や沢山の人との出逢いと別れが、あの時とは全く違う今の自分を作り上げたのですが、それを一番に現しているのがファッションだと思うんです。そんな私が今の自分のファッションを確立したのも、やっぱり映画がきっかけ。大人になってから改めて観たあの名作、「ローマの休日」です。スクリーンの中のオードリー・ヘプバーンがあまりにも美しくて上品で…目を奪われてしまいました。

それ以来、彼女の作品を片っ端から見倒して、何故あんなに上品でエレガントなのかを研究する毎日。やりすぎてこじらせた私は「オードリーならこれを着るだろうか?」がファッションの判断基準となってしまいました笑。FORZA STYLE読者の皆様は、既に自分のファッションのセオリーを確立されている方ばかりかと思います。

とはいえ、FORZAを見ていると、え、今こんなのが流行ってるの? とか、自分が着てるこれって実はイケてないんじゃないか? とかちょっと不安に思っちゃうこともありますよね。そんな貴方に、そして、ファッションを愛するみなさんに、是非ご覧いただきたいのが・・・今回紹介する恋人の「ジョン・ウィック」です。

今回紹介する恋人は「ジョン・ウィック」
©Motion Picture Artwork ©2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Lee

連載開始以来、私のこじらせた趣味で映画をセレクトさせて頂いたので、どうにもこうにも重―い作品とか好き嫌いが分かれてしまうような作品が多かったかもしれませんが・・・。今回は、誰が見ても共感して頂けるような、ただただ「かっこいい」恋人を紹介したいと思います。

ストーリー
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主演はあの、キアヌ・リーブス。そして、キャッチコピーは「見惚れるほどの復讐」この2行だけで作品の説明がついてしまうのですが笑。あえて詳しくストーリーをお伝えすると、愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗った伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。

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しかし、ヘレンは病気で亡くなってしまい、ジョンは悲しみに暮れる毎日を過ごします。そんなジョンのもとに、亡くなる前にヘレンが彼のことを想って用意していたデイジーという名の子犬が届けられます。

©Motion Picture Artwork ©2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Lee

デイジーとの生活でようやく平穏な毎日を取り戻したジョンでしたが、ある日、ジョンの車に目をつけたロシアンマフィアが、家に押し入って車を奪いデイジーも殺してしまいます。実は、そのマフィアは、かつてジョンが所属していた組織だったのです。生きる希望だったデイジー、そして宝物だった車を奪われて再び愛するものを失たジョンは、復讐のために裏社会に舞い戻り、最強と恐れられるマフィアに1人で戦いを挑む・・・というもの。

はい、よくあるアクション映画のストーリーですよね。私も最初は全く期待せずに見ていたのですが・・・これが、想定外にめちゃくちゃかっこよかった。近年見てきたアクション映画の中でもダントツにかっこいい。おそらく全スタッフ・キャストが「かっこいいかどうか」を基準に、まさに「かっこいいは正義。」という信念のもと作られた映画だと思ってしまうほど。(たぶん、これから「かっこいい」って100回近く連呼します。)

まず、何よりも主演のキアヌ・リーヴスがかっこいい。

©Motion Picture Artwork ©2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Lee

ジョン・ウィックという最強なキャラクターを見事に創り上げています。全編通して黒のタイトなスーツやタイにシャツを着て、驚くほどスマートにアクションをこなす。その姿はまるで、闇社会を舞っているよう。スーツとアクションって本来、正反対の目的であるはずですが、なんでこんなにもかっこよく見えるのでしょうか?よく女性が「スーツの男性は3割増し」と言いますが、この映画の場合、「スーツでアクションは6割増し」だと思ってしまう。

というか、キアヌ・リーブスってこんなにかっこよかったっけ?

©Motion Picture Artwork ©2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Lee

マトリックスなどで一斉を風靡しましたが、その後にホームレスみたいな写真が激写されたり激太りして大騒ぎされていたような…。でも、そんなの嘘だったかのようにかっこいい。この作品は「キアヌ・リーブス、復活劇」と称されていますが、むしろ私はマトリックスの頃のような全盛期よりも、この映画のキアヌの方が、大人の魅力満載で色気もスマートさも兼ね備えていてかっこいいと思う。「完全復活」よりも、むしろ「パワーアップ」。

年齢や様々な経験を重ねたが故に醸し出される大人の色気や渋さを、これでもか! というほど実感させられました。これこそFORZA読者にも繋がる、大人の男性だけが持っている魅力なんでしょうね。というか、キアヌ・リーブスって今52歳らしい! スマフォーよりももっと大人だったのか! 読者のみなさん、人生はまだまだこれからですよ!!笑

©Motion Picture Artwork ©2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Lee

そんなキアヌ演じるジョン・ウィックはまさに、『男が惚れる男』。(すいません、一応私は女なんですが、今回は男目線で失礼します。)生まれ変わったら、あんな男になりたいと切実に思いました。実際、キアヌ自身も過去に恋人を事故で亡くした経験があるそうです。だからこそ、ジョン・ウィックの纏う切なさや孤独感を表現出来たのだと納得してしまいました。俳優はどんなことも演技の肥やしにすると聞きますが、こんな辛い経験さえも演技に活かすことが出来るなんて、キアヌはやはりすごい俳優だったんですね。でも、これは誰でも同じだと思います。どんな辛い経験も、きっといつか自分の糧になるはず。だからこそ、少しだけでも前向きにならなくちゃと自分にも言い聞かせました。

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