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真のラグジュアリーを体験できる
世界で注目される究極のリゾート「ソネバ」

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物を買うことがラグジュアリーではない! 「ソネバ」創業者のソヌ・シヴダサニ×干場義雅

「彼女が恋したモルディブの島をプレゼントしたい」

1人の男のそんな想いから、世界のラグジュアリーリゾート「ソネバ」の物語は始まりました。

1995年、ソヌ・シヴダサニ氏は、妻のエバのためにモルディブにある無人島を手に入れ、二人の名前「ソヌ」と「エバ」を重ね合わせた「ソネバ」最初のリゾート「ソネバフシ」をオープンさせました。

二人の夢と理想を形にしたこのリゾートは、瞬く間に世界中で知られるようになりました。その後2010年にはタイのクッド島に「ソネバキリ」をオープン。2015年にはモルディブにてクルーザー「ソネバ イン アクア」の運航を開始。さらに、2016年モルディブに水上ヴィラ「ソネバジャニ」をオープンし、注目を集めているのです。ということで今回は、彼が創ったリゾートの魅力を編集長の干場が伺いました。

FORZA編集長 干場義雅(以下干場):まず「ソネバ」の魅力というのは、いったい何なのでしょう?

ソネバ創業者、会長兼CEO・ソヌ シヴダサニ氏(以下ソヌ):ラグジュアリーといえば、皆さんがイメージするものは、恐らくはっきりと目に見えるものや、お金を出して手に入る豪華な品物と思う人が多いでしょう。でも、実はソネバでは、普段手に入らないものを提供しています。それを私たちは、「インテリジェント ラグジュアリー」と呼んで掲げています。

干場:手に入らないもの? 具体的にそれはなんでしょうか?

ソヌ:経験や体験です。私はイギリスの田舎町に住んでいたことがあるのですが、都会の煩雑さがまるでなく、空気や食べ物も新鮮で、心身ともに幸福感で満たされていました。そんな人間が本能的に欲する感覚を満たすような、自然をダイレクトに感じ共生できる体験をゲストに提供したいのです。豪華な建物やデザインではなくてね。

Soneva Fushi
Soneva Fushi

ソヌ:ゲストにはまず、リゾートに入る前に袋を渡します。そこに靴を入れ、裸足になることからホリデーが始まるのです。

干場:なるほど。まるで楽園へと足を踏み入れる儀式のようですね。

ソヌ:その通り。これまでのゲストの日常を脱ぎ捨て、普段決して得ることのできない稀な喜びと体験の世界へと入っていただくのです。

干場:ここでしかできない、稀な体験とは一体どんなものでしょうか?

Soneva Fushi
Soneva Fushi

ソヌ:例えば、「ソネバフシ」には無人島がふたつあるのですが、完全なプライベートビーチでのピクニックや、サンドバンクと呼ばれる砂洲でのディナーなどをお楽しみいただけます。

Soneva Fushi

ソヌ:自然と一体になってこそ得られる真の幸福感や開放感が、そこにはあります。「ソネバフシ」があるバア環礁はユネスコの自然保護区にも指定されていて、モルディブの中でもより自然が守られているエリアでもあるのです。美しさは格別ですよ。

Soneva Kiri

ソヌ:タイの「ソネバキリ」があるクッド島は、プーケット、チャン島、サムイ島に次ぐ大きな島で、100年くらい前のタイの環境に近い秘境です。このツリーポッドはゲストを乗せて上がり、秘境を眺めながら食事ができます。

Soneva Kiri

ここはロビンソン クルーソーの世界をイメージして作っており、バトラー(執事)の名前も「フライデー」です(笑)。

干場:バトラー付きのラグジュアリーな漂流生活ですか(笑)。確かに、普段漂流はできないですね。稀なこと以上に、あり得ないですね!

Soneva Kiri

干場:これは、もしかしてひとつのヴィラですか? パブリックスペースではなくて?

ソヌ:そう、4ベッドルームのひとつのヴィラです。グリーンで囲まれているので、プライベートな別荘感覚で過ごせます。

干場:友人たちと訪れたら、とても楽しそうですね!

ソヌ:まさにそうです。2世代3世代の家族で訪れる方もいますね。ベッドルームとバスルームがそれぞれの部屋についているので、気兼ねなく快適に過ごせます。「ソネバキリ」は1ベットルームから6ベットルーム、「ソネバフシ」は9ベットルームまで、さまざまなタイプのヴィラがあるのも特徴なのです。

Soneva in Apua
Soneva in Apua

ソヌ:こちらの「ソネバ イン アクア」は2ベッドルームの動くヴィラといったところです。日本ですと、世界一周ができる大きな客船が人気ですよね。それをプライベートで楽しめるのです。

干場:キャプテン・クックやマゼランのような冒険気分を楽しめそう。これもやはり、普段できない体験ですね。

Soneva Jani

ソヌ:一番新しい「ソネバジャニ」には、水上ヴィラを中心に5つの島とラグーンにリゾートを作りました。この島のビーチにはレジデンスもあり、購入することもできます。

干場:水上ヴィラは日本人にとても人気があるので、一番刺さるリゾートかもしれません。購入できるんですね。欲しい(笑)。

Soneva Jani

ソヌ:ヴィラとヴィラの間隔が広いのも特徴で、プライバシーも守られています。

干場:先ほど仰った、「普段、手に入らないものを提供する」の意味がよく理解できました。慌ただしく過ごしている日本のスマフォー達が英気を養うのにぴったりですね。

Soneva Kiri
Soneva Fushi

ソヌ:「ソネバ」のキャッチコピーが「No News No Shose」なのですが、ゲストがここに来る前にいた世界から解き放たれることを第一にすべてを考えています。食事やシャワー、映画を観るときでさえ、ゲストは自然からのギフトで満たされるのです。リゾートでは畑も持っていますので、今採れたばかりの新鮮な有機野菜を口にできるのも、都会では叶わない稀な体験といえるでしょう。

Soneva Kiri

ソヌ:ゲストの口に入るものは、体に良いものであるべきと考えています。チョコレートルームでは、ハンドメイドのダークチョコレートを提供しています。ダークチョコレートはカカオを多く含んでいるので、動脈硬化を防ぐ成分をたくさん摂取できることになります。

Soneva Jani

ソヌ:「ソネバ」のコンセプトのひとつがサスティナブル(環境に良い)であり、自然や環境を保護することを非常に大切に考えていることも大きな特徴です。リゾート内で出たゴミの再利用にも力を入れているのですが、ただ、ワインボトルなどのガラス製品をリサイクルするのは非常に難しかった。それで、ガラスアート作るための工房を作ったんですよ。

干場:アートもリサイクルから作るとは! 徹底されてますね。

ソヌ:どのビジネスも、一度大きくなってしまうと多くの人の手が入り、コンセプトがオーナーの想いとは違う方向に行ってしまうことはよくあることです。けれど「ソネバ」は、ひとつのラインで運営しているので、私とエバが理想とする「スローライフ」から外れることはありません。

干場:なるほど~! 今お話しされた「環境に良いスローライフ」とは?

ソヌ: 弊社の哲学である「スローライフ」とは、Sustainable、Local、Organic、Wellness、Learning、Inspiring、Fun、Experiencesの頭文字から成り立っています。環境にもよくラグジュアリーホテルとしても良い部分をキープしつつ、地元に密着しながら還元し、心身ともに健康でいられるよう考えているのです。

Soneva Jani

ソヌ:ロングステイのゲストが多いことからも分かるように、ワクワクする面白いこと、感動することなど、新しい体験をたくさん提供し続けています。

干場:生物としてのレベルで、感覚が目覚めそうな魅力を感じます。人が考えうるラグジュアリーを超えていますね。

ソヌ:ありがとうございます。弊社のリゾートは嬉しいことに50パーセントのゲストがリピーターなんですよ。

干場:それはすごい! ゲストは平均どのくらい滞在するのですか?

ソヌ:日本人でしたら5泊、リピーターなら1週間、欧米人は2週間ほど滞在されますね。

干場:5日じゃもったいないなぁ。

干場:では、最後にラグジュアリーをひと言で表現していただけますか?

ソヌ:稀なものです。それは毎日手にはできないものであり、心に響くもの、心身ともに豊かにしてくれるものです。物を買うことではなく、経験や体験を買って得られるものだと、都会のリッチマンの60パーセントも言っているようです。

干場:もともと富裕層であるあなたが、ラグジュアリーのさらに先を見て作った「究極のラグジュアリーリゾート」という訳ですね。とても興味深い。私も体験しに、近い将来伺います。今日はお会いできて嬉しかったです。お忙しい中、本当に有難うございました。

ソヌ:干場さん、心よりお待ちしています。ぜひ、またお会いいたしましょう。

Photo: Katsumi Murata
Text:Kumi koyama

Soneva Resorts
http://www.soneva.com/

 

ソヌ シヴダサニ
ソネバ創業者、会長兼CEO
インド系英国人。英国で生まれ幼少期をナイジェリアとスイスで過ごす。イートン・カレッジを経て、オックスフォード大学で英文学の修士号を取得。妻のエバはヴォーグを始めとするハイエンド雑誌の表紙などを飾った元トップファッションモデル。現在はソネバのインテリアデザインやディレクションを担っている。

【撮影協力】
パレスホテル
東京都千代田区丸の内一丁目1番1号
03-3211-5211
http://www.palacehotel.co.jp/



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