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FASHION ー こじラグ

シニアエディター ヤナカの「こじラグ」

第20回 きっと一生着る、バランタインのカシミアコート

2016.12.7
2016.12.7

朝、家を出る前、着た瞬間に気絶しちゃう心地好さ!

自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせてるのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかは分かりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

さて、第20回めはバランタイン カシミアのカシミアコートです。またカシミア? そう。またカシミアです。でも、昨日みたいに強風に煽られ、体感温度がぐーんと下がった日なんかには、やっぱりカシミアの温かさと、柔らかさが堪らなく心地好いんです。これは第1回めに紹介し、また小沢さんの連載にも登場したエルメスのカシミアの生産も手掛けていた、バランタイン カシミアのものです。とにかくカシミアを贅沢に使っているため、ダウンほどの軽さはありませんが、肌触りの良さは雲泥。購入して10年近く経ちますが、まったく毛玉ができず、日に日に柔らかくなってきていて、独特のヌメリも感じさせる極上の肌触り。もう着た瞬間に、気絶しちゃいます。オマージュ。

確か、バランタインがイタリア生産を始めた頃のもので、カシミア自体はスコットランド製ですが、縫製などはイタリアという、ちょうど良くモディファイされていているデザイン。「ニットの松竹梅」企画で無藤さんも仰っていますが、買収の影響から、この後は手を加えられ過ぎてバランタイン本来の良さが失われてしまい、日本からも撤退。そして今やほとんどが中国製で、「これ、ホントにバランタイン??」ってなアイテムばかりになってしまっています。残念な話です…。

暗い話からクルリンパと話を戻しますが、カシミアコートってパンチ力がハンパないんですよ。寒い日に女性とデートして、腕組んだりした際の密着度・密着時間は自然と上がりますし、レストランでクロークなどに預けた際のスタッフさんたちの対応もかなり変わります。カシミアのジャケットってのも素敵なんですが、さまざまなシーンを考慮した場合、コートの方が断然パンチ力が高い! ただ、やはり高額なので、財布への破壊力は往年の橋本真也が放つローキックばりに強烈。ジワジワ効いてきて、いろんな意味で「爆殺シューター」なのです(笑)。

そうそう、このコートって少しメランジっぽいチャコールグレーなんですが、そこもポイント。黒とか濃紺のコートをお持ちの方なら分かると思うんですが、意外と糸くずが目立って、シコシコとコロコロローラーで取ったりを繰り返して面倒じゃありませんか? その点このコはメランジっぽいので糸くずも目立たず、気にせず着られます。バタバタしがちな朝でも、慌てる心配はありません。どうですか、お客さん! 欲しくなってきたでしょ? あれ、趣旨変わってきちゃったな…。

まぁ、今回も言いたかったのは、カシミアのアイテムは高いんだけど、最高に心地好いし、イイもの買えば長持ちするから費用対効果も抜群。きっと払った以上の価値を得られますよってな、お話。"エコラグ"ですね。寒い間は特に、何回も同じようなコトを書くと思いますが(そんなに持ってるのか…オレ)、飽きずに読んでいただけたら幸いです。少しくらいはお役に立つ小話も入れていく所存ですから。

「ひとつだけ、お願いがあります。 "こじラグ"のことは嫌いでも、FORZA STYLEのことは嫌いにならないでください!」(笑)。

Photo:Ko Maizawa
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎

さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。

 

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