1日限定4部屋の湘南初デザイナーズ旅館
都心からほんの1時間で「海、山、食、知」の全てが満たされる鎌倉。なぜか、ふと行きたくなる地ですが、日帰りで行けるせいか、実は宿がとても少ないのです。そのため本当は秘密にしておきたいのですが…、今回は内緒で、たった4部屋の小さな隠れ家「凛花」をそっとご紹介します。
鎌倉散策の後、タクシーで約10分の逗子マリーナで夕日を見つつ、海辺から細い路地を山手に登ると静かに佇んでいるのが「凛花」。実は、もとは船宿で、現在は和の面影を残しながらもスタイリッシュな旅館に見事生まれ変わっています。エントランスに到着した瞬間、彼女は「こんなところを知っているなんて、ツウ!」とあなたを称賛することでしょう。
一歩中に入ると、お忍び感たっぷり。まるで湘南に自分の別宅を持っている妄想に陥ります。リピーターの方なら「ただいま」と言ってしまいそう…。都心の高層ホテルも素敵ですが、海の側にこんなしっぽりとした定宿を持っておくのも、日常とのギャップを楽しめるのでお勧めです。
凛花は、海と山に挟まれる恵まれた地に存在する"料理が自慢"の宿。その日に小坪海岸で水揚げされた新鮮な魚類と、地元で毎朝採れるオーガニック野菜を目当てに通う常連さんがとても多いんだそう。ちょっと贅沢な食事の予算程度で宿泊ができてしまうので、ご飯のついでに泊まってしまおう、と思える気軽なコスパも嬉しいですよね。飲んだ後そのまま部屋に戻ってゴロゴロできるのは極楽ですから。
「丁寧な対応をするには4部屋が限界」というオーナーの志が伝わってくる、手の行き届いた清潔なお部屋。そして、さすがデザイナーズ旅館。照明から寝具までこだわり、妖艶な大人の空間を演出しています。
究極のお忍び気分を味わいたい方には、「離れ」がお勧め。渡り廊下を歩きながらすでに期待は膨らみ、扉を開けた瞬間そこはまるで大奥の世界…、興奮は絶頂に。
翌朝、材木座の海岸を歩く際、非日常的な時間を過ごした彼女はうっとり。あなたは心の中で「大成功!」とガッツポーズできるはず。遠くへ行かなくても、気軽に非日常感を楽しめるのは嬉しいですよね。
忙しいスマフォーは時間ができた時にサッと行ける宿を常に控えているとは思いますが、理想の週末エスケープを叶えてくれる隠れ家「凛花」を鎌倉の定宿にノミネートしてみてはいかがですか?
Text : Naoko
小坪海岸 凜花
神奈川県逗子市小坪5−8−3
0467-25-2340
kotubo-linca.com
1泊2食付 1人1万8,700円〜(税込)