広田:IWCのパイロットウォッチで45万5000円(税抜)です。こちらもミリタリーウォッチですね。
干場:確かにそうですね。
広田:こちらは(ケース径が)36ミリしかないんです。
干場:こちらを選ばれた理由を教えてください。
広田:ハミルトンはカジュアルに使う時計ですが、こちらはアリゲーターストラップで、オンオフ使えます。あと敢えて何を着けているのかわからない感じ、がいい。オーソドックス過ぎるくらいな時計なんです。干場さんは、いろいろわかっているから、お洒落を意識するより、普通なものをしていても説得力が違う。
干場:これ見よがしじゃない。とてもバランスがいいですね。真面目な感じ。
IWCといえばポルトギーゼや大きいフェイスの軍モノもありますが、あえてこちらなんですね。
広田:あれもかっこいいんですが、36ミリの小さいサイズというのがいい。ベースの質感もとてもいいんです。
干場:遠目から見てよくわからないから、覗き込みたくなる。
広田:IWCの方に「なんで干場さんに、これすすめるんですか? もっと大きい時計とかあるじゃないですか」って言われたんですが、最近、イタリアでサイズが小さめの時計を着ける人が増えてきている。トム・フォードさんもロレックスの36ミリくらいのものを着けていますね。最近、海外では33ミリを着けている人も見かけますね。
干場:小さいほうがエレガントなんですか?
広田:そうですね。あとやはりシャツにひっかかり難い。大人なので時には匿名性のあるものをさり気なく着けるっていうのがかっこいい。引いてみるというのがいい。
干場:出ました、引き算!
広田:質感も本当によくて、このストラップはサントーニのものですし。
干場:シンプルでいいです、これ。
広田:そうなんです。ただのおっさん時計に見えるけれど、そうじゃない。
干場:確かにそうですね!
では最後の松の時計をお願いいたします。