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第9回 足が浮気した!? ジンターラのシューズ
シニアエディター ヤナカの「こじラグ」

2016.11.15
2016.11.15

その履き心地の良さに、一時は気が狂ったように買ってました(笑)

自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせてるのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかは分かりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

さて、第9回めはジンターラのシューズ。イタリア・マルケ地方に工房を構え、世界最高峰のシューズを生み出すシルバノ・ラッタンジ氏によるモードラインなのですが、シルバノ・ラッタンジ ネームは既製靴なのに30万円越えとあって、モードラインのジンターラも言わずもがな。初めて出逢ったのはユナイテッドアローズ 原宿店の地下で、当時はバケッタのブーツが8万円くらいで売っていたのですが、日を追うごとに高額になり、気がつきゃ余裕の10万超え…。初対面のときはCarpe Diem(カルペディエム)のブーツと天秤にかけ、当時のスタイル的にカルペディエムを選んだのですが、やはりどうしても気になり続け…。

後に、時しらずが別注した"NINA(ニナ)"というサイドジップのブーツを初めて手に入れることに。このブーツが異常に履きやすかったので、短靴にもチェレンジしたくなり、面白いモデルを頻繁に別注するDistrict UNITED ARROWS(ディストリクト ユナイテッドアローズ)にお邪魔しては、気になるモデルを試す日々が続きました。

以前も書きましたが、僕のワガママこじらせフットは、高級靴にトライしては挫折を繰り返していたのですが、ジンターラのシューズは履くとすぐに足に馴染み、痛くもならない。履き心地、歩き心地ともに最高なので、相当高額ではありますが、「良い靴は、素敵な場所へと連れて行ってくれる」からと何度も自分に言い聞かせ、愛用していたオールデンを差し置いて、いろいろと工面しては購入を繰り返しました。完全な浮気です(笑)。

かつてDistrict通信に森山さんも記載していましたが、ジンターラってドレッシーなシューズなのに、モードにもカジュアルにも合うという、不思議な魅力を持っており、カッチリしすぎないジャケット×パンツのスタイルはもちろん、チノパンやデニム、軍パンにだってOK。それから、当時ハマっていたメゾン・マルタン・マルジェラとの相性も良く、⑩ライン(男性のためのコレクション)の名作"マックイーンパンツ"によく合わせていたのを覚えています。あのジル・サンダー女史が惚れ込み、自身のコレクション用にシューズを作って貰っていたのも納得できますね。

2008年にユナイテッドアローズがバイイングを辞めてからは、新作にお目にかかる機会も少なく、その時期くらいから盛り上がり出したアメリカン・トラッド、アイビー、プレッピーな流れにより再度オールデンを履く機会が増えていくんですが…。元サヤってヤツです(笑)。あの履き心地の良さと絶妙なデザインは何ものにも代え難く、欲しがる後輩に何足かは譲ってしまったものの、そのほとんどをキープしています。元カノをキープ状態……(自粛)。

最近また履いてるのが、ホールカット(一枚甲 ※靴のアッパーを一枚の革で形成したもの)で仕上げ、あえて縫い目のようなパーフォレーションで飾ったチョコレートブラウンの一足。一見サラッと作っているようですが、完成度の高いラストと、高度な職人技がないと絶対に作れない、本当に美しい靴だと思います。

夏によく履くのが、コンビのウィングチップ。お金持ちの洒落者がリゾートで履いてそうで、カッコいいですよね。ボルサリーノのパナマハットにリネンシャツ、ワイドパンツで足元にコレ履いてる姿が似合うクソジジィになりたいものです(笑)。

そして、コンビウィングチップのスリッポン。タキシード×オペラパンプスだと、まだまだ着せられてる感じになってしまうので、華やかな場にお邪魔する際はショールカラーのスーツにコレくらいが丁度良いかなと。この靴履いてると、本当によく「どこの靴?」って聞かれるくらい、目に付いて気になるみたいです。

たった3足ですが、定価だと小型の中古車くらいは買えますね…。それに乗れば、素敵な場所へ行けたかもしれません(笑)。じつは短靴以外にもブーツが数足ありまして、そちらも合わせれば、全国津々浦々の名所を訪れては有名旅館に泊まって美味しいご馳走と温泉を堪能するような魅惑の旅ができたのかも……。はっ! これが、こじらせてるってやつなのか…。

Photo:Ko Maizawa
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎

さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。

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