ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION こじラグ

第7回 いつも側にあるラルフローレンのカシミア

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

出会ってからは 持っていない時期がないほど身近な存在

さて、第7回めはラルフローレンのカシミア。今はカシミアのアイテムばっかりですが、小学生で出逢ってから家にラルフローレンのアイテムがないときは ないくらい、自分のファッション遍歴に欠かせないブランドかもしれません。

超コワいんだけどカッコ良かった渋カジな先輩たちが着ていたラルフローレンとは違うスタイルを求めて、辿り着いたのがヒップホップのゴールデン エイジとも云うべきネイティブタン一派の着こなし。渋めなラルフローレンにティンバーランドやニューバランスを履いてる高校生でした。

しかも、高校が放ったらかしか?ってくらい自主性を尊重してくれるところだったので、制服もユルユル。学ランの下には今じゃ恐ろしいくらいのプレミアがついてるウィングフットのスウェット着たり、夏はポニーマークが裾に付いたビックポロ着て、学校に通ってました。ワタリ50cm/スソ30cmのドカン穿いて、足元はアディダスのキャンパスか、プーマのクライドか、エアウォークのエニグマ…、ホント自由でイイ学校だったな(笑)。

かつて原宿駅近くにあったラルフローレンのショップはインテリアや接客も素晴らしく、そこで購入したヒョウ柄のバスタオルは今でも大事にとってあったり、マイケル・タピアやトム ブラウン、デリック ミラーという気になるデザイナーたちが皆ラルフローレンの卒業生だったりするイイ学校っぷりを知るたびに、ラルフローレン御大の偉大さに敬服するのです。

敬愛しすぎて前置きがやたら長くなりましたが、今回のアイテムはカシミアのネルシャツ。最上位パープルレーベルのものなんですが、カシミアをフランネル生地にして赤のチェックシャツ作っちゃうなんて、流石過ぎて開いた口がふさがらず。えぇいぃあぁ…、定価は10万円越えだったんですが、セールのセールのセール的なありがたいタイミングに出会えて、2万円台で買えた気がします。普通に着るのはもちろん、CPOジャケット(Chief Petty Officer ※アメリカ海軍下士官のチーフが着るアウター)ばりにアウターでもOK。ダークトーンで重くなりがちな冬の装いのときにはラフに腰に巻いたりもしてます。

©gettyimages

アクセルローズに憧れてるわけではありませんので、あしからず(笑)。

一方こちらは、カシミアのカーディガン。ポロ ラルフ ローレンでも良いカシミアを見かけることは多いんですが、以前も書いたように胸にドーンって入ってるロゴや刺繍の類がなんとも苦手になったので、このくらい主張がなくノーブルである感じが良く、ブラックレーベルのものをピックアップ。ペールピンクってメチャクチャ主張強くね?なんてお思いでしょうが、いかつい僕だと意外に丁度イイから驚きです。グレーとペールピンクの相性って思いの外イイので、寒い時期はジャケットの下に着たり、グレーパンツのときはシャツ上にサラッと羽織ったり、女性からの評判も良く、相当重宝しています。

どちらもボロボロになるまで着込めますし、かえってそれが魅力になりそうな両アイテム。外に着ていくのが難しくなったら、部屋着かパジャマとして活躍してもらう予定です。

©gettyimages
©gettyimages

カート・コバーンとジョニー・デップには、じつは内緒なんですが憧れてます。でも、ジョニー・デップ目指すなら、コッチでしたかね。

Photo:Ko Maizawa
Text:Ryutaro Yanaka

『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎

さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。

 



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5