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【LINEはキホン、既読スルー。ルーズな性格で恋愛が長続きしません…】
ソクラテスならこう言うね
〜恋愛・ビジネス相談所〜

2016.11.1
2016.11.1

彼女のことは好きですが会うのが面倒です

日本の哲学者小川先生だからこそできる、哲学的・お悩み相談室!さて、今回の相談者のお悩みを紹介しましょう。

今回は、ルーズな性格が治らないという男性からの難問ですよ! 哲学者の小川先生はどう答えてくれるのでしょう?

テキトーと言われます。変えたくても、変えられないんです、この性格。

こんにちは小川先生。私は性格がルーズでどうしようもありません。特にダメなのが、連絡系統。現代版の筆無精というか、LINEとかメッセンジャーとか、一週間ぐらい既読でも恋人にこちらからは返事をせず、いつもそれが原因で彼女に振られてしまいます。仕事の時はなんとか早めに返すようにしているのですが、上司からは「レスが遅い」とイヤミを言われることもしばしば……。いったいどうすれば、このルーズさは治るのでしょうか? それとも持って生まれた性質として、あきらめて既読男を貫けばいいんでしょうか…って開き直る気満々の時点で、もうダメなのでしょうか(苦笑)。哲学的に教えてください。

43歳、「嫌われる勇気」さん(不動産営業)からの質問

悪い習慣ではなく、いい習慣を身に着ける

今回の相談者さんは、どうしてもルーズな性格が治らないうえに、そのせいで恋愛を含め何事も長続きしないという悩みを抱えているようですね。たしかにルーズな性格というのは、そう簡単に治るものではありません。だからこそルーズなわけです。とはいえ、このまま放置するわけにはいきません。何しろ、ルーズな人は社会的にも信用されませんし、相談者さんの例にあるように、マメでないと今時の女性はついてきません。会うのも面倒だなんて、いったいどうやって気持ちをつなぎとめるというのでしょうか。

そんなルーズさを改めるには、コツコツと行動を変える努力をする必要があります。なぜなら、ルーズさとは習慣だからです。悪い習慣は、良い習慣を身に着けて上書きしていくよりほかないのです。参考になるのは、今年話題になったマイケル・ピュエット著『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』です。

©gettyimages

タイトルの通り、アメリカの名門ハーバード大学における中国思想の人気講義です。著者ピュエットの講義に、ハーバードの学生たちが熱狂しているとのこと。この本の中でまずピュエットが熱っぽく語っているのが、儒教の開祖、孔子の「礼」の思想です。礼とは、決して礼儀正しいという意味ではなくて、習慣のことです。つまり儀礼の礼です。孔子は日常において儀礼のようにちょっとした習慣を繰り返すことで、それが本当に私たちを変えることにつながると主張しているのです。

その際ピュエットは、振りをするだけでいいといいます。つまり、あたかもそうである「かのように」振る舞い続けることで、本当に自分が変わっていくと言うのです。孔子はいつも敷物を真っすぐに整えてから席についたそうです。別に孔子は神経質だったわけではありません。そうではなくて、それが彼にとって気持ちを整える儀式だったのでしょう。

©gettyimages

つまり形から変えていくということです。相談者さんもとにかく形から変えていくことをお勧めします。仕事の場面でも、きちんとやる振りをしていれば、やがてそれが本当の習慣になっていくのです。ルーズな性格が、几帳面な性格に変わるということです。この方法は恋愛にも有効です。たとえばピュエットは、「愛してる」と口にするだけでいいと言います。若いカップルは愛を確かめるかのように「愛してる」と言い合いますね。口先だけそんなことを言っていても意味がないようにも思いがちですが、決してそんなことはないのです。そうやって愛しているかのように振る舞っていると、本当に愛するようになるのです。

相談者さんも、せめて電話かメールで「愛してる」と口だけでも言うようにしてみたらどうでしょうか。そうすれば本当にもっと愛するようになって、会いたいと思うようになるはずです。仕事も恋愛も、まずは形からです。

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Text:Hitoshi Ogawa
Photo:雪ボタン、
©gettyimages

【小川仁志】
1970年京都市出身、京都大学法学部卒。伊藤忠商事に入社するも退職し、4年間のフリーター生活を経て名古屋市役所に入庁。その後名古屋市立大学大学院博士後期課程を修了し、博士号取得。2015年には山口大学国際総合科学部准教授となる。専門は公共哲学、および政治哲学。商店街で哲学カフェを主宰するなど、市民のための哲学を実践している。哲学に関する著書多数。

 

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