山田さん:そうですよ。爪が伸びてるだけで、この人女性の扱いヘタだなって思います。だって爪が長くて彼女いる人いないですよ絶対。爪が長いだけで童貞かなって思っちゃいますし。傷つけちゃうってそういうことですよね。
ナオキーノ:でも、僕も干場編集長に言われました。「爪は絶対に伸ばしちゃダメ。女性に触れた時に傷つけちゃうから」って。でもプロの山田さんに、「爪きれいだね」って言われたのでホッとしました。
山田さん:抜き打ちクリアできてよかったですね(笑)。でもさすが干場さん。モテる人って女性の心がわかる人なんですよね。だから女性が普通にやってることを感じて、女性が興味があることに詳しくなった方がいいと思います。なので女性の心を理解する上で、爪のケアは大事だと思います。洋服選びより、まずは爪の身だしなみから。
ナオキーノ:モテる男は指先大事なんですね。でも、男性ってなかなかネイルサロンに行こうと思わないんですよね。そっちの人に間違えられちゃう気がするので・・・。
山田さん:そうですか? ナオキーノはそっちの人っぽいですよ。
ナオキーノ:ホントですか? おお、それは大いなる誤解です。
山田さん:怪しいなあ。
ナオキーノ:実は・・・、って違いますよ! 女性が好きです。
山田さん:ホントですか? でも、そっち系の人にもモテそうですよね。
ナオキーノ:ドッと手の平に汗が…滑りませんか。
山田さん:(笑)。では、爪が整い終わったので今度は爪の表面を整えて行きますね。
ナオキーノ:爪の表面?
山田さん:はい。よく見ると爪の表面がボコボコしている方が多いんです。栄養不足や生活習慣の乱れが原因で・・・。なので爪磨き用のヤスリで表面をなだらかにしてキレイにするんです。
ナオキーノ:そうなんですね。
男女の恋愛は指先から始まる!
山田さん:日本人ってあんまり握手とかしないですけど私、仕事も恋愛も全部指先から始まると思ってるんですよ。大人になっても初めて手が触れたとか、手を繋いだ時ってわりと印象に残ったりすると思うんですよね。
ナオキーノ:デートとかで手が触れたらドキドキしますもんね。
山田さん:そうですよね。だから手のケアって大事だと思うんですよね。
ナオキーノ:でも、相手になかなか汚いよとか言えないですよね?
山田さん:言えないですね。でも職業柄すごく見ます。電車のつり革を持ってる手とか全部見ますし。
ナオキーノ:つり革・・・。一種の職業病ですね(笑)。
山田さん:あとは、爪を噛んでしまう癖がある人も治ったりするんですよ。
ナオキーノ:え? 癖がですか?
山田さん:はい。せっかくキレイにしたからと思ってそれが抑止力になるんですよね。
ナオキーノ:すごいですね。これはなにされてるんですか?
山田さん:オイルケアです。ベビーオイルとかでもいいですし、寝る前にオイル塗ってクリーム塗るだけでも全然違うんですよ。
ナオキーノ:やっぱり塗りこんだ方がいんですか?
山田さん:そうですね。でも、ちょっと塗っただけでも全然大丈夫ですよ。
ナオキーノ:そうなんですね。やっぱモテるためにも爪の手入れは大事なんですね。
山田さん:見てますからね。所作も美しくなると思うんですよ。あと、手元がキレイになると元気もでます。
ナオキーノ:そうなんですね。僕も元気になってきた気がします。
山田さん:(笑)。あと、ちょっと前は女性のネイルは長い爪が多かったんですよ。でも今は短くキレイにするっていう方が増え始めているんですよね。ファッションもシンプルなものが流行ってたりしているじゃないですか。
ナオキーノ:リンクしているんですね。
セックスレスの相談まで。ネイルサロンはカウンセリングルーム?
山田さん:そう思います。でも男性の場合は、なにより気にする意識が一番大事だと思うんですよ。ハンドクリームつけてから寝ようとか。お風呂上りに切ろうとか。
ナオキーノ:意識が大事なんですね。
山田さん:そうだと思います。それと最近、男性のネイリストも増えてますよ。男性のネイリストしかいないサロンとかもありますし。
ナオキーノ:そうなんですね。男性の方は行きやすいかもですね。
山田さん:はい。でも、男性のネイリストにしてもらうより、女性の方が嬉しくないですか?
ナオキーノ:はい。女性に褒められると嬉しいですし。特にネイルサロンに来ることをオススメしたい人はいますか?
山田さん:う~ん。疲れてる人ですかね。
ナオキーノ:疲れてる人?
山田さん:なんでしょう、ネイルサロンは指先をキレイにするだけの場所じゃないと思います。寝てる人もいますし、彼女の付き添いで来たついでにとか、ブライダルでお互いのイニシャル入れて楽しんだりする方もいますし。
ナオキーノ:癒しの空間なんですね。
山田さん:はい。爪をケアするだけで癒しになると思うんですよね。ネイルって基本的に美容室と違って1対1なんですよ。途中でアシスタントに変わったりとかもないし。こまめに来る方だと月に2回ペースなんですね。男性は30分~1時間くらい施術にかかるんですけど、パートナー以外で、1対1で月に1~2回会う女性ていないじゃないですか。手と手が触れあっているので、信頼関係が築けるというか。共通の友達がいなかったりすると、誰にも話せないことを話してくれるような場所にもなるんですよね。この前、パートナーとのセックスレスの話とかしてくれるお客様もいました。
ナオキーノ:すごいですね。お悩み相談室みたいですね。このまま寝たり、お話しできたら癒されますね。僕も何か言いたくなってきました。
山田さん:(笑)。手が触れてると眠たくなりますしね。はい、ケアが終わりました!
ナオキーノ:すごい。光ってます。これはテンション上がりますね。
山田さん:そのくらいだとちょうどいいですよね。
ナオキーノ:はい。そっち系の人に間違えられずに済みそうです。
山田さん:男性同士だと「俺、ネイルサロンに行ってるだよ」なんて会話に上がらないじゃないですか。爪にコンプレックスがある人はどうしていいかわからないと思うんですよ。ネイルサロン行ってるなんて言いたくないだろうし。
ナオキーノ:そうですね。そういう人は何から始めたらいいですかね?
山田さん:堂々とネイルサロンに行くことをオススメします。
ナオキーノ:行けないから困っているんですよ(笑)。変に意識しちゃうんじゃないですよね、下着売り場に行くような感じで。
山田さん:そうですか? でも水着売り場に行く感じでいたら入れると思うんですよね。
ナオキーノ:よくわからないけど、妙な説得力。
山田さん:あと、爪をケアすることは自分に自信を与える事だったり、なにかのきっかっけになると思うんですよね。自分の視界に入るものがいつもよりキレイだったり、ちゃんとしてるってだけで「今日は大丈夫」とか「俺はイケてる」とか。そうやって爪のケアがなにかのきっかけになればいいと思っています。バーとかで、隣に座った男性の爪がキレイだったら興味をそそられますし。出会いのきっかけにもなるんですよ。
ナオキーノ:それはいい情報ですね。やっぱ指先って大事ですね。以前、すごい指キレイだね。って言われたことがあって・・・。ちょっとドキッとしたことがありました。
山田さん:それはそっち系の人からですか?
ナオキーノ:女性です。そっち系の人に言われたことありましたけど(笑)。
山田さん:両方にモテるなんて無敵ですね。
ナオキーノ:今日から爪のケアも大切にします。ありがとうございました!
Photo:Yoshihiro Kamiya
Text:Naoki Fujita
Edit:栗原P
青山ネイルサロンCheeky代表。JNA検定1級所持。ネイリスト歴9年。CM・雑誌の撮影、海外アーティストのネイルアートを担当。男性スポーツ選手や男性アーティストの爪の健康管理、大手企業へメンズネイルの出張等、女性目線から男性のモテや美を追求。http://cheeky-nail.com/