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TRAVEL NEWS

7年連続ミシュラン星を獲得中の隠れ家「庭のホテル 東京」
Vol.17
【連載】出張で使いたい!ラグジュアリーなコスパ宿

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目指したのは、非日常ではなく上質な日常

東京ドームの最寄駅である水道橋から、歩いて3分ほどの場所にある「庭のホテル 東京」。水道橋は、大手町へは二駅、銀座、新宿へも電車で10分ほどと近いうえに、徒歩圏内には皇居、靖国神社、小石川後楽園などの歴史深い見どころもたくさんあり、移動にも観光にも大変便利な場所です。

駅のそばの大通りから脇道へ入り、しばらく歩いていると、どこからか心地よい小川のせせらぎが聞こえてきます。さらに歩を進めると樹木に囲まれた建物が現れました。そう、ここが「庭のホテル 東京」です。

中へ入ると、天井まである大きな行灯と、優しい笑顔のスタッフが温かく迎えてくれます。フロントのカウンターは、ホテルとしては珍しいアイランド型になっており、その理由をスタッフの方に尋ねてみると、「スタッフがロビーにすぐに出られるように、このかたちを採用しました。例えば、雨の日、傘をお持ちでないお客様を追いかけてお渡しできますでしょう?」とのこと。お洒落でモダンなホテルながら、まるで老舗旅館のような回答で、おもてなしの心が感じられました。それもそのはず、このホテルの歴史は、先々代が昭和10年に「旅館森田館」を開業したところから始まったのですから。

エントランスの脇の小路を抜けると、このホテルの名前の由来でもある、美しい中庭があり、旅館のやさしい趣を感じます。川の流れる小さな雑木林をイメージしてつくられたこの庭は、エントランスを含めると、なんと40種類を超える樹木や草木が植えられているのだとか。東京のど真ん中にいるとは思えない景色と空気に、心が洗われ、癒されます。

客室へ向かう途中、エレベーターを降りると川の流れを模した絨毯が。ほわっと行灯が廊下を照らしており、なんともいえない安らぎを感じさせます。

館内同様、客室は木や和紙が多く使われており、障子窓から入る光が柔らかな雰囲気を作っています。ベッドは老舗メーカーの「日本ベッド」のもので、国賓を迎える施設で採用されているほか、世界的に有名なアスリートも愛用しているのだとか。その寝心地に感動したそのアスリートはすぐさま注文し、海外に運ばれたというエピソードもあるほどです。そんな至福のベッドに体を沈めると、正面のちょうど良い位置にテレビが掛けられています。「わかっているなぁ」と唸りたくなる心地よさに、もう動けなくなるかもしれません。

スタンダードのお部屋はコンパクトながらも、ベッドと机が格子で分けられていて、どちらの空間でも快適に過ごせるよう、小さな工夫がされています。つい篭りたくなるような、お部屋ですので、本を持参して秋の夜長を楽しむのもよいかもしれません。

しっかり仕事をしたいビジネスマンは、PC、コピー機、FAXが揃った1Fビジネスコーナーへ。こちらは24時間使えます。

溜まった疲れをとるなら、3Fのリフレッシュラウンジがお勧めです。最新のマッサージチェアは座っただけで力が抜けていきそうなほど快適。目の前の空中ガーデンを眺めながら極楽のひと時をどうぞ。嬉しいことに、ビールの自販機もありますよ。他に洗濯機や電子レンジもあります。

出張先でも運動を欠かさないあなたには、トレッドミルとバイク、クロストレーナーの3種類のエクササイズマシンを備えた、ワークアウトルームでひと汗ながすのもよし。シューズとウェアはご持参くださいね。

朝食は新鮮な野菜が自慢という、グリル&バー「流(りゅう)」で。濃い味の野菜やハーブを味わえるサラダーバー、焼き立てのバゲット、クロワッサン、お好みで調理してくれる卵料理などの他に、和食もコーナーまである充実ぶり。たっぷり栄養をとって、元気をチャージできます。

古き良き伝統を残しながらも、現代人が求めるモダンさと機能美が光るこのホテルは、開業以来なんと7年連続ミシュラン2つ星を獲得。旅館でもなくホテルに偏り過ぎてもいない、お洒落だけれど気取らずに安らげる。この不思議な魅力、どうぞご自身の目で確かめてみてください。

Text:Kumi Koyama

【問い合わせ】
庭のホテル 東京
東京都千代田区三崎町1-1-16
03-3293-0028
http://www.hotelniwa.jp/
【参考料金】
スタンダード(シングルユース) 1万3,000円~(朝食なし・税・サ込)
朝食 2,500円(税・サ込)



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