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旅の新しいスタイルは体験型!
富山県南砺市に“BED AND CRAFT”が誕生

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職人から直接手ほどきを受けられる ゲストハウスで日本の良さを再発見

富山県南砺市。南砺市には世界文化遺産の五箇山合掌造り集落があることで有名ですが、その北端である井波は、北陸浄土真宗の拠点として600有余年の歴史を誇る瑞泉寺の門前町として栄えてきたそう。ここは、神社仏閣彫刻に技法を競った彫刻工房が多く集まる町でもあるのだそうです。

その井波へ上海から移住してきた建築家が立ち上げたプロジェクトが“BED AND CRAFT”。これはよくあるBed and Breakfastをヒントに、古民家などを改装したゲストハウスに泊まって職人体験ができるということからこの名称に。ただ旅をするだけでなく、その町の良さをもっとしるための「体験」をエッセンスとして追加したのが“BED AND CRAFT”で、一歩進化した旅の形を提案しています。

泊まってものづくりをするだけでなく、宿泊ゲスト用に用意された周辺マップにある居酒屋やカフェに足を運べば、同じ町の別のゲストハウスに泊まっている宿泊ゲストとの交流もでき、職人体験、町の人々との交流など「町全体に泊まる」というコンセプトも。

どんな職人体験ができるのかといえば、彫刻家田中孝明氏による「井波彫刻の技法をつかって木のスプーンを作ろう」(6,000円/一人)や、漆芸家田中早苗氏による「自分で練り上げた色漆を使って、箸を作ろう」(6,000円/一人)などがあり、これからもプログラムは広がっていくそう。

ゲストハウスのうちの1軒。木彫り彫刻家田中孝明が、このゲストハウスのためにつくった木彫刻が点在する「TATEGU-YA」は、宿泊費1泊一人6,000円〜と良心的です。
かつての住人が残した道具が飾られた「TATEGU-YA」の内装。どこも丁寧にリノベーションされており、ゲストハウスごとの個性を楽しめるように工夫されている。

気になるゲストハウスも続々とオープン。なんと一つのゲストハウスに一人の職人、というコンセプトなので、それぞれ個性豊かなゲストハウスの宿泊と体験ができるというわけです。つまり2泊3日するなら、1泊目と2泊目で違うゲストハウスに泊まって楽しむ、なんてこともできちゃいます。

旅といえば海外や有名観光地につい目が向いて今しまいますが、こんな日本を知る旅というのも大人の旅の選択肢としてこれからはアリ、なのではないでしょうか。町が大切に育んできた伝統や風習、そしてそこに息づくものや、暮らす人々との交流は、新しい発見もありそうですよ。体験型観光は、すでに日本を訪れる外国人観光客にも人気。ここで、思いがけずインターナショナルな交流もできるかもしれませんね。

Text:Makiko Takahashi
Photo:Kosuke Mae


BED AND CRAFT
http://www.bedandcraft.com



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