「カラダ作りと、製品作りは似ている」 坂本社長の人生観
1000円台の安価なものが大半を占めるiPhoneケース市場で、1万円を超える高級シリーズのマーケットを開拓した坂本社長は、ここ4年で売上げを80倍にした実業家だ。
「ロックバンドもそうだと思うんですけど、『一曲作ると300万円儲かるな』とかソロバン弾きながら創作活動をしているワケじゃないと思うんですよね（笑）。クリエイティブの原動力は『なぜもっとカッコイイものがないのか』『オレたちが世界一のものを作るんだ』という焦燥感や飢餓感、精神の高揚なんだと思う。無謀と笑われたこともあったけど、取引先の工場や職人さん、社員やスタッフに支えられて、ここまで漕ぎ着けました。でも、まだまだGRAMASを凄いブランドにしていきたいから、生活の大半をそのために費やしているんです」
そう語る坂本社長は週に2回、一時間ずつ行うトレーニングの時間を何よりも大切にしている。今回、特別に坂本社長のトレーニング風景に同行させてもらった。
細かいことの繰り返し、それが理想への近道
「健全な肉体でないと、いいクリエイティブはできないというのが持論です。ジムに行く前は『どうしようかな、面倒だな』とか行かない理由を探してしまうんですけど、筋トレをしてシャワーを浴びると、リフレッシュできるし、ポジティブな発想に切り替えることができる。行き詰まりそうになったときほど、カラダを動かすようにしています。例えば、3000個とか5000個とか作った製品が納得がいかずに全部ダメでゴミを作ってしまったときとかね（笑）。落ち込むこと？ もちろんありますよ。浮き沈みの激しいタイプなので」
パーソナルトレーナーの指導のもと、高負荷の重りを黙々と上げていく。
GRAMASの製品作りとカラダをメンテナンスすることには、リンクすることもあるという。
「健康な肉体を作るためには、時間をかけなければいけません。短期間でガーッと取り組んでも必ずリバウンドしてしまう。だから少しずつ少しずつ、鍛錬を重ねていくんです。製品作りもまったく同じで、一カ所一カ所、ネジを締め上げるようにして、理想型に近づけていくんです。両方とも、細かいことの積み重ねですよね。手を抜いたか、手を尽くしたかは他ならぬ自分が一番よくわかっているから、地味に地味に積み上げていくんです。そのすべてはGRAMAS製品のクオリティーに反映されるから、手抜きはできませんね」
撮影のための軽いトレーニングのハズが、気がつけば見ている側も熱くなるようなハードなセッションに。『聞いてないよ～！」とダチョウ倶楽部状態の坂本社長だが、負けん気の強さはトレーナーも太鼓判を押す。
鬼教官であるパーソナルトレーナーのリクエストに黙々と応じ、全身に血管を浮き上がらせて自分をいじめ抜く。この日のトレーニングは、一時間以上も続いた。
「すべてにおいて妥協したくない。変態とか、変わっているといわれるのは、最大級の褒め言葉だと思っています。まだまだかっこいいカラダで、カッコイイ服が着たいしね。いまの若い人たちは顕示的な消費をしなくなったと言われているけど、僕はやっぱりフェラーリやポルシェに乗るし、これからもラグジュアリーな世界観を提供していきたい。そのためにも、GRAMASをますます成長させていきます。お客様には、もっともっと期待していただきたいですね」
愛車のポルシェ・911 Turbo Sに腰をかけ、商談する坂本社長。漲るオーラに、外苑前の通行人たちも思わず二度見。
銀座広しといえども、「GRAMAS GINZA ONE」には似た店すらない。強烈な個性を放つ、坂本社長が作ったオトナの遊び場にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。贅沢でココロ踊る空間が、あなたを待っているハズだ。
Photo:Tatuya Hamamura,Mitsutoshi Watanabe
Text:栗原P
「GRAMAS GINZA ONE」
東京都中央区銀座1-6-11土志田ビル1F
03-6263-0331
営業時間：11:00〜20:00
休業日：年末年始
http://www.gramas.jp/ginzaone.html
【撮影協力】
四谷「Re:0」(リオ)
四ツ谷三丁目駅から徒歩２分 の完全個室予約制のパーソナルジム。 タイ・バンコクにプロデュース店舗『style＋』を持つ。 今年は代官山に開店予定。 老若男女を問わず北は北海道から南はバンコクまでグローバルに予約が入るジム。 男女それぞれが持つ魅力的な体を作り上げることは勿論、格闘家やトライアスロン選手などアスリートからの予約も多い本格派。 ストレッチルームを完備しており、トレーニング前後の身体を解すことも可能。 幅広い年齢層に支持されている。新宿区左門町9-6玉盛ビル１
