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東京独身レポート

Vol.22 フィギュアスケート、村主章枝。
ジェンダーレスを公表した、氷の女王の壮大な人生・恋愛観

2017.2.3
2017.2.3

「人ごとに宿命には『範囲』があると思う。その範囲の中で、どれだけ素敵な運命をたどるかは、自分次第」

「氷上のアクトレス」。そう世間に言わしめ、表現力の女王として スケート界の女王に君臨した女性、村主章枝(すぐり ふみえ)さん(36)。

日本の元フィギュアスケート選手であり、また現在では、自身でアイスショーをプロデュースすべく、カナダ 、中国など各国を飛び回り、振付師として活躍しておられます。

四大陸選手権優勝3回、全日本選手権優勝5回という快挙を成し遂げ、さらにはソルトレイクシティオリンピック5位、トリノオリンピック4位。2003年GPファイナル優勝。2002年・2003年世界選手権連続3位、2006年世界選手権2位など、その記録をあげれば切りがありません。



そんな村主章枝さんは、今年4月発売の「週刊ポスト」の表紙で『フィギュア女王衝撃スクープ袋とじ撮り下ろし村主章枝「全裸ヌード」』と題した妖艶な姿を世間に披露し、さらには2017年2月16日には自身の写真集「月光」が発売。フジテレビ系「アウト×デラックス」では、マツコデラックスさんと矢部浩志さんを前に、自身の恋愛対象が、性別にこだわらない「ジェンダーレス」であることを告白されたことでも話題を集めました。「スケートに没頭していて男性との縁がほとんどなかった。彼氏も長らくいない。恋愛対象が女性というのもアリなのかもしれないと思えてきたんです」とのこと。

そんな村主さんに、なぜ常に上を目指し続けられるのか、また、これまでの恋愛とこれからの恋愛についてお伺いしました。「何者か に試練・使命を与えられているとしか思えない。そう思うからこそ 、人生の中で、与えられた宿命と使命を全うしたい」。そう語る村主さんの目には、どのような光景が広がっているのでしょう。

西内悠子(以下、西内):本日はよろしくお願いいたします。村主さんと言えば、演技や作品に対する飽くなき探究心とこだわり、そして、現役選手を引退されてもなお世界中を飛び回り活躍されていて、とにかく「アグレッシブな女性」ですよね。

村主章枝(以下、村主):そうですね。とにかく常に目標があるんです。また、エンタテインメントの世界がとにかく好きなんですね 。

西内:また、アグレッシブで気迫のある女性かと思えば、「アウト×デラックス」が放送された際には、物腰柔らかでフンワリした雰囲気の女性だなという印象を受けました。 何か心境の変化があったんでしょうか?

村主:いえ、特にはないんですが(笑)。ただ、スケートと恋愛では人が変わってしまうというのもあるかもしれないですね。

西内:ちなみに、常に向上心と目標を持たれているという村主さんですが、今の目標って何なのでしょうか?

村主章枝さん、現在の目標とは

村主:死ぬまでに「アイスショーをプロデュースしたい」ということですね。

西内:スケートで何度も優勝し第一線で活躍された村主さんなら、すぐにでもできてしまいそうな気がするのですが。

村主:全くそんなことないですよ。これまでの実績とは全く別物です。それに、上には上がいますから。アイスショーをプロデュースするというのは本当に大変なことなんです。それに、私は既存のものではなく、新しい作品を世に送り出したいという気持ちが強いので、より大変なんです。今あるものと同じことをやるのでは物足りないですし、つまらないですから。 そのための勉強という意味でも、現在は振付師としての勉強をしたり、また海外の子供達にスケートを教えたりしているんです。

西内:「ジェンダーレス」、つまりジェンダーには「こだわりがない」けれど、勝利や作品には「こだわりがある」ということですよね。

勝つことには、こだわりがない

村主:いえ、勝つことにはあまり「こだわり」がないんです。ただ、良い作品を生み出すことや、良い演技をすることにはめちゃくちゃ「こだわり」が強いですね。また、 自分だけが満足すれば良いのではなく、お客様に楽しんでいただけることまで含めて「こだわり」を持っています。やはり、競技もショーも、時間とお金をつかってみに来てくださるお客様に満足していただいてこそなので。

西内:ただ、四大陸選手権優勝3回、全日本選手権優勝5回など、大きすぎる偉業をこれほどまでに達成されてこられたら、目標を見失ってしまったりしないんでしょうか?「燃え尽き症候群」のようになったりだとか。

上には上がいる、現状満足はしない

村主:それはないですね。なぜかというと、常に色々なものを見て、色々なものに触れているからだと思います。そうすると「上には上がいる」ということが分かり、目標を見失っている暇はないんです。なので、「自分は何がやりたいのか分からない」という気持ちにはなったことがないですね。

西内:たしかに、現状満足した気になる原因は、外のより素晴らしいものに目を向けていないことによる慢心によるものなのかもしれません。ただ、それほどまでに上を目指す中で、恋愛はどのように両立されてきたんでしょうか?

おろそかになりがちな、恋愛

村主:両立はなかなか難しかったです。やはり、全精力がスケートに向いているから、どうしても恋愛がおろそかになってしまうんです。ただ、私は何でも全力投球なので、現役時代に「もう壊れてしまうかも」というくらいに恋愛にのめり込んだこともあります(笑)。

西内:そんな大恋愛をしながら現役選手として活躍されるだなんて、どれだけエネルギッシュなんですか!

村主:でも、結局は「このままでは精神的に壊れる」と思い、スケートを選んだんですよね。やっぱり、どちらもあまりにも本気になってしまうので、両立しようと思うと心身ともに壊れてしまいそうになるんです。「心身を休めることも仕事」なので、そんな時はスケートを選んできましたね。

西内:たしかに、スケートであれほどの結果を出し、さらに恋愛にも全力投球だなんて、壊れてしまいますよね...。ちなみに、結婚願望はあるんですか?

村主章枝さんの結婚願望は?

村主:結婚願望は、あまりないですね。仕事で達成したいことへの想いが強すぎて、どうしても仕事を優先してしまうので、別に結婚という形式にこだわらなくても、「生涯のパートナーが見つかれば良いな」くらいにしか考えていないんです。

西内:仕事がそれほどに面白い、ということですよね。

村主:本当に面白いです。深い。あまりにも面白すぎて、熱意が一時も途切れることがないです。常に振り付けをする上でも、クラシックとミュージカルでは違う発見がありますし、また教える生徒のレベルによっても自分が学べることが違うので、あまりにも深くて楽しいんですよね。

西内:そこまで熱意を燃やし続けられるだなんて、本当に素晴らしいですし羨ましいです。ただ、ふと「なんでこんなに頑張ってるんだろう、どうでもいいかも」と思う瞬間ってないですか?

村主:ないですね(笑)。「どうでもいい」なんて思える性格じゃないんですよ。とにかく目標が常に上にあるので、そんなことを考えている暇がないんですよね。それに私は自分に特殊な能力があると思っていないので、とにかく目標達成のためには頭を使い努力をしなければならない。そうなると、常に努力し続けなければならないですし、そうやって目標を目指す過程も、達成することも楽しすぎて、「どうでもいい」だなんて考える余地はないですね。

西内:たしかに、それほどまでに目標が明確ならば、恋愛をするモードにもならないですよね。ただ、私の周囲のアラサー女子たちは、仕事を頑張っていても、どこかで「男性に頼りたい」という気持があったりして、仕事に身が入らないことも多い子が多いんです。村主さんは「男性に頼りたいな」と思うことってないんですか?

真の孤独を教えてくれた、スケート

村主:うーん...。頼りたいという気持はなくはないですけど、「頼っても何もならない」ですからね。これは、スケート人生で身を持って感じてきました。

西内:「頼っても何もならない」といいますと?

村主:スケートって、助けてくれる人はいるし、サポートしてくれる人はいるけど、いざ試合本番になり「ガチャン」と扉を閉められたら、氷上に一人なんです。つまり、「最後の最後は自分一人で解決するしかない。人は助けてくれるけど、 最後まで頼れる存在ではない。最後は孤独の中で、 自分一人で戦い抜くものだ」...そういうことを、スケートを通して思い知ってきたんです。

西内:深いです。それは人生にも同じことが言えますよね。人は助けてはくれるけれど、最後の最後は自分一人で解決しなければならない。人は一人で死ななければならないですし、いくら男の人に頼ることはできても、最終的には悩みを解決できるのは自分しかいないですもんね。

村主:そうですね。なので、スケートをもって、真の孤独を知ったというのが私の人生にとってすごく大きいことだと思います。なので、「男の人に頼れる」とか、「男の人に助けてもらえる」という期待は、あまりないんです。

西内:ちなみに、6歳の頃からスケートを始められ、その頃からすでに「ガチャン」と扉を閉められ氷上で孤独に戦うことをされてきた村主さんは、小さいころはどんなお子さんだったんですか?

村主章枝さんの子供時代

村主:とにかく、天真爛漫破天荒!この言葉に尽きます(笑)。もともとはアラスカに住んでいてそこで少しスケートをしていたのですが、日本に帰った際に両親が「英語は忘れてしまうと思うけれど、スケートは体で覚えているものだからずっと続けてほしい」と、日本でもスケートを習わせてくれたんです。

西内:ご両親の教育はどのようなものだったんですか?

村主:とにかく厳しかったです。礼儀作法についてもそうですし、 また、スケートで褒められたことは一度もないです。

西内:大きな大会で優勝しまくっても、ですか!?

厳しかった両親の教育

村主:はい。「優勝できたのも皆さんにお世話になったからこそ。よかったわね」くらいしか言われたことがありません(笑)。

西内:「うちの子スゴイ!」と、ご両親が周囲に自慢しまくったり...なんてこともなかったんですか?

村主:ありえないですね(笑)。両親がそういう感じだったからこそ、私も淡々と優勝して、淡々と結果を受け止め、一度も調子に乗ることもなく、自分自身をスゴイと思うこともなく、上を目指し続けられたのだと思います。

西内:淡々と優勝(笑)。では、ご自身を「天才」と思われたこともないんですか?

「自分は『天才』ではない」

村主:まったくないですね。本当に、上には上がいるので。それに、両親にはとにかく「できてもできなくても、とにかく何でも一生懸命やりなさい」と教えられていたんです。なので、 とにかく常に目の前のことに一生懸命でした。

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