まさにファーストクラスのマイバッハ
サンフランシスコから少し南に位置する海岸沿いのリゾート地モントレー。言わずと知れた世界三大クラシックカーイベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が今年も盛大に開催されました。
しかしこのイベントも「モントレーカーウィーク」という大きなカーイベントのプログラムのひとつでしかありません。サーキットイベントやラリー、オークション、最新モデルのワールドプレミアなど、様々な催しが1週間ひっきりなしに続くのです。
ココに集まる人々はカーマニアのみならず、世界中のセレブたちが社交の舞台として集います。よって当然、ラグジュアリーブランドをもつ自動車メーカーも❝おみやげ❞を用意して参加することになります。
人それぞれに趣味嗜好は異なりますが、今回注目したのはダイムラーです。とてもエレガントな大型クーペ「Vision Mercedes-Maybach 6」を発表しました。
まさにファーストクラスといえるデザインコンシャスなロングノーズをもつスタイルは、多くのビリオネアの目を釘付けにしたに違いありません。鳴り物入りでデビューしながらも現在はメルセデスとのダブルネームとなった「マイバッハ」の未来をも暗示する意欲的モデルです。
リリースによればパワーユニットは4つのモーターで最高出力750hpを発生。最高速度200マイルという弩級のパフォーマンスをもつEVとのこと。何かと理詰めの昨今、デザインの力をまざまざと見せつける1台に違いありません。
いっそ既存のガソリンエンジンを搭載し発売して欲しいとの声も聞かれますが、もしダイムラーが踏み切れば「マイバッハ」ブランドの将来を大きく左右することになるでしょう。
メルセデス単一ではラインナップが幅広く、ラグジュアリーブランドというには物足りなさを感じるのは否めません。今のところメルセデスAMGが躍進著しいのですが、更に上を望む顧客層があるのは確かなのです。
Text:Seiichi Norishige
メルセデス・ベンツ日本
TEL:0120-190-610
■Vision Mercedes-Maybach 6 - Mercedes-Benz Original