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【連載】九島辰也の CAR STYLE VOL.10 「アウディ A5 クーペ編」

2016.8.16
2016.8.16

アウディ A5 クーペは知性とエレガンスの真骨頂

自動車業界には流行り言葉がある。といっても我々消費者側ではなく、メーカー側の話。クルマの技術向上を説明するのに用いられる。

たとえばこのところ“アジリティ(俊敏さ)”を連発するメーカーは多い。「○○した結果アジリティが高まりました……」というように。デザイン用語では“セダクティブ(魅惑的)”が大流行り。九島調べではあるが、ジャガーがFタイプで使って以降、レクサスやメルセデスなどが多用している。

なんでそんな話をするかというと、アウディA5クーペがまさにそんな感じだからだ。対面したのは6月のポルトガル。ドイツ車とも思えないくらいセクシーさをプンプン香らせる。

そもそもラインナップの中でもA5クーペは特別感があった。2ドアクーペというニッチさもそうだし、なにはともあれデザインが目を惹く。9年前にリリースされた初代を手がけたのはお馴染み和田智氏。当時アウディのシニアデザイナー兼クリエイティブデザイナーをしていた。それが印象的であるのは言わずもがなだが、今回はキープコンセプトながら違和感なく見事に進化させている。まさにセダクティブ、魅惑的だ。

特にパワードームと呼ばれる膨らんだボンネットが気に入った。デザイナーが今後他のモデルにも波及させたいといっていたが、それに値する個性がある。これまでのアウディにない力強さを感じた。

ボンネットの絶妙なアール。これぞアウディ・デザインの真髄。
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深海のような深いネイビーがデザインのエレガンスと相まって色気を醸し出す。
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それでいて彼ららしい緻密さも見え隠れする。前後のオーバーハングを切り詰めたバランスは絶妙で、そのまま走りにもいい影響を及ぼす。それこそ、アジリティを高めるのに役に立つであろう。

ボディカラーは奇をてらうのではなく、ネイビーとか明るめのグレーがいい。そしてインテリアはホワイトかタンといった明るめを選ぶ。エンジンが小排気量なのもまたよし。インテリジェンスを感じさせる。2リッター直4ターボか同排気量のディーゼルがイメージに合う。日本仕様はどちらもクワトロだそうだから駆動方式で悩むことはない……。

大人の余裕を感じさせる知性漂うインテリア。
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なんて感じで妄想が膨らむ。まさにセンスのいい大人が選ぶべきクーペの仕上がりだ。美しく魅惑的なデザインに乾杯!だ、ね。

【プロフィール】

九島辰也
モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html

 

 

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