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【舛添さんの次って、誰を選べば良いんですか?】
ソクラテスならこう言うね
〜恋愛・ビジネス相談所〜

2016.7.24
2016.7.24

舛添さんの次は誰?政治家を選ぶ基準がワカリマセン!

日本の哲学者小川先生だからこそできる、哲学的・お悩み相談室!さて、今回の相談者のお悩みを紹介しましょう。

今回は「選挙つづきだけど、政治が分からない」というご相談。これまでずっと「性的な質問」ばかりでしたが、今回はもう二度と「舛添さん問題」みたいな事が起こらぬよう、政治のことを教えていただきましょう。

Q.政治って、ワケ分かりません!
いまさら人に聞けません!

小川先生こんにちは。もうすぐ都知事選ですよね。私は30歳のOLなのですが、政治のことが全く分かりません。舛添さんがたくさんニュースになっていたのと、舛添さんの顔はキャッチーで覚えやすいので分かるのですが、舛添さんがなんで辞めちゃったのかもよく分からないし、次に誰に投票したら良いのかも分かりません。

っていうか「選挙行かないやつはダメ」みたいに言われるけど、よく分からないのに無責任に投票するのって、どうかと思います。 唯一知っている候補者といえば、渋谷でよく見かけるマック赤坂くらいで、誰に投票して良いのやら。でも、こういうことって友達や上司には言えません。

「バカ」って思われたくないです。でも、知ったかぶりしてもどうせバレますし。どうしたらいいですか? 私はマック赤坂に投票するしかないのでしょうか?

A.都知事選は「政治のモノサシ」を持って賢明な選択をしよう!

やっと私の専門に関する質問が来ましたね。最近、性の悩み相談ばかりしていたので、すっかりそっちの専門家みたいになってましたが、実は私の本当の専門は政治哲学なんです。「性事」哲学じゃないですよ、皆さん!

冗談はさておき、早速悩みにお答えします。政治がわからないという人、多いですね。でも今更聞けないしという人もたくさんいます。参議院選挙が終わったかと思うと、今度は都知事選。さぁ、どうしたものかと悩まれている方、ご安心ください!そういう方に私がいつもアドバイスしているのは、「政治のモノサシ」を持つことです。政治のモノサシというのは、自分がどういう政治哲学をもっているのか計るための基準のことです。それさえあれば、どんな選挙でもばっちり判断できます。

超簡単にいうと、政治というのは、個人の自由か共同体の一員としての安定を選ぶかのどちらかなのです。人間は皆個人であり、共同体の一員ですよね。共同体がピンとこなければ、社会の一員といってもいいです。だから個人として自由に生きたいけれども、他方で共同体の一員として助け合い、支え合って生きたいという気持ちもあるのです。だから、どっちをより重視するかです。その度合いによっていくつかの政治哲学のバリエーションがあるわけです。

たとえば、極端に個人の自由を重視するのがリバタリアニズム(自由至上主義)、経済に関しては割とみんなで分け合うことを重視するけれど、その他全般については個人の自由を重視するのがリベラリズム(自由主義)、経済活動に関しては自由を重んじるけれど、その他の権利については伝統や共同体の価値を重視するのが保守主義、共同体の価値をすごく重視するのがコミュニタリアニズム(共同体主義)、その極端なパターンが社会主義とか共産主義と呼ばれる政治哲学です。

このモノサシを使って、各候補者の言っていることに当てはめてみてください。そうすればどの候補がどの政治哲学を持っているのかがわかりますから。やたら規制に反対してるような候補はリバタリアニズムかリベラリズムでしょう。あるいは伝統を重んじているくせに、経済については自由競争を訴えているようなら保守主義です。福祉の大切さを叫んでいるようなら、リベラリズムかコミュニタリアニズム、あるいは社会主義や共産主義かもしれません。それは個人の自由をどれほど重視しているかで変わってきます。そして最後は、自分がどういう社会を望むか胸に手を当てて考えてみるのです。国でも都でもいいですが、とにかく自分がどう生きたいかです。そうすると自分の政治哲学もわかるはずです。政治のモノサシを使って、候補者の政治哲学と自分の政治哲学を導き出す。そして自分の政治哲学にマッチする人を選べばいいのです。

何も考えずにマックさんに入れたらバカと思われても仕方ありませんが、哲学した結果としてマックさんに入れたというなら、それは最も賢明な選択になるのです。

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Text:Hitoshi Ogawa
Photo:雪ボタン、Getty images

【小川仁志】
1970年京都市出身、京都大学法学部卒。伊藤忠商事に入社するも退職し、4年間のフリーター生活を経て名古屋市役所に入庁。その後名古屋市立大学大学院博士後期課程を修了し、博士号取得。2015年には山口大学国際総合科学部准教授となる。専門は公共哲学、および政治哲学。商店街で哲学カフェを主宰するなど、市民のための哲学を実践している。哲学に関する著書多数。 

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