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干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"
第97回 ブルネロ クチネリのソリッドタイ

2016.7.21
2016.7.21

お気に入りになりすぎて 1年中ほぼ毎日しています

長年、ファッションに携わっていると自分なりの答えをいろいろと見つけていくものですが、ネクタイに関してはネイビーとグレーのソリッドタイがいちばん使える、という結論に達しまして……。スーツやジャケットの基本色もネイビーとグレーだし、これは間違いのない選択です。取材で知り合ったイタリアのファッション業界の重鎮たちのなかには、ネイビーのソリッドタイだけを素材や微妙な色違いで何本も揃えて、それをマスターするのがお洒落への近道だ、なんて力説する方もいたほどですから。

で、いろいろ試した末、いちばん自分にしっくりきたのがブルネロ クチネリの大剣幅7センチのソリッドタイでした。剣先幅については体型によってもバランスが変わってくるので一概には言えませんが、ブルネロ クチネリの場合はメイド・イン・イタリーを信条とした高品質なものづくりや手仕事へのこだわり、そしてクチネリさん本人の哲学に共感したのが大きいですね。

というのも、クチネリさんは自身のビジネスが軌道に乗ると、創業の7年後には奥さんの故郷であるウンブリア地方の小さな村、ソロメオにあった14世紀に建築された古城を購入。それを修復して本社にすると、地域の人たちを雇用し、村の教会を立て直し、新たに劇場をつくるなど、ブランドの拡大とともに村の経済的な復興を促進したんです。これって、いま日本でいわれている“地方創生”の素晴らしいお手本ですよね。それを実行したのが1985年のことですから、30年以上も前にそういったヴィジョンを描いていたわけです。2014年には職人の技術を次世代に継承するために「ソロメオ職人学校」を開校するなど、ファッションの力で社会をよくしよう、という意識がすごく高いんですよ。

だから、少しでもそんな崇高な考えに寄り添いたく(笑)。もちろん、ネクタイとしての品質に優れているのは言うまでもありません。まずは結んだときのノットがきれい。昨今のシャツは襟が小ぶりなので、厚手の芯地が入ったネクタイだとノットが大きすぎてバランスが悪いんです。その点、このネクタイは芯地がソフトで結びやすく、首元への収まりもいい。あとは裏地の処理というか、始末がきれいなこともいいですよね。それだけで少しうれしい気持ちになるし……。春夏秋冬、ウールやカシミア混、リネン混など、素材を替えてほとんど毎日しているほど、いまではお気に入りのネクタイになっています。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。
 

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