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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第21回 セントジェームスのボーダーと宇都宮「正嗣 宮島町本店」の焼餃子

2016.6.17
2016.6.17

ビールもライスも置いてない孤高の餃子専門店で俺と焼餃子だけのランデブー

10年以上着続けて、ほつれて色あせていても一生手放せない相棒のボーダー。サイズと柄違いで10枚以上愛用しているが結局よく着るのはシンプルな生成色にネイビー柄。

学生の頃セントジェームスと出会ってからずっとこいつばかり。軍パンに合わせる事が多く俺のユニフォームみたいなものだ。

今回は東北道を飛ばし餃子の聖地、宇都宮へ。今まで多くの有名店で食べたが、ここの焼餃子にノックアウトされて以来、何度も通っている。

地元宇都宮市民に愛され続け50年の老舗、ぎょうざ専門店の「正嗣 宮島町本店」だ。宇都宮には多くの餃子店があるが俺は、この本店に惚れ込んでいる。

開店前から、この行列。以前はこの路地裏にあったのだが、今は移転し表通りに面しているので目立つようになり行列も長くなった。ざっと1時間待ち。しかし待つだけの価値はあるのだ。

焼餃子と言えばビールだが、この店はビールどころかライスもない。言葉通り、本物の餃子専門店ということ。

メニューはこれだけ。お土産の冷凍を除けば焼餃子と水餃子のみ。「焼 or 水?」 俺は迷わず焼だ。しかも安すぎる6個で210円。

普通だったらビールといきたいとこだが、飲みものは水だけだ。俺と焼餃子と水だけのミニマムな世界が繰り広げられる。

いつもの焼餃子ダブル(2人前)を注文。安定した皮の焦げ目と佇まいは、芸術的で美しく見ているだけでもゾクゾクしてしまう。

具はシンプルに野菜中心でキャベツ、ねぎ、生姜、ニラ、にんにく、豚肉。焼き目のパリッと感と具のシャキシャキ感、皮のもっちり感の秀逸なトリプルパンチで、一個一個食す度に思わず「美味い!!」を連呼してしまう。

鉄なべで焼く同じスタイルの有名店は多いが決定的にここはレベルが違いすぎる。12個食べても飽きず、全く油っぽくないのだ。もうビールなんて無くていい。

ビールがなくても心から美味さに酔ってしまう濃密な時間は過ぎていく。

ちなみに「正嗣」はこの本店と直営店、支店が宇都宮にあり本店と直営店は宇都宮餃子会に属していない。宇都宮のご当地グルメとして、餃子が有名になった事は素晴らしいことだが、昔から地元民に愛され続けている「正嗣」は、そのポリシーからブレないスタンスを今も貫いている。

俺が都内からわざわざ食べに行くのは、味はもちろんのこと、そのストイックな本店の姿勢をリスペクトしているからだ。他のどこにもない唯一無二の魂のこもった孤高の焼餃子はここにしかないのだから。

セントジェームスのボーダー。定番のウェッソンというモデル。ガンガン洗って着こむほどに馴染む名品。これは旧タグのMADE IN FRANCE表記で現在販売されているモデルと若干異なり、胴回りが広く肩もドロップしている。

Photo & Text:Eiji Katano

今回のアニキおすすめの店

「正嗣 宮島町本店」
栃木県宇都宮市馬場通り4-3-1
Tel. 028-622-7058
営業時間  11:30~20:00
定休日 水(月に2回火・水連休あり、その他休みあり)

プロフィール


片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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