逆・矢◯真里の全貌とは!?
藤本：まさに...。でも、クローゼットではなかったんですけどね（笑）。本当にあの事件とほとんど同じで、私が出張中に忘れ物に気づき取りに帰ったんです。そしたら、いつもかかっていないチェーンがかかっているんですよ。で、チェーンの隙間から覗くと、女のサンダルがあって...。もう、「仙人系男子」と思って信用しきっていたからこそ、頭が真っ白になりました。で、どうしてもその忘れ物の書類を持っていかなきゃいけないので、「お願いだから開けて!! 書類がないと商談が破談する!!」と叫び続けたんです。そうすると、彼はすごく優しい人なので「しょ、商談は 大事だよね!!」と、あわててパンツ一丁で書類を持ってきてくれて、サンダルを隠して「だ、誰もいないよ!!!!!」と叫んだんです。人ってパニックになると、よく分からない行動に出るみたいで すね。「誰かいるの?」とも聞いてもいないのに、「誰もいないよ!」とパンツ一丁で声高に叫ばれ、ビックリしました。
西内：そして、女はどちらにいらっしゃったんですか？
藤本：まずは、矢口さんの事件にならいクローゼットを探したのですがいらっしゃらなくて、押入れ、台所、お風呂場...くまなく探したんですけれどもどこにもいらっしゃらなくて...。最後に、 カーテンをあけてベランダを見ると女性の方がうずくまっていらっしゃいました...。
西内：笑えません...（笑）。
藤本：ですよね（笑）。でも一方で、「本当にみんな素敵」だと思うので、浮気する気持ちも分からなくはないんです。ただ、相手のためを思うと、行動にうつすかうつさないかは、その人の相手を思う気持ち次第ですよね。やっぱり私は浮気をされるのも嘘をつかれるのも傷ついてしまいます。どうしても嫉妬してしまいますし。だからこそ、本物の「仙人系男子」を探して、今度こそ絶対に浮気をしない人が良いですね（笑）。
西内：でも、「仙人系男子」って、どこにいるんですか？ 少なくとも飲み会や合コンには来ないですよね、仙人系男子...。
「仙人系男子」はどこにいる!?
藤本：飲み会や合コンにはいないでしょうね。私が第一の仙人系男子に出会った場所は、「日本の文化を大切にしよう」というイベントでした（笑）。
西内：仙人系男子探すより、そのイベント探す方が難しいんですけど！
藤本：たしかに（笑）。でも、仙人系男子はそういう「文化的なイベント」に来ている事が多いので、ぜひ足を運んでみてください。まぁ、私は基本ポジティブなので、あの事件も今となっては私が仕事ばっかで彼女らしい事なにもしてあげれてなかったなと反省もしていますし、教訓にできましたし、後輩達が恋で悩んでいる時にネタにして大丈夫だよ！ って言えるから、今となっては良い経験だなと思ってます。みなさんも、「逆・矢◯真里事件」を起こしてしまうような、「ニセ仙人」には注意してくださいね！
西内：はい、気をつけます。では最後に、藤本さんの人生の目標って何ですか？ なんで生きてるんですか？
愛多き女、人生の目標とは!?
藤本：とにかく楽しみたい、それだけです。最近この結論にたどりついたんです。「やりたいからやる」「好きだから好き」...それ以上でも以下でもないんですよね。「世のため人のため」なんて言ったところで、何かをすれば喜ぶ人と悲しむ人がいる。たとえばビットコインが普及すれば 便利な世の中になる反面、職を失って悲しむ人がでてくるかもしれない。また、よかれとおもって海外の子供にビットコインで寄付をしても、その子がお金持ちになったことでイジメられたり誘拐されたりするリスクも生まれるかもしれない...。そういう、物事の表裏について考えていくと本当にきりがないんですよね...。 いくら良いことをしようとしても、悲しむ人は絶対にいる...。そのことで私、本当にずっと悩んで いたんです。
西内：そして、その悩んだ結論が「やりたいからやる」ということなんですね。
藤本：そうです。テクノロジーは放っておいても進んでいきますし、テクノロジーは包丁と同じ。包丁も、使い方によっては美味しいお料理をつくれますし、また人を殺めてしまうことだってできる。要は、すべては使い方次第なんですよね。なので、自分がやりたいと思ったことを信じて突き進み、それによるリスクを自分の出来る限り最小限に食い止められるような解決策を考え実行する...とにかくそんな毎日を送ることが、今の私の目標です。
......ビットコイン美女。ビットコインで世界の恵まれない子供に寄付をするサービスを開発するための活動など、とにかく子供や人の心に寄り添い、人の良いところを見つけることに長けている藤本真衣さん。「自分が良いところを見つけてもらったから、人の良いところも見つけてあげたい」と思ってくれる人が少しでも増えれば...そんな想いで日々を送られているそうです。壮絶な彼氏の「逆・矢◯真里浮気発覚事件」にもめげず、人に優しく居続けられる藤本真衣さんは、まるで女神様のようですね。
Text:Yuko Nishiuchi
Photo:Tatsuya Hamamura
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【編集者・ライター：西内悠子】1988年兵庫県出身、同志社大学文学部哲学科卒。新卒でavexに入社し3年間OL。その後、フリーランスとなる。「貧乳女子大生の就活日記〜オッパイはつかめないけど人事の心はつかむゾ♪」がアメブロ大学生ランキング1位を獲得。
