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【連載】週末彼女と行きたいコスパ宿
第20回 明治時代の洋館に迷い込んでしまったような錯覚に…
キーワードは“民藝”

2016.5.4
2016.5.4

自然な自分で居られる場所「松本ホテル花月」

国宝松本城まで徒歩5分の歴史的建造物が多く並ぶ、大正ロマンの町『上士町』に
佇む「松本ホテル 花月」。3つの棟を白からグレーまでのモノトーンの段階色で塗り分けられた建物。それらが並んだ時の陰影を強めて立体感を作り出し、増改築を行い進化しながら、それぞれの建物に“個性”を与え、今年4月に新たな装いでリブランドオープンしました。

“民藝フィロソフィ 松本の日常の記憶”という新しいコンセプトを掲げ、素朴で普段使いができるホテルとして生まれ変わったのですが...“素朴”と“普段使い”という言葉に、もしや一抹の不安を抱いていたりしませんか?

そんな気持ちを解決してくれる重要なキーワード、それが“民藝”なのです。一歩ホテルの中に足を踏み入れれば、すぐにその意味が分かるはず。まずは、ホテルの顔でもあるロビーからご案内いたします。


私達を最初に迎えてくれる“ロビーフロア”。ダークブラウンを基調とした重厚感ある設えで印象的なステンドグラスをアクセントに、明治時代の洋館に迷い込んでしまったような錯覚に陥ります。その雰囲気を醸し出すのに大きな役割を担っているのが...そう!『松本民芸家具』なのです。


“民藝”とは特定の作家が創作する美術品ではなく、生活のなかで使われるために生み出され、その用途に応じて磨かれてきた普段使いのための品々のこと。民藝の何気ない美しさは、普段の生活の中で使い続けられることにより磨かれる輝きを、名もなき職人達が代々伝え研鑽を重ねた用の美。そんな日常にある民藝の美にこそ、本物の美しさがあるという考え“民藝精神”が松本には根付いているのです。

ロビーには地元“松本”を愛し、この地に精通したコンシェルジュが常駐し、旅のアレンジをお手伝いしてくれます。信州の風土に囲まれ、浪漫溢れる瀟洒な街並み、城下町ならではの伝統と文化に出会えるこの街を存分に堪能できるアドバイスが期待できるのではないでしょうか?

さて、次にご案内するのは今晩私達が宿泊するお部屋。本館と別館にある客室は、それぞれが全く違った趣で作られています。まず、本館のお部屋は高い天井とオフホワイトの色彩を基調としており、天井の広々とした開放感ある造りになっているモダンな雰囲気。


別館のお部屋は、天井に張り巡らされた木の梁や漆喰の壁、その壁を照らすランプなど、明治20年創業から息づくエスプリを感じる事ができる、レトロな雰囲気を醸し出す空間です。勿論本館・別館どちらの客室にも松本民芸家具が備えられ、どれもあまりに自然で美しく、その空間にしっとりした雰囲気を醸し出しています。質素でありながら味わい深い家具たちが空間に優しく溶け込み、気持ちを落ち着かせてくれるのです。

旅の疲れを癒してくれると言ったら“お風呂”。大浴場「深志の湯」は平成の名水百選にも選ばれた松本の綺麗な湧水を使用しています。肌触りはやわらかで、湯冷めしないと評判のお風呂なのです。


お風呂とならんで旅のお楽しみは、美味しいお食事。長野県内にあるアライアンスホテルにおいて、エグゼクティブ・シェフを務める、上野宗士氏の料理監修による「ながのテロワール」がコンセプト。レストラン名も長野の歴史・風土に根ざした言葉(テロワール言葉)から「行こうよ!」という意味を持つ言葉を用いて、レストラン「 I;caza [ikaza](イカザ)」と名付けられました。


長野の土地が産みだす食材の力を最大限に生かし、素朴さとモダンさを併せ持った料理の数々が食卓を彩ってくれます。食事を終えて、すぐにお部屋に戻るのなんて勿体ない。このタイムスリップしたようなレトロな館内の雰囲気を、2人でもう少し楽しみたいところ。お酒を一杯なんていうのもなかなか素敵だけど、ここではぜひ食後の珈琲をいただくことをお勧めします。


コーヒーの香りや温かさと民芸家具のぬくもりにつつまれる空間、喫茶室「八十六温館」。鮮度の良い珈琲豆を店名『八十六温館』の由来にもなった『86度』のお湯で、一杯一杯丁寧に『ネルドリップ』で淹れた香り高いコーヒーを一口…ふぅ~というため息と共に、全身の力が抜けていくのが感じられるはず。


宿泊者以外の方も利用可能という、新たにオープンしたショップ「tsumugu」。開放感に満ちた店内には古くから受け継がれてきた技術や、生活の知恵から生まれた大切に受け継ぎたい「日常の記憶」から生まれた品々が並んでいます。

質素だけれども人間味があり、水が流れるように自然で、使うほどに親しみが増す…そんな“松本民芸家具”で彩られた「松本ホテル 花月」は風土や伝統、そこにある自然の力を借りて、松本の文化の中に必然として生まれた、素朴で普段使いが出来るホテルなのです。

Text : Akiko Uehara


【松本ホテル 花月】
所在地 :長野県松本市大手 4−8−9
客室数 : 89室 【洋室 76 室(新設 客室 5室 含む)/和室13 室】
ホームページ : http://www.matsumotohotel-kagetsu.com

【ライター:上原亜希子】 神奈川県出身。学生時代にアメリカ留学後、大手電機メーカーに就職。その後外資系コンサルティングファーム勤務を経てパリへ3年間の留学。結婚を機にパリからアメリカへ拠点を移し、フランス・アメリカそれぞれの国の美味しい食べ物、美しい女性・男性を見て国際感覚を養う(笑)。 帰国後にフリーライターとして活動開始。趣味はテニスとお喋り。話しながら喜怒哀楽に大忙し。

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