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LIFESTYLE

複数のパートナーを同時に愛する
「ポリアモリー」の真実、著者が語る。

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人は複数の人を愛せるのか。真実の愛とは何であるのか。

複数のパートナーを同時に愛する人々、「ポリアモリー」の存在をご存知でしょうか。

一人の人を愛することこそが誠実である...そんな固定概念の中に私たちは生きています。しかし、一人のパートナーだけを愛する、それだけが本当に「愛」なのでしょうか。女好き・男好き・遊び人・貞操がない...ポリアモリーはそれらとは全く異なる存在です。ポリアモリーは、「あなただけを愛しています」と言いながら隠れて浮気や不倫をすることではなく、「あなたを心から愛しています。そして、他にも愛している人がいます」とパートナーに開示した上で、愛し合うことなのです。

しかし、嫉妬心や独占欲はないのでしょうか? 一般的な感覚からすれば、そのような様々な疑問が湧いてきます。そんな「『愛』についての疑問」、「ポリアモリーとは何であるのか」を、「ポリアモリー 複数の愛を生きる」の著者、深海菊絵さんにお伺いします。

 

ポリアモリーと浮気者の違い

西内:本日はよろしくお願いします。まず一番気になることなのですが、複数のパートナーを愛する「ポリアモリー」と、いわゆる「浮気者」との違いは何なのでしょうか。

深海:たいていの場合、浮気や不倫は自分のパートナーに隠れて他の誰かと性関係をもったりお付き合いしたりすると思うのですが、ポリアモリーの場合は、すべてのパートナーがその状況を知っていて、合意の上で関係を築きます。ですから、パートナーに状況をオープンにする心づもりがあるかないか、というのが、合意のない浮気や不倫とポリモリーの違いなんですね。

西内:合意のない浮気や不倫をする人に聞くと、「嘘をついて浮気を隠すことも愛情」「バレなければ良い」と言う人が多いように思います。また、浮気や不倫をされる側の人に聞いても、「バレないようにやってくれるなら良い」「浮気をしていたとしても知りたくない」という人が多いように思います。ですが、ポリアモリーの場合はそうではなく、「嘘をつくこと」「隠れて浮気をすること」それこそがパートナーを傷つけるという考えを持っているということでしょうか。

深海:自分の気持ちにもパートナーにも嘘をつきたくないし誠実でいたい、そう思っている方がポリアモリーには多いです。過去にパートナーがいながら他の人と隠れて交際していたことに強い罪悪感を感じた経験があり、そこからポリアモリーに興味を持たれる方もたくさんいます。結婚しているけど好きな人ができてしまって、そのことを配偶者と好きになった人に打ち明けて、そこからポリアモリーに展開していくようなケースもあります。

西内:たしかに、自分の気持ちに誠実でいることによりパートナーを傷つけたり、パートナーの気持ちに誠実でいることにより自分を傷つけたりするのは、健全な愛とは言えないのかもしれませんね。その意味で、ポリアモリーは制度を超えた「ヘルシーな愛の形」を探求しているということなのでしょうか。

深海:そうとも言えますね。ポリアモリーをこれまで何人もインタビューしてきましたが、多くの方が「制度にのっとるのではなく、自分自身で考えることが重要だ」と言います。もちろん、ポリアモリーにもいろいろな人がいますから、傷つくポイントや、自分やパートナーが何にこだわるのかはそれぞれに違います。その意味で、ポリアモリーであるにあたって非常に大切なのが、パートナーとの「認識合わせ」なんですね。相手が何をすると傷つくのか、それに対して自分はどのように、どれくらい配慮できるのか。それをしっかり話し合うことでこそ、ポリアモリーでいられるのだと思います。相手を傷つけないために自分を犠牲にすることは自分に対して誠実だとは言えませんし、自分が傷つかないために相手を犠牲にすることは相手に対して誠実とは言えないので、どうすれば相手のことも自分のことも大切にできるのか....そのように「愛」を真剣に考えるのが、ポリアモリーの特徴と言えると思います。

 

ポリアモリーの50%はバイセクシュアル

西内:本書には、ポリアモリーの50%がバイセクシュアルだと書かれていましたが、「制度ではなく、自分自身で考えることが重要だ」という考えを実践し、常識を取り払った結果、「愛の対象は異性である」という「常識」までもが取り払われる人が多いということなのでしょうか。

⇒なぜ50%がバイセクシュアルなのか?
(続きはコチラ)



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