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干場の究極ワードローブ! キーワードは“エコラグ”
第72回 キートンのネイビージャケット

2016.4.26
2016.4.26

ナポリ仕立ての伝統と モダンな感性が融合

かつてナポリはヨーロッパ随一の栄華を誇り、富とともにさまざまな文化が集中しました。現在の街並みや人々に感じられるどこかエキゾティックな雰囲気は、異文化の交流点であったことを強く感じさせます。社交界に代表される当時のスタイルは、注文服が一般的であり、この地に仕立ての技術と文化が花開いたのです。

そんなナポリで7代にわたって服地卸を営む家系に生まれたチロ・パオーネは、サルトたちと親交を深めるにつれて近い将来、職人の高齢化や環境の変化から、この地に脈々と受け継がれてきた仕立て文化が衰退に向かうことを見抜いていました。

そこでナポリ仕立ての伝統を継承し、かつ新しい時代にふさわしい最高のスーツづくりをするために1969年に立ち上げたのがキートンです。過去には、モデリストにチェザレ・アットリーニ、製造にエンリコ・イザイア、さらにはルチアーノ・バルベラまでもが創生期のキートンを支えたというのですから、服好きでなくとも、そのすごさがお分かりいただけるでしょう。

僕が愛用しているのはベストセラーのネイビージャケットです。実際に袖を通してみると分かりますが、芯地と服地の相性やアイロンによるならし、袖や肩、ボタンホールのかがりなど、着心地や着やすさを徹底して追求しています。職人の手でつくられるキートン特有の柔らかさやドレープの美しさも気品に溢れていて、すごく気に入っています。

世界でもっとも美しい服づくり−−−−これがキートンの哲学です。

キートンのつくる服は、はおるという表現がふさわしい軽い着心地と、流麗で柔らかな曲線からなるシルエット、ナポリ仕立てを守りつつ、現代的な感性をあわせもっています。僕はこのネイビージャケットを着るたびに、チロ・パオーネが追い求めるエレガンスに触れ、上質なモダンクラシックの世界とはこういうことなんだと、いつも感動してしまうんです。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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