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【連載】九島辰也の CAR STYLE VOL.3 「メルセデスベンツSL編」

2016.4.3
2016.4.3

マリーナまでの足として“大人が乗る” 究極の2面性2シーター

メルセデスのSLといえば、縦型ヘッドライトを持った60年代のモデルを思い浮かべる諸兄も少なくないだろう。伝説のクルマ300SLから引き継いだそれはSLを象徴する一台と言える。

ただ現代のSLはそれほど印象的なクルマではない。というのも、60年代当時のメルセデスは、他にSクラスとEクラスくらいしかなかった。Gクラスと呼ばれるゲレンデヴァーゲンは79年、Cクラスの祖先となる190シリーズの登場もまた80年代まで待たなければならない。がいまはAクラスやその派生となるCLAやGLA、それにCLSのような4ドアクーペやSUVラインナップも充実している。となればSLの影が薄くなるのは必至。マーケットニーズに応えた新興モデルに注目が集まるのは当然となる。

だが、その魅力を再確認するイベントに参加した。サンディエゴで行われた新型SLの国際試乗会である。ステアリングを握ったのはマイナーチェンジ版で、現行のR231型を進化したもの。フェイスリフトと電子デバイスのアップデートが主目的となる。

ちなみに、冒頭に記した縦型ヘッドライトのコードネームはR113型。その後の横型ヘッドライトモデルをR107型という。この辺を覚えておくとクルマ好きの仲間にちょっと自慢できるので頭に入れておいてはいかがだろう。

ではどう魅力に感じたのか。

ラインナップはSL400、SL500(日本名SL550)、メルセデスAMG SL63、メルセデスAMG SL65で、そのうち試乗したのはSL65以外となる。

で、あらためて言うまでもないが、パワートレーン、そして走りに不服はない。というかあるわけない。ドイツ車らしいカッチリした手応えとパワフルな走りはクルマの理想型といったところ。どこまでも走り続けたくなる衝動に駆られる。

しかも、バリオルーフと呼ばれるメタルトップを閉めればクーペとして、開ければオープンエアモータリングとして楽しめる。しかも“高い次元”で。

そう、ここが大事。SLは2つの面を持っているということ。それはハイパフォーマンススポーツカーとしてと、オープンエアウルトララグジュアリーカーとしての側面だ。もちろん、他のメーカーにもこれと似た形態のモデルは存在する。が、そのどれもがスポーツカーかラグジュアリーカーのどちらか、もしくはSLほど高い次元で成立させてはいない。

またSLのスタイリングをライフスタイルに置き換えると、まさにビジネスシーンからリゾートライフまでとなる。クーペは高層ビルの立ち並ぶオフィス街、オープントップはリゾートへ向かう山道や海岸線が似合う。そして山間のワインディングで高いパフォーマンスを発揮するのだからこの上ない。そんなライフスタイルを送る大人が必要とする要素がすべて備わっているということになる。

今回はメインマーケットであるアメリカを意識してサンディエゴで試乗会は行われたが、個人的にイメージするのはヨーロッパのセレブリティライフ。週末地中海のマリーナへ行く足としてのSLは相当魅力的だろう。まさに大人の究極のパーソナルカー。SLのそんなキャラクターを再認識する国際試乗会であった。

【プロフィール】

九島辰也
モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html


 
 

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