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メール禁止で仕事が進む?
アメリカの最新研究

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メールばかりしていると バカになる?

あなたは一日に何度メールボックスを開けて見るだろうか。溜まりに溜まった未読メールにため息をつくのが日常茶飯事という人は多いハズだ。なるべく早くチェックしてレスポンスすることがビジネスマンの必須スキル。そう考える向きもいるが、最新の研究はこれに意を唱えている。
アメリカ、カリフォルニア大学のアーバイン校は被験者に一週間メールを禁じ、メールを使いながら仕事をするオフィスワーカーと比較した。

迅速なレスポンスがビジネススキルを反映するとは限らない。

その結果は実に興味深い。未読メールのピンを一瞥した人は、6秒以内にその中身に注意を払うという。あなたがこれから何をしようかなど関係なく、自然な反応として強制的に注意を逸らされるのだ。また、一度逸らされた集中が戻るまでに要する時間は平均して64秒。仮に一日20回未読メールの表示に気づくとすると、一日のうちで「気もそぞろな20分間」をドブに捨てることになる。
また、メールを禁じられた被験者は、そうでない人たちより、目の前のコンピューターのウィンドウ画面に長時間集中したという。メールを使用しない被験者は平均132秒間、ウィンドウに集中するのに対し、メールがある場合には76秒だった。また、被験者がメールを禁止された期間は、そうでない期間よりも心拍数のレベルが低くなる傾向があった。頻繁にメールをみないことは、ストレスを減らす効果もありそうだ。

エンドレスなメール処理は、集中力維持の大敵である。


もちろん被験者たちは、「理解あるボス」の許可を得てこの研究に参加したビジネスマンだ。私もそうだが、一週間もメールを見ないで仕事をするなんて、想像するだけでクビが寒くなってくる。しかし、一日にメールボックスを開く回数や時間を自分で決め、目の前の仕事に集中することならできるハズだ。「あのメール読んだ?」上司に詰問口調で言われても、胸を張って「NO」と言おう。一人じゃ怖いから、あなたも。

Photo:getty images

Text:Yoshihide Kurihara



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