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江戸のポップカルチャー浮世絵
究極の作品をお蔵入り前にぜひ

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ボストン美術館所蔵 僕たちの国芳 わたしの国貞

テレビや雑誌が無かった江戸時代、華やかな浮世絵は重要なメディアでした。浮世絵は、最新ファッションやエンタテインメントなどを伝える情報源として庶民に親しまれていたのです。

そこで今回、世界有数の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館より、天才と呼ばれた兄弟浮世絵師、「国芳」と「国貞」の作品が出展されるというのです。これだけの作品数の出展は140年前の開館以来初めてとのことなので、とても貴重な展覧会なんですね。現代のクリエーターをも刺激する天才「国芳」と、江戸時代のファッションアイコン「国貞」を、現代のオシャレ40’sも一目見ておくべきです。「江戸の歴史を感じられるのに、どこか新しい、そして面白い」と刺激を受けるはず。

二人は兄弟でありながら、国芳は豪快な武者絵、国貞は繊細な美人画、と対照的な作風で一斉を風靡しました。江戸の「俺たち」男性は、まるで少年マンガを読みあさるように、国芳の描く物語のヒーローに自らを重ね合わせ、ヒロインに恋い焦がれていたのでしょう。一方「私たち」女性は、国貞が描くキラキラ輝く美しい女性の艶姿に憧れ、歌舞伎役者に熱い思いを寄せていたのかもしれません。そんな世界にときめく気持ちはいつの時代も同じなんですね。彼女と一緒に展覧会を訪れ、江戸時代の男女にお互いを重ね合わせるのも良いかもしれません。趣深いデートになりそうですね。

明治初期、アメリカ人により収集され海を渡ったこれらの作品は、多くは展示される事なくボストン美術館に保管されていたため、まるで「摺りたて」の鮮やかさが今日に伝えられています。でも、今後は再びお蔵入りしてしまうとの事。ですので、この機会を逃すと絶対に後悔しますよ。江戸時代の粋な情緒に包まれ、普段とは少し違うデートにいかがですか?

 

Text: Naoko

Bunkamuraザ・ミュージアム
3月19日(土)〜6月5日(日) 会期中無休
10:00〜19:00(入館は18:30まで) 
金・土曜日は21:00(入館は20:30まで)
一般1,500円

【問い合わせ】
03-5777-8600 (ハローダイアル)
http://www.ntv.co.jp/kunikuni

【ライタープロフィール・Naoko】 東京都出身。大手商社勤務を経て30代で渡米。アメリカではファッションに携わりながら少々モデルも経験。また渡米中に護身から始めたテコンドーにはまり黒帯を所得。行動的だがとてもシャイな一面もあり。帰国後に執筆活動を始めたシングルマザーのフリーライター。趣味は旅とドライブ。


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