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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第12回 シェトランドセーターとスタ丼

2016.3.18
2016.3.18

男なら着倒したセーターで丼モノを食らえ!!

セーターが好きだ。しかも何年も着続け身体に馴染んだやつ。言ってみれば、懐かしい感じのおじいちゃんが着ていそうな温もりのあるやつだ。そういうニットのことは、あえてセーターと呼びたい。

俺が愛してやまないこいつは、毛羽立ちさえ味になるシェトランドセーターだ。もう7年も着ている。Anderson&Co社のEVERESTで、500年以上前からシェトランド諸島で手編み生産されているものだ。

着こなしは、トレンドだと細身の黒パンと言いたいところだが、俺的には真逆の極太な軍パンにコンバース。トップスがタイトなのでボトムは思い切って太くていいのだ。

そんな男っぽいセーターで向かったのは国立。丼モノがとにかく食べたかったのだ。牛丼、カツ丼ではなく国立のソウルフード、スタ丼だ。簡単に説明すると……。豚肉とネギをニンニク醤油で炒めたスタミナ焼きをご飯にのせた国立発祥の丼モノだ。

久しぶりに来たがあいかわらずの昭和感。さっそくスタ丼を注文し店主の舟津さんとの話も弾む。今や全国にチェーン展開している伝説のスタ丼屋が有名だが、スタ丼の発祥の店はなんとラーメン屋で今も「名物 スタ丼 サッポロラーメン 国立本店」として営業しているのだ。

久しぶりの本物のスタ丼を前にして興奮がとまらない……。これこそが男の中の男飯。キングオブ丼モノと呼ぶにふさわしい豪快なルックスだ。ネギとニンニクと企業秘密の醤油ダレで炒めた柔らかい豚肉が生玉子とからみ、ごはんと一緒に一口食べると美味すぎて5回は気絶する。

となりの学生が注文したのは大盛り。生玉子の大きさと比較すると通常の丼ぶりの2倍以上はある。30年前だったら自分も挑戦したいものだ。

壁一面にはこのスタ丼大盛りとラーメン大盛りを一緒に完食した学生の貼り紙が。ほとんどが近くの一ツ橋大学の学生のものだ。

最後にスタ丼の歴史を話しておこう。46年前にサッポロラーメン国立店を営んでいた初代元祖のオヤジはチャーシューライスと生姜焼きをヒントに学生向けにスタミナがつくようスタ丼を生み出した。元祖オヤジはチェーン展開を望まず面倒が見れるのは3店舗までということで弟子の3人が引き継ぎ3店舗でそれぞれ営業していた。

その後25年前に元祖オヤジが他界し、弟子の一人がチェーン展開を始めたのだ。スタ丼が全国に知られた功績は素晴らしいことだと思う。

しかし俺は思う。アルバイトが作るスタ丼と元祖オヤジの直弟子が自ら作るスタ丼は別物だと。

その直弟子である舟津さんは30年間、一人でスタ丼を作り続けている。現役の学生から卒業生や某有名俳優までが舟津さんが作るこの味を求め訪れるのだ。スタ丼は心のスタミナまで充電できる魂がこもった昭和の男丼なのだ。

Anderson&Co社のEVEREST。シェトランド諸島で生産されているものだけを本物のシェトランドセーターと呼ぶ。1953年にヒラリー卿がエベレスト登頂の際に着たことがブランド名に由来している。

Photo & Text:Eiji Katano

今回のアニキおすすめの店


「名物 スタ丼 サッポロラーメン 国立本店」
東京都国立市西2-10-4
Tel. 042-575-9590
営業時間 11:00~23:30 
定休日 年中無休

プロフィール

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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