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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第11回 グレンチェックのスーツと昔ながらの中華そば

2016.3.8
2016.3.8

またひとつ東銀座の昭和が消える…… あと数日で休業する前に絶対食べるべき昭和の味

自分が愛用するスーツの中で、もっともクラシックなものといえば、このグレンチェックのもの。もう10年以上前に購入し、今でもトレンドに左右されず着れる一着だ。

かのウィンザー公も愛したこの伝統的なチェックを、自分なりにどう着こなすかというと、あえて同じチェックのネクタイを締めてみることにした。スーツの生地が主張しているので無地のネクタイをするのがセオリーだが、今回のように掟破りのチェック×チェックというのも悪くない。


伝統的なチェックを大胆にコーディネートするだけでジジくさいのも新しく見える。ファッションはルールも大事だが、あえてそれを壊すのも自分らしさが出るというもの。

そんなクラシックなスーツで向かったのは東銀座の超クラシックな中華そばの「共楽」。やはりラーメンの王道は、昔から変わらない昭和な中華そばだ。このシンプルな普通さがファッションと同様で一番難しい。


なんと60年間この地で続いた名店は、ビルの改修工事のため3月16日までの営業で一時休業となり、1年半後にこの同じ場所に復帰するとのこと。ビルが新しくなれば店内の内装も変わりこの昭和感は失われてしまうに違いない。悲しすぎるがこの空間で食べられるのもあとわずかなのだ。


2代目店主の中野喜久雄さんは40年間ここで中華そばを作り続けている。父親である初代の中野太一朗さんが銀座の屋台から始め60年前にこの地で店を開いた。その味を引き継ぎ今は息子さんの和彦さんも厨房に立っている。


美しい。余計なものは何もいらない。この普通さがグッとくる。いたってシンプルで毎日食べても飽きない味。いたずらに奇をてらうことなく、具は必要最低限のチャーシューとメンマとネギのみ。昔ながらの昭和の味と表現する以外に言葉がうかばない。


相変わらず、美味すぎる。1年半この中華そばが食べれないと思うと、スープも最後の一滴まで全て飲み干してしまう。中野さんはこう語った。

昔から通い続けてくれる常連の食べている表情を見ながら自分の中華そばの味がぶれていないか確認してきたと……。

40年間その味をキープすることは、生半可なことではないのだ。時代の流れの中で再開発やビルの改修工事と次々と消えてゆく昭和の風情。行列ができるインパクトのある人気ラーメン店も悪くないが。俺は何十年も常連に愛されてきたこの中華そばこそ、男なら昭和を想いながら食べてほしいと心から思うのだった。

ユナイテッドアローズ/ザ ソブリンハウスのグレンチェックスーツ。クラシックなチェックを昭和なダンディに着こなしたい一着。シャツにネクタイの他、黒のタートルで着崩すのもおすすめ。

Photo & Text:Eiji Katano

今回のアニキおすすめの店


「共楽」
東京都中央区銀座2-10-12
Tel. 03-3541-7686
営業時間 月~木11:00~20:00 
       金 11:00~20:30
       土 11:00~17:00
定休日  日・祝(2016年3月13日は営業予定
2016年3月17日からビル改修工事のため休業


プロフィール

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

 

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