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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第10回 ブルックス ブラザーズの紺ブレとアメ横ガード下の馬モツ煮込み

2016.3.4
2016.3.4

アメリカ生まれの紺ブレを着て呑むなら大統領

1年で1番着ている上着は紺ブレだ。何といってもキングオブ紺ブレは、このブルックス ブラザーズのもの。1818年に誕生したⅠ型は紺ブレの原型で歴代アメリカ大統領に愛された永遠のマスターピースなのだ。

そんな超定番を俺流に、着丈はショートサイズをチョイスしてすっきりと。スーツのジャケットより着丈を2㎝短いものを選ぶのが、トラッドをモダンに見せるワザ。黒のニットタイをユルめに締め、足元は素足にオールデン。

マイ・スタンダードなアメリカ定番で向かったのは俺のファッションの原点、アメ横。

ここでアメ横の歴史をちょろっと。戦後の闇市からはじまり今でも昭和感ムンムンのディープスポット。アメ横センタービルができる前、ここには横丁のようにバラック小屋風な店が並んでいた。

1952年、この地で創業した三浦商店は後に、ミウラとなり、現在のSHIPSとなった。今では当たり前に買えるUSA製品はここに来なければ手に入らない時代だったのだ。1975年、渋谷にミウラ&サンズと銀座にSHIPSができ、1976年、原宿にBEAMSができ同年にポパイが創刊された。

すべてはアメ横からはじまったのだ。そんな時代を経て今も営業し続けているあの伝説の店に行ってみた。

洋服好きなら一度は訪れたことがある守屋商店。1950年創業で今もここアメ横センタービル1階で山積みされた定番名品を売っている。10代の頃はじめてリーバイス501を買った思い出の店だ。2代目店主の守屋秀二さんは顔出しNGなので写真出演は残念ながら無し。元々初代店主の守屋金次郎さんが66年前に米軍放出品を売ることからはじめその中に中古のジーンズなどがあり後にインポートものを扱うようになった。

なんと高倉健も顧客だったと言う。そんな昭和な話を聞いて一杯ひっかけたいと向かったのはここ。

高架下の路上にはみ出た丸椅子で飲むのが昭和気分な「大統領」。まだ夕方だというのに店内は満席だ。ギュウギュウの店内は人との距離が近くほろ酔い気分で見ず知らずのおじさんとも話がはずむ。一人飲みでないと味わえない大衆酒場の醍醐味だ。

俺のおすすめは昭和25年の創業からある、この馬モツ煮込み。プリップリッでやわらかい馬モツはびっくりするくらいクセがなくさっぱりしていて相変わらず美味い。入口近くのこの席では、ベロンベロンでお店に入ってこれない常連など愛すべき個性豊かな人々に触れ合える。店長と泥酔客の会話をBGMに飲むビールは格別だ。1人で飲みに来ているおじさんやおばちゃんは優しく俺に話しかけてくれる。俺は何十年後かアメ横の「大統領」で一人飲みできるじいさんになりたいと思った。


ブルックス ブラザーズのⅠ型と呼ばれる紺ブレの原型。ナチュラルショルダーでシェイプのほとんどないボディに3つボタン段返りのパッチポケットでセンターベント。永遠のディティールを自分なりに着こなしてほしい名作。

Photo & Text:Eiji Katano

今回のアニキおすすめの店


「大統領」
東京都台東区上野6-10-14
Tel. 03-3832-5622
営業時間 月~土10:00~24:00 
       日 9:00~24:00
定休日  年中無休


プロフィール

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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