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LIFESTYLE Special Talk

K-1王者小比類巻流
“楽しむ”ダイエット術 後編

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小比類巻氏:弱い人間って、優しさがないからすぐに人を殺したりするんです。格闘家で人を殺した人なんていないですから。格闘技って憎んでもいない人と殴りあわないといけないので、それには反する相手を思いやる礼儀があるんです。僕もプロで70戦してますけど、試合後はすぐ友達になってますね。

サトシーノ:へー!戦った相手と憎み合わず、仲間として受け入れられるなんて最高ですね。

小比類巻氏:うちの道場でも知らない人同士がスパーリングで打ち合ったあとに、意気投合してそのまま飲みにいったりする人もいますし、そういう意味ではコミニケーション能力もずば抜けて高くなります。

サトシーノ:そうなんですね。コミニケーションと格闘技が結びつくなんて思いもよらなかったです。

小比類巻氏:強くなると、心に余裕がうまれるんですよ。格闘家って、怖いイメージを持たれやすいので、実は強い人ほど優しい人が多いんです。たまにトップクラスのプロファイターが集まって練習とかするんですけど、空気がすごく良いですよ。皆が気を遣い合って、礼儀正しいんです。トップ極めた格闘家ってやっぱり優しいですよね。それと、強くなるとその人の持つオーラも見極めれるようになります。

サトシーノ:オーラですか?!

小比類巻氏:昔、K-1のラスベガスの試合に毎回行っていたんですけど、全然話もしたことない選手のウォーミングアップを見るだけで、どっちの選手が勝つかオーラですぐわかったんですよ。

サトシーノ:え!知らない選手のオーラで勝敗がわかるんですか? 具体的にどんな所ですか?

小比類巻氏:たたずまいでわかりますね。日本の新人選手でも入場の際に「こいつただもんじゃないな」と思ったやつは、やっぱり金星とったり、そのあとスターになってる選手多いですよ。逆に、実力は持ってるのに、今日はオーラが良くないって思った日は、やっぱり試合内容も良くないんですよ。

サトシーノ:魔娑斗選手もその日のコンディションで、今日は良くないとかわかったりしてたんですか?

小比類巻氏:わかりますよ。僕は、過去3回戦ってるんですけど、1回はK.O勝ちして2回目は判定で敗れて、3回目は明らかに僕の方が精神的にも試合運びにも余裕があったんですよ。2ラウンド目まで取ってたんですけど、調子に乗ってしまい距離を忘れて飛び込んでしまったんですね。そこで、ダウン取られてしまいそのまま倒しきれなくて負けてしまったんです。

サトシーノ:ええ! あの試合はそうだったんですか?!まわりで見てる僕らにはわからなかったです。

小比類巻氏:折角勝てた試合を自ら棒に振っちゃたんで、やっちゃたなーって凄く後悔しましたね。もしかしたら生活の中で、そんな隙があったんじゃないかと色々と反省しました。

サトシーノ:そうなんですね〜。相手のオーラが見えてしまったがゆえに、飛び込んでしまったんですね。皮肉だな〜。もし、オーラが見えずに、冷静に戦っていたら勝てたってことですよね。

小比類巻氏:勝ててましたね。日常の人間関係でもそうですし、試合もそうなんですけど、やっぱり距離感が大切なんですよ。この距離感を失ってしまうと、痛い目にあってしまうんです。戦いから学ぶことが多いですよね。

サトシーノ:コヒさんの「引退」って言葉をまだ聞いてないんですが、今後はどのように考えてますか?

小比類巻氏:昨年末、魔娑斗選手とKID選手がやって盛り上がりましたよね。だから、今年の年末、魔娑斗選手と僕がやれたら良いなと思ってはいるんですけどね。

サトシーノ:マジですか?!年末の魔娑斗選手とKID選手の試合は、本当に鳥肌立ちました。コヒさんが、日本チャンピオンだった頃の盛り上がりや勢いを会場からも感じれました。日本全国のコヒさんファンも試合が見たいと願ってますよ!ぜひやって欲しいです。魔娑斗さんとコヒさんの因縁対決は、どちらが世界最強かって当時一番盛り上がりましたよね!

小比類巻氏:まわりが盛り上げたのもありましたが、デビューしたての10代だった頃は、不良あがりでいきがってたというのもあって、お互いピリピリしてましたね。魔娑斗選手と3戦した後に、向こうから「もう喧嘩するのやめよう」って言ってきてそこからわだかまりが溶けましたけどね。

サトシーノ:そういうライバルがいることで、お互いに真の強さを手にしたわけですよね!ファンもそれを一番楽しみにしていたし。やはり、最後は魔娑斗選手と戦って欲しいと願います。それは今年実現しそうなんですか?!

小比類巻氏:はっきりとは言えませんが、テレビ局もそういうことを言ってくるかもしれないですし、格闘技が盛り上がるためなら自分もリングにあがりたいです。僕と魔娑斗がやればガチになりますよ(笑)。今のFORZA世代(40代、30代)の皆さんが日本を作るために必死に頑張ってくれているので、ハートに火が付けれるような試合を見せたいって気持ちになりますよね。

サトシーノ:今からワクワクしますね!

小比類巻氏:あとは引退試合もやってないので、それもどのタイミングでやるかとかも色々と考えてはいます。今は、指導者として道場から選手を育てて、チャンピオンを輩出したいって思いが強いですね。

サトシーノ:先日、ここから日本チャンピオンも生まれましたしね! 確かにその勢いをひしひしと感じます。選手として、指導者としてコヒさんの才能をこれからも、いちファンとして見守らせてください!今日はありがとうございました。

Text:Satoshi Nakamoto

小比類巻 貴之(Takayuki Kohiruimaki)

「ミスターストイック」の名で親しまれるプロキックボクサーとしてK-1の舞台で活躍。K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメントで史上最多の3度の優勝。現在は小比類巻道場を主宰しキックボクシングと空手道の指導者。krush-58kg第二代王者として小比類巻道場所属・小澤海斗選手が初のチャンピオンになりました。(2016.2.7)

【K-1 GYM EBISU 小比類巻道場】
場所:東京都渋谷区恵比寿南3-2-12 ロビタビル2F/3F
営業時間:10時〜23時(平日)10時〜18時(土日祝)
定休日 第1・第3日曜日(年末年始・お盆休業)
電話番号:03-6451-2833
URL:http://kohigym.com
オフィシャルブログ「サンドバッグと牛乳」
http://ameblo.jp/kohiruimaki/

 



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