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LIFESTYLE Special Talk

柔道オリンピック3連覇
野村忠宏、今だから語る
「ナルシストのススメ」【前編】

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野村忠宏の成功哲学 “究極のナルシスト”だからこその金メダル

柔道家は「すり足」「ガニ股」...そんなイメージを覆して、野村忠宏の登場は取材場所の空気を一変させた。

颯爽。獲物を捉えた獣のような目と、知性を感じさせるグレーのスーツスタイル。服の上からでもわかる隆起した筋肉に、寸分の狂いもなくオーダーしたスーツをまとうその姿は、和製ダニエル・クレイグといっても褒めすぎではないはずだ。

金メダル三連覇を成し遂げた柔道界の風雲児・野村。誰もが「野村は強かった」と口を揃えて、そのあとにこんな常套句を続ける。「天才だったね」...

しかし、今回のインタビューで分かったこと、それは、野村は“努力の天才”だということだ。野村忠宏の歩んできた柔道人生は、ケガに手術...そして去年2015年8月29日、惜しまれつつの引退と、波乱万丈そのものだった。

インタビュー中に、彼の口から飛び出してきた発言は、どれもが「一本!」と叫びたくなるほど鋭いものだった。「弱い選手ほど長時間ひたすら練習をしている。練習時間はたったの1時間でも、その1時間、本気で頭を使い集中して取り組むことができる選手の方が強い」。FORZA読者のビジネスマンの仕事にも通じる話ではないだろうか。

そんな野村氏の柔道人生と「ビジネスに活かせる努力のスキル」について、FORZA SYTLE編集長・干場と、元CAのFORZA MATE、石田紗英子さんが迫る。

干場:FORZA STYLE編集長の干場です。本日は、オリンピック3連覇金メダリスト野村忠宏さんと対談させていただけること、大変光栄です。宜しくお願いいたします。

野村:干場さん、よろしくお願いいたします。キャスターの石田さんのことは、随分前から存じ上げております。

石田:はい、野村さんとは10年前にお仕事でご一緒させていただき、またフリーキャスターになる際には色々相談にものっていただき本当にお世話になりました。

干場:そうだったんですね。本日はそんなご縁のあるお二人との対談、とても楽しみです。突然ですが野村さん、めちゃくちゃ良い体をされてますね。

若さの秘訣は引退後のトレーニング!?

野村:いえいえ、引退してからはやはり体つきが変わってきましたよ。

干場:これで変わったんですか? 十分引き締まっているように見えますけど...。引退後はトレーニングはされているんですか?

野村:引退後はたまにしかトレーニングができていないのですが、最近頻度を増やしているところです。

干場:さすが...若さの秘訣は日々のトレーニングにあったのですね。だって、41歳ですよね!?

野村:はい、そうですね。もう年を感じていますよ(笑)。

石田:めちゃくちゃお若く見えますよ!! 若く見えると言われませんか?

野村:確かに若く見えるとは昔からずっと言われています。ですが、別にトレーニングのおかげではないと思います。だって、トレーニングをしている奴でも、オッサン臭い奴はいくらでもいますから(笑)。

干場:(笑)。確かにそうですね!! それにしても、「年を感じる」って、いったいどういうところで年を感じるんでしょう? いつから年を感じ始めましたか?

野村:27歳からですね。アスリートをしていると、やはり27歳くらいから体が思うように動かなくなってくるのが分かるんです。

怪我と戦い続けた現役時代

石田:野村さんは、オリンピック3連覇の中でも沢山の怪我と戦ってこられたというイメージが強いのですが、やはり体の衰えと共に怪我は増えていくのでしょうか?

野村:そうですね。それまでにも、小さな怪我は沢山あったのですが、やはり年齢と共に大きな怪我が増えていきました。

干場:ちなみに、小さな怪我ってどのレベルのものなんでしょう?

⇒野村忠宏の言う想像を絶する「小さな怪我」とは!?
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